飲食店にホームページはいらない?【開設するメリットや必要性について解説】
近年はポータルサイトやSNS、Googleビジネスプロフィールなどが充実しているため「飲食店にホームページはいらない」と考える経営者も多いのではないでしょうか。
しかし、飲食店がホームページを持つメリットは多いため、場合によっては開設したほうが集客につながる可能性もあります。
そんな飲食のホームページ開設を検討するうえで、
『飲食店にホームページはいらないといわれる理由が知りたい』
『飲食店がホームページを持つメリットがわからない』
『飲食店のホームページが必要なケースが知りたい』
上記のような課題が生じるかと思います。
今回のコラム記事では、飲食店のホームページ担当者様へ向けて「飲食店にホームページはいらないといわれる理由」「ホームページを持つメリット・デメリット」「ホームページが必要なケース」を解説しています。
※今回のコラム記事で掲載している情報は、記事公開時点(2022年2月20日)のものです
飲食店にホームページはいらないといわれる理由
飲食店にホームページはいらないといわれる理由を見ていきましょう。
飲食店のホームページは集客の軸になりますが、下記のようなツールでホームページの代用ができるといわれています。
- ポータルサイトが充実している
- SNSで代用が可能
- Googleビジネスプロフィールでも代用可能
ポータルサイトが充実している
飲食店にホームページはいらないといわれる理由の1つ目は、ポータルサイトが充実している点です。
ホットペッパーや食べログなどのポータルサイトでは、検索機能とクーポン機能が充実しており、多くのユーザーが利用しています。
飲食店向けに顧客管理システムを手掛けるTableCheckの調査によると、ユーザーが飲食店を検索する際にポータルサイトを利用しているのは全体の61.3%とわかりました。
半数以上のユーザーがポータルサイトを利用しているため、わざわざホームページを開設する必要がないと考える方が多いのが現状です。
SNSで代用が可能
飲食店にホームページはいらないといわれる理由の2つ目は、SNSで代用が可能な点です。
Instagram、TikTok、Twitter、Facebookなどを活用する飲食店が増えています。
ホームページやポータルサイトと異なり、SNSは無料で始められ、手軽に情報を更新できる点が大きなメリットといえます。
飲食店に特化したリサーチサービスを提供する株式会社シンクロ・フードの調査によると、82.6%の飲食店が集客にSNSを活用していることがわかりました。
拡散力のあるSNSで集客が成功している飲食店にとっては、ホームページはいらないと感じるかもしれません。
Googleビジネスプロフィールでも代用可能
飲食店にホームページはいらないといわれる理由の3つ目は、Googleビジネスプロフィールでも代用が可能な点です。
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)は、Googleが運営する無料のサービスです。
飲食店の「営業時間」「写真」「メニュー」「決済方法」などの基本情報が掲載でき、口コミ機能もあります。
飲食店を調べるユーザーのほとんどがGoogleで検索するため、わざわざホームページを開設しなくても集客が期待できるということでしょう。
飲食店がホームページを持つメリットは5つ
飲食店にホームページはいらない理由を紹介しましたが、開設するとメリットを得ることもできます。
下記メリットを考慮したうえで、飲食店のホームページ開設を検討してみましょう。
- インターネット集客の基盤になる
- 飲食店の信頼度につながる
- 詳細な情報を伝えられる
- 求人サイトとしても活用できる
- 飲食店の正確な情報を伝えられる
インターネット集客の基盤になる
飲食店のホームページがあると、インターネット集客の基盤になります。
ホームページは、ポータルサイトでできないような詳細な分析が可能です。
たとえば、ホームページを開設すると下記のような分析ができます。
- どんなキーワードを検索してホームページに訪問したか
- SNS、Web広告などの流入経路
- どのWebページがよく閲覧されているか
上記のようなデータを分析することで、ユーザーのニーズを把握できます。
データ分析を基に「ホームページのコンテンツを変更する」「アクセスが多い流入先への予算を増やす」といった対策が行えます。
飲食店の信頼度につながる
飲食店のホームページがあると、信頼度につながります。
ポータルサイトやSNSだけの情報では、ユーザーから信頼を獲得するのが難しいケースがあります。
たとえば、ホームページがないと『ちゃんと営業しているか』と不安に思うユーザーもいるはずです。
ホームページ上で定期的に情報を発信できていれば、きちんと店舗を構えて営業しているという安心感をユーザーに伝えられます。
詳細な情報を伝えられる
飲食店のホームページがあると、お店の詳細な情報を伝えられます。
ポータルサイトは掲載できる情報に制限があるため、飲食店の魅力がすべて伝わらない可能性があります。
しかし、ホームページはデザインやコンテンツに制限はないため、ユーザーに飲食店の魅力を伝えやすいです。
ホームページはSNSやポータルサイトで飲食店を見つけて、悩んでいるユーザーの決め手になります。
求人サイトとしても活用できる
飲食店のホームページは、求人サイトとしても活用できます。
ホームページに飲食店の基本情報のほか、求人に関する情報を掲載しておけば、応募の連絡がくるかもしれません。
たとえば、スタッフを採用するときには「求人広告への掲載」や「求人用のチラシの作成」など、多くの工程がかかるはずです。
ホームページを作成しておけば、これらの工程をカットできます。
また、ホームページ上で飲食店の雰囲気などを伝えておけば、採用後のミスマッチを回避できます。
飲食店の正確な情報を伝えられる
飲食店のホームページがあると、ユーザーにお店の正確な情報を伝えられます。
