BASEのかんたん発送(ヤマト運輸連携)Appとは?送料・流れも解説
『BASEとヤマト運輸が連携しているサービスって何?』
『かんたん発送は、ファミリーマートで発送できるって本当?』
BASEの「かんたん発送」とは、BASEとヤマト運輸が連携した発送支援サービスのことです。
BASEの専用アプリである「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」を使えば、ヤマト運輸の発送作業をグンと効率化することができます。
今回は「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」について、特徴や利用するメリット、送料の詳細、発送手続きの流れなども含めて解説いたします。
BASEに出店している方は必見です。
※今回のコラム記事で掲載している情報は、記事公開時点(2022年9月13日)のものです
BASEのかんたん発送(ヤマト運輸連携)Appとは?
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」とは、BASEとヤマト運輸の提携サービスを利用できるアプリです。
BASEに出店している方が「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」を利用することで、発送に関する作業が通常よりも簡略化できます。
ネットショップの発送作業では、注文件数が増えるほど時間がとられます。
荷物を発送する際も、配送会社が集荷にきてくれるまで自宅で待機しなければならないなど、不便な点も少なくありません。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は、出店者が発送の手続きで抱えるさまざまな課題を解決する支援アプリなのです。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」でできること・メリットなどは、次のようになります。
- 面倒な宛名書きが一切不要
- 送料の支払い準備が不要
- 伝票番号の入力不要
- 全国一律料金にて配送可能
- コンビニ・ヤマト運輸の営業所から発送OK
- 追加料金で集荷も可能
- 全国翌日配送
- 匿名配送も可能
面倒な宛名書きが一切不要
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」を利用すると、送り状の宛名書きをする必要がなくなります。
従来の運用では、配送会社の送り状を毎回手書きで書かなければなりませんでした。
しかし「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」を使えば、面倒な宛名書きの手間を大幅に削減することが可能です。
BASEとヤマト運輸がシステムの連携をしているため、出店者が注文情報を一切編集することなく、お客様の注文情報をそのまま転用して、QRコードで送り状を印刷できます。
送料の支払い準備が不要
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は、送料の支払準備も不要になっています。
送料の支払準備が不要な理由は、一注文あたりの商品代金から出店者が設定した送料分が自動的に引かれる仕組みになっているからです。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は、配送会社に送料を支払う手間を大幅に削減できます。
伝票番号の入力不要
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は、伝票番号の入力も不要です。
通常、ネットショップの発送作業では配送会社に荷物を引き渡したあと、控えに記載された伝票番号を出店者が手入力しなければなりません。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は、QRコードにすべての情報が組み込まれているため、出店者がシステムに伝票番号を入力する手間を削減できます。
全国一律料金にて配送可能
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は、全国一律の料金にて配送ができます。
個人でヤマト運輸と割引運賃を契約した場合は、配送地域によって送料が異なるのが一般的です。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は北海道や沖縄、離島など、発送元の地域を問わずに全国一律の料金で発送できます。
コンビニ・ヤマト運輸の営業所から発送OK
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は、コンビニやヤマト運輸の営業所から発送することが可能です。
ヤマト運輸の営業所の数は全国7,000以上で、利便性が高くなってきています。
一方、コンビニについては、ヤマト運輸の配送サービスに対応している「ファミリーマート」の店舗のみに限定されています。
ファミリーマートは国内2位の店舗数を誇っているため、全国どこの出店者も気軽に利用しやすいといえるでしょう。
追加料金で集荷も可能
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は、追加料金で集荷の利用ができます。
手数料は1配送につき70円です。
ヤマト運輸への集荷依頼は「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」からできます。
電話で集荷依頼をするときのように、オペレーター待ちをすることもなく、スムーズな集荷手配が可能です。
全国翌日配送
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)」扱いの荷物は、全国で翌日配送が可能です。
個人でヤマト運輸と割引運賃の契約を行ったとしても、地域によってお届け日数が異なることは珍しくありません。
特に通常の契約運賃で本州から北海道、沖縄、離島向けに配送した場合は、発送日から2~3日ほどかかります。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」はヤマト運輸とのシステム連携によって、集荷から配送までの流れが効率化されているため、全国でも翌日の配達が可能なのです。
