XMLサイトマップの作成方法!おすすめのツール5選【完全ガイド】
検索エンジンに新規作成したWebページや複雑なWebページを知らせて、インデックスを促す「XMLサイトマップ」。
検索エンジンに素早くインデックスをしてもらい検索結果に反映させるには、XMLサイトマップが必須です。
『XMLサイトマップを作成したいけど、何から手を付けたらよいのかわからない』
『効率的にXMLサイトマップを自動生成する方法を教えてほしい』
『XMLサイトマップを作って、手軽にSEO対策するには?』
上記のように悩むWebサイト運営者は多いようです。
今回の記事では、XMLサイトマップの作成方法からGoogleのサーチコンソールに登録をする方法まで徹底解説します。
運営しているWebサイトがインデックスされなくて悩んでいる人は、XMLサイトマップの知識を深めましょう。
※2024年10月16日:記事の情報を更新しました
XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは?
XMLサイトマップ(sitemap.xml)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに向けて作成するファイルです。
XMLサイトマップを設置すれば、検索エンジンのクローラーがWebサイトの構造を的確に認識します。
そのため、新規に作成したWebページに、いち早く気がついてもらえるメリットがあるのです。
Webサイトへの投稿をクローラーが素早く認識・巡回(クロール)して、検索結果へと反映(インデックス登録)できるXMLサイトマップは設置が推奨されます。
具体的には、下記のようなケースでXMLサイトマップの作成をおすすめします。
- Webサイトを公開したばかりで早くインデックス登録させたい
- トップページからクロールできない(リンク付けされていない)Webページがある
- 500ページ以上の大規模なWebサイトを運営している
- 自社Webサイトを制作会社に外注依頼したい
XMLサイトマップの作成方法
XMLサイトマップの作成方法には、以下の3つがあります。
- ツールを使用してXMLサイトマップを自動作成
- WordPressのプラグインでサイトマップを作成
- 手動で記述
XMLサイトマップを作成するそれぞれの方法を、具体的に解説します。
ツールを使用してXMLサイトマップを自動作成する場合
XMLサイトマップを自動的に作成できるツールには、無料で使用できるものから途中で有料版に切り替えられるものまであります。
無料のツールは、Webページ数が500以下といった制限を設けているケースが多いです。
中規模以上のWebサイトを運営する場合は、無料のツールではなく有料版を使用すべきでしょう。
なお、有料版のツールではサポート体制が万全なものもあるので、Webサイト運営に不安がある人は検討するとよいでしょう。
記事の後半では、XMLサイトマップの作成ができるツールを紹介しています。
WordPressのプラグインでサイトマップを作成する場合
WordPress(ワードプレス)でWebサイトを作成している場合は、プラグインを利用してXMLサイトマップの作成をしましょう。
WordPressの管理画面でプラグインを新規追加し、有効化するだけでXMLサイトマップの作成ができます。
プラグインを利用するメリットは、ツールをインストールしたり、個人情報を登録したりするなど面倒な手続きが不要な点です。
新規のWebページを更新すると、自動でサイトマップを作成してくれるプラグインもあります。
XMLサイトマップの作成ができる代表的なプラグインは「XML Sitemap Generator for Google」です。
手動で記述する場合
XMLサイトマップに記述するURLが少なくプログラミングの知識がある場合は、手動で作成できます。
プログラミングの知識がない人は、手動でXMLサイトマップを記述するときにミスする可能性が高いです。
そのため、先述のツールやWordPressのプラグインを利用してXMLサイトマップを作成するのをおすすめします。
XMLサイトマップを手動で作成する場合には、基本的に下記のコード形式で記述します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<url>
<loc>https://www.webdeki.com/column/781/</loc>
<lastmod>2020-03-15</lastmod>
</url>
<url>
<loc>https://www.webdeki.com/column/789/</loc>
<lastmod>2020-03-16</lastmod>
</url>
</urlset>
※上記コードは2つのURLの場所を指定するXMLサイトマップです
※例としてドメイン名「webdeki.com」でXMLサイトマップの作成をしています
各タグを見ていきましょう。
- urlsetタグ(記述必須)
-
<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
