コーポレートサイトの作り方【自作と外注別に徹底解説】
コーポレートサイトの作り方には、主に「自作」と「外注」の2パターンに分類できます。
自作であれば費用を抑えることが可能ですし、外注であればクオリティの高いコーポレートサイトが開設できるでしょう。
しかし、いざコーポレートサイトを作成するうえで、
『コーポレートサイト作成に必要な要素を知りたい』
『自作と外注どちらが向いているかわからない』
『作成のコツが知りたい』
上記のような課題が生じるかと思います。
今回のコラム記事では、企業のホームページ担当者様へ向けて、コーポレートサイトの作り方を自作と外注別に徹底解説しています。
※今回のコラム記事で掲載している情報は、記事公開時点(2022年10月12日)のものです
コーポレートサイト作成に必要な要素
はじめに、コーポレートサイトの作成に必要な要素を紹介します。
下記内容を参考にして、コーポレートサイトを作成しましょう。
- ユーザーを第一に考えたコンテンツ
- トレンドよりも自社にあったデザイン
- 運用しやすいサイト設計
ユーザーを第一に考えたコンテンツ
コーポレートサイトでは、ユーザーを第一に考えたコンテンツ作成が必要です。
コーポレートサイトで商品・サービスを伝えるのを目的とした場合、ブランドコンセプトや実績など、他社と差別化しやすいコンテンツを掲載すれば、ユーザーが興味をもってくれる可能性が高くなります。
しかし、ユーザーを第一に考えず、自社が発信したい情報だけを掲載してしまうと、ズレが生じます。
まずは、自社のターゲットがどんな情報を求めているかを明確にしたうえで、コンテンツに反映する必要があるでしょう。
トレンドよりも自社にあったデザイン
コーポレートサイトでは、トレンドよりも自社にあったデザインを採用すべきです。
コーポレートサイトの役割は、自社の魅力をユーザーにしっかり伝えることなので、情報が伝わりやすいシンプルなデザインがよいでしょう。
おしゃれなデザインにこだわるよりも、見やすくて使いやすいコーポレートサイトを目指すのが基本です。
しかし、ファッションやデザイン業界など、トレンドを取り入れることが自社の魅力につながる場合は、コーポレートサイトにトレンドを取り入れてもよいでしょう。
運用しやすいサイト設計
コーポレートサイトでは、運用しやすいサイト設計も必要です。
コーポレートサイトは企業の顔となるため、公開して終わりではなく、定期的に更新をしなくてはいけません。
特に制作を外注した場合などは、自社でコンテンツの更新ができるかも事前に計画しておく必要があるでしょう。
近年では、専門の知識がなくても簡単にコンテンツが更新できるCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入する企業が増えているので、導入を検討するのもおすすめです。
コーポレートサイトの作成方法
コーポレートサイトの作成方法(自作・外注)について紹介します。
自作
自作は、主にCMSやホームページ作成ソフトなどを使用してコーポレートサイトを作成します。
自作でコーポレートサイトを作成するメリットとデメリットは、以下になります。
自作のメリット
自作のメリットは、費用を抑えられる点です。
CMSなどの費用と、サーバーやドメインなどの保守費用のみでコーポレートサイトが開設できます。
また、自社の事業について理解があるスタッフが作成するので、コンテンツにて企業の魅力が伝えやすい点も自作のメリットでしょう。
自作のデメリット
自作のデメリットは、コーポレートサイトのクオリティが下がりやすい点です。
たとえば、制作会社にオリジナルデザインを依頼すると、ミリ単位にこだわったコーポレートサイトが制作できます。
そのため、企業の魅力がより伝わりやすくなります。
一方、自社でコーポレートサイトを作成する場合は、テンプレートを活用するケースが多くなりますが、そうなると他社とデザインが被るなどのリスクもあるでしょう。
自作が向いているケース
「社内でスキルのある人材が確保できる」といった場合は、自作でコーポレートサイトを作成するのが向いています。