匿名配送も可能
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は、2022年7月12日のアップデートによって匿名配送の利用が可能になりました。
匿名配送の詳細は、コラム記事の後半で解説しています。
かんたん発送(ヤマト運輸連携)Appの配送料一覧
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」には、3つの配送方法があります。
それぞれの配送方法にかかる配送料は、次の一覧にまとめました。
配送方法 | 規定サイズ | 送料(全国一律) |
---|---|---|
ネコポス | ■A4サイズ 縦31.2cm×横22.8cm以内 厚さ3cm以内 重さ1kg以内 |
280円 |
宅急便コンパクト | ■専用BOX 縦25cm×横20cm×厚さ5cm以内 ■薄型専用BOX 縦24.8cm×横34cm ※重さ制限なし |
500円 |
宅急便 | ■60サイズ 縦×横×高さ60cm以内 重さ2kg以内 ■80サイズ 縦×横×高さ80cm以内 重さ5kg以内 ■100サイズ 縦×横×高さ100cm以内 重さ10kg以内 ■120サイズ 縦×横×高さ120cm以内 重さ15kg以内 ■140サイズ 縦×横×高さ140cm以内 重さ20kg以内 ■160サイズ 縦×横×高さ160cm以内 重さ25kg以内 |
890円(60サイズ) 1,110円(80サイズ) 1,370円(100サイズ) 1,580円(120サイズ) 1,830円(140サイズ) 2,090円(160サイズ) |
■180サイズ 縦×横×高さ180cm以内 重さ30kg以内 ■200サイズ 縦×横×高さ200cm以内 重さ30kg以内 |
2,450円(180サイズ) 2,900円(200サイズ) |
※参照:https://lp.thebase.in/yamato/
※宅配便の180サイズ、200サイズはファミリーマートで発送できません
ネコポス
ネコポスとは、小さな荷物をポストに投函するサービスのことです。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」で利用できるネコポスの送料は、280円(全国一律)です。
ネコポスで配送できる荷物のサイズは、A4サイズ(縦31.2cm×横22.8cm)以内で、厚さ3cm、重さ1kg以内のものに限定されています。
なお、配送会社指定の専用ケースを使う必要はありません。
また、ネコポスには荷物の損失や破損に対して補償が付属しており、限度額は一律3,000円です。
宅急便コンパクト
宅急便コンパクトは、ヤマト運輸が展開する小口貨物専用のサービスです。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」で利用できる宅急便コンパクトの送料は、500円(全国一律)です。
ネコポスはポストに投函する方式ですが、宅急便コンパクトは受領印付きの手渡し方式になっています。
荷物のサイズは専用 BOX(縦25cm×横20cm×厚さ5cm以内)、または薄型専用 BOX(縦24.8 cm×横34 cm)のいずれかに収まる範囲に限定されています。
重さに関しては、宅急便コンパクトでは制限がありません。
そのため、ヤマト運輸の宅急便コンパクトは荷物のボリュームが小さく、重いものを配送する際に重宝する配送手段といえるでしょう。
また、荷物の損失や破損に対する補償が宅急便コンパクトには付属しており、限度額は一律30,000円です。
宅急便
宅急便は、ヤマト運輸の標準的な配送サービスです。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」で利用できる宅急便の送料は、890円~2,900円(全国一律)の間です。
送料の決定は、荷物のサイズ(縦×横×高さの合計)と重量によって異なります。
コンビニのファミリーマートによると、180サイズ・25 kg以上の荷物は発送してもらえません。
180サイズ・25 kg以上の荷物を送りたい場合は、ヤマト運輸の営業所に直接持ち込むか、担当ドライバーに集荷依頼をかけましょう。
かんたん発送(ヤマト運輸連携)Appの手続きの流れ
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」のインストールから、発送作業までの流れを解説します。
今回はファミリーマートに荷物を持ち込むのを想定しています。
- アプリをインストール
- 発送可能な注文一覧にアクセス
- 発送手続きの詳細を画面上に入力
- 専用QRコードを発行
- ファミリーマートに荷物を持ち込む
- 専用端末で申込票を出力
- 伝票をサイト連携専用袋に入れる
- 追跡番号(発送通知)をお客様に送付
【ステップ①】アプリをインストール
まずは「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」をインストールしていきます。
こちらから、アプリのインストールをしましょう。
【ステップ②】発送可能な注文一覧にアクセス
出典:BASE
アプリをインストールしたら「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」の「発送可能な注文一覧」画面にアクセスします。
次に「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」扱いで送りたいお客様の注文履歴をクリックしましょう。
出典:BASE
画面が移動したら、注文内容とお客様の個人情報など、発送対象に間違いがないか確認してください。
【ステップ③】発送手続きの詳細を画面上に入力
出典:BASE
発送手続きの詳細を画面上に入力します。
出典:BASE
お客様の注文情報を確認したら、アプリ内に搭載されている選択タブから「ネコポス」「宅急便コンパクト」「宅急便」など、指定の発送方法を選んでください。
出典:BASE
次に「品名」と「荷扱い」を入力しましょう。
「発送場所」はコンビニ、あるいはヤマト運輸直営店のどちらかを指定してください。