urlsetタグは、XMLサイトマップに1つだけ記述するタグです。
一般的なXMLサイトマップは、urlsetタグで始まり閉じられます。urlsetタグ内にあるURLは改変しないようにしましょう。
- urlタグ(記述必須)
-
<url> <loc>https://www.webdeki.com/column/781/</loc> <lastmod>2020-03-15</lastmod> </url>
urlタグは、サイトマップ以外でも使用される機会があります。
1つのURLにつき1つのurlタグで囲みます。urlタグ内に「locタグ」「lastmodタグ」「changefreqタグ」「priorityタグ」を記述しましょう。
- locタグ(記述必須)
-
<loc>https://www.webdeki.com/column/781/</loc>
locタグは、WebページのURLを示すタグです。
URLは絶対パスで正確に指定しましょう。URLにミスがあると正しいXMLサイトマップの作成ができないので、手動でURLを記述するときには、以下に注意しましょう。
- 「http」と「https」
- 「www」の有無
- 「index.html」の有無
- 日本語ドメインの場合は「パーセントエンコーディング」で入力
- lastmodタグ(任意)
- lastmodタグ(任意)
-
<lastmod>2020-03-15</lastmod>
lastmodタグは、Webページの最終更新日を記載するタグです。
たとえば、Webページの最終更新日が2020年3月15日であれば「2020-03-15」といった形式で記述されます。
- changefreqタグ(任意)
-
<changefreq>monthly</changefreq>
先ほどのコード形式には記述されていませんが、changefreqタグはWebページの更新頻度を表すタグです。
値の詳細は以下のとおりです。
- always(いつもWebページを更新する)
- hourly(1時間ごとにWebページを更新する)
- daily(毎日Webページを更新する)
- weekly(毎週Webページを更新する)
- monthly(毎月Webページを更新する)
- yearly(毎年Webページを更新する)
- never(アーカイブページのときに使用)
changefreqタグの値をdaily(毎日)に設定しておけば、クロールの頻度が高くなります。
しかし、毎日Webページの更新をしないのであれば、頻度に合せた最適な値を設定しましょう。検索エンジンのGoogleでは、更新頻度が低ければクロールも低頻度になる傾向にあります。
- priorityタグ(任意)
-
<priority>0.8</priority>
先ほどのコード形式に記述されていませんが、priorityタグはWebページの重要度を示すタグです。
値は0.0~1.0まであり、トップページは1.0に設定するのが一般的です。
コラム・ブログ記事には、0.4に設定するWebサイトが多い傾向にあります。
Googleサーチコンソールから送信
検索エンジンのGoogleにXMLサイトマップを認識してほしい場合は、Googleサーチコンソールを活用しましょう。
Googleサーチコンソールは、Googleに向けてXMLサイトマップを送信できます。
XMLサイトマップの送信手順は、下記のとおりです。
- Googleサーチコンソールにアクセス
- 画面左にあるメニューの「サイトマップ」レポートをクリック
- XMLサイトマップのURL(sitemap.xml)を入力して「送信」ボタンをクリック
XMLサイトマップを送信したら、同じ画面の「送信されたサイトマップ」でステータスを確認しましょう。
この画面では、過去に送信したサイトマップが正常に認識されているかの確認が可能です。
「送信されたサイトマップ」にあるステータスが「成功しました」と表示されていれば問題ありません。
「エラーがあります」「取得できませんでした」などが表示された場合は、サイトマップの名前や内容を確認して修正しましょう。
おすすめのXMLサイトマップ作成ツール【5選】
ここからは、XMLサイトマップを作成できるツールを紹介します。
使いやすさ・機能性・口コミの評価などを選考基準にして、5つのツールを厳選しました。
- sitemap.xml Editor|XMLサイトマップが作れるWebツール
- Xml-Sitemap.com|インストールなしでWebページから使える
- Inspyder Sitemap Creator|買い切り型で自動的にサイトマップを更新
- Yoast SEO|世界中の数百万のWebサイトで利用
- XML Sitemap Generator for Google |WordPressサイトマッププラグインの定番
「インストールなし」「Webサイトにアクセスするだけ」「更新通知が自動」などの機能を搭載した便利なツールを紹介します。
sitemap.xml Editor|XMLサイトマップが作れるWebツール