また、将来的に発生する更新時のリソースも確保できるのであれば、自作を検討してもよいでしょう。
ただし、コストを抑えたい理由だけで自作を選択するのはおすすめできません。
仮に、スキルのない人材がコーポレートサイトを作成して、中途半端なクオリティに仕上がった場合、企業のイメージ低下につながります。
外注
外注は、主にホームページ制作会社やフリーランスなどにコーポレートサイトの制作依頼をします。
外注してコーポレートサイトを制作してもらうメリットとデメリットは、以下になります。
外注のメリット
外注するメリットは、クオリティの高いコーポレートサイトが制作できる点です。
コーポレートサイト制作では戦略立案、ペルソナ分析、競合調査などの工程が発生します。
これらの工程を経験豊富なプロに依頼すれば、自社で作成するよりもクオリティが高く、かつコンバージョンも見込みやすいコーポレートサイトが制作できるでしょう。
外注のデメリット
外注するデメリットは、費用がかかる点です。
依頼先やコーポレートサイトの規模によっても変動しますが、外注で制作依頼するのに数十万~数百万円の費用がかかります。
予算的に厳しい場合は、素材を自社で用意したり、一部の作業を自社で対応したりできれば、費用を少しでも抑えることは可能です。
外注が向いているケース
「集客を増やしたい」「ブランディングを強化したい」といった目的の方は、外注に依頼してコーポレートサイトを制作してもらうのが向いています。
成果につながるコーポレートサイトにするには、さまざまなスキルが求められるため、プロに依頼したほうがよいでしょう。
それなりのコーポレートサイトであれば社内で作成することも可能ですが、ビジネスチャンスにつなげたい場合は外注の利用をおすすめします。
コーポレートサイトの作り方を6STEPで紹介【自作編】
コーポレートサイトの作り方(自作編)を6STEPで紹介します。
自作を検討している方は、下記の手順を参考にしてください。
- 【STEP①】目的とターゲットを決める
- 【STEP②】作成方法の選定
- 【STEP③】サーバー・ドメインの用意
- 【STEP④】ワイヤーフレームの作成
- 【STEP⑤】デザインの決定
- 【STEP⑥】コンテンツ作成
【STEP①】目的とターゲットを決める
コーポレートサイトを自作するときには、目的とターゲットを決めましょう。
目的は「自社の商品・サービスの訴求」「ブランディング」「IR情報の掲載」など、ユーザーに何を伝えたいのかを明確にしましょう。
そして、顧客や取引先、株主などのターゲット選定も重要です。
性別、年代、職業など、なるべく詳細に設定するようにしましょう。
目的とターゲットを決めることで、コーポレートサイトに掲載すべきコンテンツやデザインの型をある程度決めることができます。
【STEP②】作成方法の選定
目的とターゲットが決まったら、コーポレートサイトの作成方法を選定していきましょう。
近年はCMSを活用する企業が増えていますが、CMSにも「オープンソース型」や「パッケージ型」など、いくつかの種類があります。
WordPress(ワードプレス)などのオープンソースは、無料で利用できるメリットがありますが、サポート体制がない点がデメリットです。
一方、パッケージ型のCMSは企業に特化した機能が搭載されており、ベンダーからのサポートが受けられるメリットがありますが、毎月ライセンス費用が発生します。
両者のメリットとデメリットを理解して、自社にとって最適な作成方法を選定してみましょう。
【STEP③】サーバー・ドメインの用意
コーポレートサイトを自作する場合は、サーバーとドメインも自社で用意する必要があります。
レンタルサーバーに関しては、無料のものから有料のものまで存在します。
無料のサーバーは自社と関係のない広告が表示されるデメリットがあるので、有料のレンタルサーバーを活用しましょう。
有料のレンタルサーバーにかかる費用相場は、月々で数千円ほどです。
続いて、ドメインの取得です。