ポータルサイトの場合、意図しない口コミなどが掲載されるのもめずらしくありません。
ホームページ上で正しい情報を掲載しておけば、ポータルサイトに掲載された口コミへの不安を解消できる可能性があります。
飲食店がホームページを持つデメリット
続いて、飲食店がホームページを持つデメリットを紹介します。
下記デメリットも考慮して、ホームページの開設を検討しましょう。
- 集客の効果が出るまで時間がかかる
- ランニングコストがかかる
- ホームページ運用の作業が発生する
集客の効果が出るまで時間がかかる
ホームページは、集客の効果が出るまで時間がかかります。
ポータルサイトやSNSと違い、ホームページで集客させるにはSEO対策がほぼ必須です。
SEOは「検索エンジン最適化」といい、日本ではGoogleに対して最適化することで検索上位を目指すことを意味します。
「キーワード選定」「コンテンツ作成」「良質な被リンクの獲得」など、SEO対策ではやるべきことが多いです。
くわえて、ホームページを運用している期間は、選定したキーワードでアクセスが獲得できているか分析、および改善する必要もあります。
ランニングコストがかかる
ホームページは、ランニングコストがかかります。
ホームページを開設すると、サーバー代やドメイン代などの固定費がかかります。
レンタルサーバー代は月額で数百円から数千円の範囲が多く、ドメイン代は月額で数十円から数百円の範囲が多いです。
ほかにも、有料のホームページ作成ソフトを使用している場合は、ツールの費用も発生します。
ホームページ運用の作業が発生する
ホームページの開設後は、運用の作業が発生します。
ホームページは、一度完成したら終わりではありません。
開設してからがスタートであり、情報を更新していく必要があります。
たとえば、特定の料理メニューが販売終了したことをホームページに更新していない飲食店があるとします。
ホームページを見たユーザーが実際に来店してそのメニューがないと、トラブルに発展するかもしれません。
情報が古いままのホームページは、ユーザーの信用度低下や不信感につながるので、ホームページを最新の情報に更新していく必要があります。
飲食店のホームページを開設する場合は、運用の作業が発生することを覚えておきましょう。
飲食店のホームページが必要なケース
続いて、飲食店のホームページが必要なケースを紹介します。
下記内容に該当する方は、ホームページの開設を検討してみましょう。
- 一つの集客方法に依存している
- 新規顧客を獲得したい
- 顧客単価を上げたい
- 新メニューを日々提供している
一つの集客方法に依存している
一つの集客方法に依存している場合は、飲食店のホームページが必要です。
たとえば、ポータルサイトは運営している企業の仕様変更により、サービスが終了してしまうリスクがあります。
SNSに関しても、アカウントが停止されてしまい集客ができないといった可能性もゼロではありません。
ポータルサイトやSNSは運用元に依存したメディアのため、上記のようなリスクがあります。
そのため、自身の資産となるホームページは、飲食店によって重要な集客方法になるでしょう。
新規顧客を獲得したい
新規の顧客を獲得したい場合は、飲食店のホームページが必要です。
SNSやポータルサイトは、飲食店の認知に非常に優れた集客ツールといえます。
しかし、どちらも飲食店の魅力を端的にしか伝えられません。
たとえば、SNSのタイムラインだと情報がどんどん流れていくため、ほかの投稿に埋もれてしまえば閲覧されにくくなくなるでしょう。
一方、ポータルサイトは、ほかのユーザーが投稿した写真や口コミによって来店するか判断されるケースも多いです。
来店への後押しをする意味でも、ホームページでさらに魅力を伝えることが大切になってきます。
顧客単価を上げたい
顧客単価を上げたい場合、飲食店のホームページが必要です。
特にポータルサイトでクーポンを発行している飲食店は、今回のケースに当てはまるでしょう。
たとえば、毎回ポータルサイトから予約をしたユーザーがクーポンを使用するとき、飲食店は利益を削っていることになります。
しかし、ホームページから直接集客ができれば、その分の利益を確保できます。
また、ポータルサイトの多くは、予約があると手数料が発生します。
これもホームページが充実していれば、削減できる経費といえるでしょう。
新メニューを日々提供している
新メニューを日々提供している場合も、飲食店のホームページが必要です。
ポータルサイトは掲載できる情報に制限があるため、食材へのこだわりなどが十分に伝わらない可能性があります。
ホームページを開設すれば、好きなときに情報を自由に更新できるので、飲食店のこだわりが伝わりやすいといえるでしょう。
飲食店のホームページがいらないケース
飲食店のホームページがいらないケースもあります。
飲食店を探すユーザーの多くはポータルサイトなどを利用し、目的のお店を見つけて予約をします。
ただし、このケースに当てはまらないユーザーも一定数いるでしょう。
たとえば、地方で飲食店を経営しており、地元民の口コミなど、オフラインで集客する仕組みが整っていれば、あえてホームページを開設する必要はないといえます。
まとめ
飲食店のホームページを持つメリットや、必要なケースについて紹介しました。
まとめますと、飲食店にホームページはいらないといわれる理由は下記3つです。
- ポータルサイトが充実している
- SNSで代用が可能
- Googleビジネスプロフィールでも代用可能
飲食店がホームページを持つメリットは、5つ挙げられます。
- インターネット集客の基盤になる
- 飲食店の信頼度につながる
- 詳細な情報を伝えられる
- 求人サイトとしても活用できる
- 飲食店の正確な情報を伝えられる
飲食店のホームページが必要なケースは、下記のとおりです。
- 一つの集客方法に依存している
- 新規顧客を獲得したい場合
- 顧客単価を上げたい場合
- 新メニューを日々提供している場合
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