sitemap.xml Editorは、Webサイトにログインするだけで使用できるXMLサイトマップ作成ツールです。
下記のとおり、4つのステップでサイトマップの作成が完結します。
- sitemap.xml Editorにアクセス
- 登録したいURLを入力
- Webサイトの更新頻度、優先度の自動設定を選択
- 「サイトマップ作成」のボタンをクリック
sitemap.xml Editorはシンプルなツールで、初心者でもサイトマップを作成しやすい点が最大のメリットです。
しかし、Googleに自動通知する機能はないので、GoogleサーチコンソールでXMLサイトマップの送信作業をおこないましょう。
なお、Webページ数が1,000ページ以下といった制限があるので、中規模以上のWebサイトを運営している人は注意が必要です。
Xml-Sitemap.com|インストールなしでWebページから使える
Xml-Sitemap.comは、無料で最大500ページのサイトマップを作成できるツールです。
URLの登録・更新頻度・最終更新日を入力するだけで簡単に利用できます。
有料版では最大150万ページを作成できるので、大規模なWebサイト運営者におすすめです。
XMLサイトマップの作成後は、Googleサーチコンソールでサイトマップの登録を忘れないようにしましょう。
Inspyder XML Sitemap Creator|買い切り型で自動的にサイトマップを更新
Inspyder Sitemap Creatorは、カナダの企業であるインスパイダーソフトウェア株式会社が提供する有料のXMLサイトマップ生成ツールです。
ダウンロード・インストールしてURLを入力し、「Go!」をクリックするだけでXMLサイトマップができます。
また、Webサイトが定期的に変更される場合、自動的にXMLサイトマップを更新するスケジュール設定が可能です。
さらに、更新されたWebページを自動で追跡し、最終更新日の情報を含むXMLサイトマップを提供します。
ただし、Inspyder XML Sitemap Creatorは買い切りで39.95ドルの料金がかかるのがややデメリットです。
Yoast SEO|世界中の数百万のWebサイトで利用
出典:Yoast SEO
Yoast SEOはWordPressのSEOプラグインで、2008年から世界中の数百万のWebサイトで利用されてきました。
Yoast SEOの無料版にはSEO管理に必要なすべてが含まれており、自動のXMLサイトマップ作成機能も搭載しています。
有料版ではタイトルや説明文の提案をクリック1つで得られるため、高いSEO効果が期待できるでしょう。
XMLサイトマップの作成は簡単で、Yoast SEOの設定画面からXMLサイトマップにチェックをして機能を有効するだけです。
XML Sitemap Generator for Google|WordPressサイトマッププラグインの定番
XML Sitemap Generator for Google(旧:XML Sitemaps)は、XMLサイトマップの作成に特化したWordPressのプラグインです。
XMLサイトマップの作成からGoogleへの更新通知まで自動でできます。
XML Sitemap Generator for Google をインストールして有効化すれば、XMLサイトマップが自動生成されます。
登録または除外したいコンテンツ、優先順位の設定、更新頻度の設定、優先順位など、Webサイトに応じて設定変更をしましょう。
WordPressを利用しているなら、XML Sitemap Generator for Googleを導入して運営の負担を軽減させましょう。
【番外編】HTMLサイトマップの作成方法
今回は、検索エンジン向けのXMLサイトマップを解説しました。
サイトマップは、ほかにも「HTMLサイトマップ」が存在します。
HTMLサイトマップは、ユーザーがWebサイトの構造を理解しやすくするための目次のようなものです。
Webサイトの主要なコンテンツをリンク付きで設置しています。
HTMLサイトマップの作成方法は手動・自動の2種類ですが、XMLサイトマップと同様にツール・プラグインの利用がおすすめです。
WordPressでWebサイトを作成している人は、下記のプラグインを導入するとよいでしょう。
まとめ
XMLサイトマップの作成方法を解説しました。
検索エンジンに向けて作成するファイルがXMLサイトマップです。
Webサイトに設置することで、クローラーがWebサイトの構造を的確に認識できます。
XMLサイトマップの作成方法には、手動・ツール・WordPressプラグインなどが挙げられます。
手動に比べて、ツールやプラグインは記述ミスが起きにくいのでおすすめの作成方法です。
WordPressでWebサイトを作成している人はプラグイン、それ以外の人は作成ツールを利用するとよいでしょう。
Webサイトの規模を考慮して、運営者の負担にならないような作成方法を選んでください。
まずは無料でご相談ください。
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