ドメインとは「○○.com」のようなインターネット上にある住所を示すもので、URLの一部に使われます。
ドメインの種類によって費用が異なりますが、数百円~数千円ほどで取得が可能です。
なお、ドメイン取得サービスとレンタルサーバーの運営会社が同じだと、ドメインとサーバーの設定が簡単になることが多いです。
【STEP④】ワイヤーフレームの作成
次にワイヤーフレームを作成します。
ワイヤーフレームとは、ホームページのレイアウトを定める設計図のことです。
ロゴ、メニュー、CTAなどの各要素をどこに設置するかを決めます。
ワイヤーフレームは、ユーザーの導線を予測したうえで作成するのがポイントです。
たとえば「Aboutページ」→「サービス紹介ページ」→「問い合わせ」が基本導線の場合は、ユーザーがストレスなく移動できるようなレイアウトを考える必要があります。
個人であれば、手書きの延長ツールでもある「wireframe.cc」などを活用しましょう。
社内でワイヤーフレームを共有する場合は「Sketch」のようなツールがおすすめです。
【STEP⑤】デザインの決定
続いては、コーポレートサイトのデザインを決定していきます。
作成したワイヤーフレームを基に、ターゲットなどにも考慮しながらデザインを設計します。
しかし、一からデザインを構築するのはスキルも必要ですし、時間もかかるでしょう。
たとえば、WordPressを活用していれば、コーポレートサイト用のテーマが複数用意されているので、その中から自社にあったものを選定するのもおすすめです。
【STEP⑥】コンテンツ作成
実際にコンテンツを作成していきます。
ドラック&ドロップで作業できるCMSであれば、専門のスキルがなくても簡単にコンテンツが作成できます。
コンテンツの作成時には、パソコンやスマートフォンで最適に表示されているかをチェックしましょう。
レイアウトが崩れる場合は調整をして、問題がなければコーポレートサイトを公開します。
コーポレートサイトの作り方を5STEPで紹介【外注編】
コーポレートサイトの作り方(外注編)を5STEPで紹介します。
外注を検討している方は、下記の手順を参考にしてください。
- 【STEP①】目的と課題を明確にする
- 【STEP②】予算を決める
- 【STEP③】作業範囲とスケジュールを決める
- 【STEP④】提案依頼書の作成
- 【STEP⑤】制作会社の選定
【STEP①】目的と課題を明確にする
自作の場合と同様で、コーポレートサイトの目的を明確にしておきましょう。
あわせて「見込み客が獲得できない」「商品が認知できていない」など、自社の課題を明確にしておくのもおすすめです。
自社が解決したい課題を制作会社に伝えると、それをくみ取ったうえで戦略を立案してくれるためです。
【STEP②】予算を決める
次に、コーポレートサイト制作の予算を決めていきましょう。
予算を決めるには「すでに確保されている予算から算出する」「費用対効果から算出する」のいずれかの方法があります。
すでに確保されている予算から算出するのであれば、マーケティング施策に使える年間予算からコーポレートサイト制作の費用を算出しましょう。
費用対効果から算出する場合は、コーポレートサイト制作でどれくらいの費用を回収できるかを考えます。
こちらに関しては、制作会社とも相談しながら、どれくらいのコンバージョンが見込めるかの目標設定と併せて検討してみましょう。
また、それぞれの算出方法とコーポレートサイトの費用相場も加味しながら、予算を設定していきます。
【STEP③】作業範囲とスケジュールを決める
次に、作業範囲とスケジュールを決定します。
コーポレートサイト制作の主な作業範囲は「企画」「デザイン」「コーディング」「運用」に分類できます。
この作業範囲をすべて外注するのか、一部は自社で対応するのかも決めておきましょう。
また、コーポレートサイトをいつまでに公開したいかのスケジュールも決めておく必要もあります。
制作会社によって制作期間は異なりますが、10ページ程度の規模で約2か月かかります。
こちらの制作期間をひとつの目安にして、スケジュールを組みましょう。
【STEP④】提案依頼書の作成
続いて、提案依頼書を作成します。
提案依頼書とは、制作会社に提出する書類のことで、コーポレートサイト制作の依頼内容が記載されています。
提案依頼書を作成しておくと、制作会社がスムーズにコーポレートサイト制作を行うことが可能です。
記入しておきたい項目は、下記のとおりです。
項目 | 詳細 |
---|---|
コーポレートサイトの目的 | 問い合わせの獲得、ブランディングなど |
企業や商品・サービスの情報 | 企業情報や商品・サービスの基本情報 |
競合他社の情報 | 競合他社となる企業と自社の差別化ポイント |
デザインのイメージ | 作成したいイメージがあればURLを提示 |
予算 | おおよその予算を提示 |
準備・用意 | 原稿、素材、ドメイン・サーバーなどは、どちらが用意するのかを決めておく |
【STEP⑤】制作会社の選定
最後に、制作会社を選定します。
制作会社は大手、中規模、フリーランスなど、さまざま種類があります。
下記4つのポイントを元にして、複数の制作会社をピックアップしてみましょう。
- 同業他社制作の実績があるか
- コミュニケーションが取りやすいか
- 見積もりや提案を細かくチェック
- コーポレートサイト開設後のアフターフォローの有無
複数の制作会社から見積もりと提案を受けて、社内で検討することをおすすめします。
コーポレートサイトの開設・運用におけるポイント
最後に、コーポレートサイトの開設や運用におけるポイントを3つ紹介します。
- アクセスを増やすための施策を実施する
- アクセス解析で分析・検証する
- 定期的に更新する
アクセスを増やすための施策を実施する
コーポレートサイトで、アクセスを増やすための施策を実施しましょう。
コーポレートサイトの集客ではSEOが一般的ですが、検索エンジンだけの流入ではなくWeb広告やSNSなどの併用をおすすめします。
特にWeb広告はSEOよりも即効性があり、コーポレートサイト開設直後のアクセスも見込めるので、さまざまな施策を実施してみましょう。
アクセス解析で分析・検証する
コーポレートサイトには、アクセス解析や検証が必要です。
コーポレートサイトの目的達成に向けて課題を見つけ、常に改善をしていく必要があります。
たとえば、アクセス数があるのに問い合わせが獲得できないという課題が見つかった場合、考えられる原因が「導線がわかりにくい」「問い合わせフォームが使いにくい」です。
分析結果を基に改善することで、成果が見込めるコーポレートサイトが運用できます。
定期的に更新する
コーポレートサイト開設後は、定期的に更新するようにしましょう。
新商品販売や事業変更などがあれば、すぐにコンテンツを更新すべきです。
仮に事業変更があったのにもかかわらず、コーポレートサイトの更新をしないと、企業のイメージ低下につながるリスクがあります。
また、定期的な更新はSEOにも良い影響があるので、担当者を決めておくことをおすすめします。
まとめ
コーポレートサイトの作り方を紹介しました。
コーポレートサイトの作成方法は大きく分けて2種類あり「自作」「外注」です。
自作でコーポレートサイトを作る手順は、以下のとおりです。
- 目的とターゲットを決める
- 作成方法の選定
- サーバー・ドメインの用意
- ワイヤーフレームの作成
- デザインの決定
- コンテンツ作成
外注してコーポレートサイトを作る手順は、以下のとおりです。
- 目的と課題を明確にする
- 予算を決める
- 作業範囲とスケジュールを決める
- 提案依頼書の作成
- 制作会社の選定
今回のコラム記事を参考にして、コーポレートサイトを作成してみましょう。
また、当サイト「ビズサイ」ではホームページ制作サービス(サブスクリプション)を提供しています。
ビズサイでは、ホームページの用途に応じて3種類のプランを用意しており、お申込みから公開まで最短5営業日でホームページ制作ができます。
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