今回はコンビニを指定します。
出典:BASE
発送場所を選択すると、配送料が自動入力されています。
事前に指定した発送方法と送料などが一致しているかを確認しましょう。
【ステップ④】専用QRコードを発行
発送方法と送料に問題がなければ、画面下にあるボタン「QRコードを発行する」をクリックしましょう。
出典:BASE
画面上にQRコードと受付番号、パスワードなどが表示されます。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」で発行されるQRコードは、できるだけスマートフォンですぐ提示できるような状態にしておくと便利です。
【ステップ⑤】ファミリーマートに荷物を持ち込む
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」のQRコードと商品が入っている荷物もって、最寄りのファミリーマートに向かいましょう。
なお、ファミリーマートの一部店舗では、荷物の発送を受け付けていません。
荷物を持ち込んで発送できるファミリーマートの店舗を確認するには、ヤマト運輸の公式サイトにある「直営店・取扱店検索」を活用ください。
条件の絞り込みで「ファミリーマート」「荷物を持込発送できる」にチェックを入れれば、対応の店舗がわかるはずです。
ヤマト運輸の取扱店検索は、最寄り駅や住所地域からも簡単に検索できますので、ご自身にとって利便性の高い店舗を調べましょう。
【ステップ⑥】専用端末で申込票を出力
ファミリーマート内に設置してある専用端末(新型マルチコピー機)を使い、申込票の出力を行いましょう。
新型マルチコピー機のトップ画面から「荷物の発送/レジで受取」→「荷物の発送」を選択していきます。
ヤマト運輸のサービス告知画面が表示されたら「OK」を選択し、注意喚起画面が表示されたら「OK」で次へ進んでください。
ヤマト運輸の配送確認画面が表示されるので、配送情報の内容に問題なければ「OK」を選択します。
お届け予定日時の変更がある場合は「お届け予定日の選択・変更はこちら」をタップして、手動で編集しましょう。
新型マルチコピー機の端末から「Mコピーサービス申込券」が出力されます。
Mコピーサービス申込券と荷物を持ってレジに向かいましょう。
【ステップ⑦】伝票をサイト連携専用袋に入れる
レジの店員に荷物と申込票を渡して、伝票と専用袋を受け取ってください。
専用袋の裏にはノリがついていますので、ご自身で荷物に専用袋を貼り付けましょう。
荷物に専用袋を貼り付けたら、伝票を専用袋に入れます。
あとは荷物を店員に渡せば、発送手続きは完了です。
【ステップ⑧】追跡番号(発送通知)をお客様に送付
ファミリーマートでの発送手続きが完了したら、お客様への追跡番号(発送通知)の送付をしていきます。
出典:BASE
お客様への発送通知は、QRコードの画面下にある「発送通知の処理に進む」からできます。
前述のように「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」は、出店者が追跡番号を手入力する必要はありません。
追跡番号はすでにシステムに自動入力されていますので、発送済みのお客様の注文情報を選択して「発送通知の処理に進む」をクリックすれば完了です。
集荷を依頼する場合は?
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」でヤマト運輸からの集荷を希望する場合は、アプリ内から操作ができます。
アプリ内にある「発送可能な注文一覧」画面から、集荷したい注文履歴を選択します。
出典:BASE
「発送場所」から「集荷」を指定してください。
出典:BASE
「集荷希望日」「集荷希望時間」「集荷場所(氏名・住所・電話番号)」などの情報を入力しましょう。
出典:BASE
配送料を確認したら「集荷依頼する」をクリックします。
あとは配送会社にデータが送信され、指定した日時に集荷を待つだけです。
送り状発行システムB2クラウドでBASEと連携は?
「送り状発行システムB2クラウド」は、BASEと連携していません。
送り状発行システムB2クラウドとは、ヤマト運輸と法人契約している事業者専用の送り状発行システムのことです。
ヤマトビジネスメンバーズの契約運賃は、各事業者によって異なります。
そのため、契約内容によってはヤマトビジネスメンバーズよりも「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」のほうが送料が安くなったり、配送スピードも上がったりなどの可能性があります。
送り状発行システムB2クラウドを使い、BASEの送り状を作成したい場合は「注文データダウンロード App」を活用しましょう。
注文情報をCSVで出力し、送り状発行システムB2クラウドのデータベースでアップすれば、作業の簡略化が可能です。
BASEで匿名配送の機能が追加
BASEでは、2022年7月12日から匿名配送サービスを開始しています。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」に匿名配送の機能が追加されました。
2022年9月時点で、匿名配送をしたいときには「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」を利用しなければいけません。
BASEでできる匿名配送の設定は、非常に簡単です。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」の送り状を作成する画面から「送り主情報」の下にある「送り状に印字しない」にチェックを入れておくだけです。
BASEの匿名配送は1件50円の手数料がかかり、個人の出店者のみが利用できます。
法人の出店者は匿名配送の利用ができません。
自宅の住所や電話番号など、お客様に個人情報を開示することに抵抗のある出店者の方は、どんどん活用しましょう。
まとめ
今回は「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」について、徹底解説いたしました。
まとめますと「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」とは、BASEがヤマト運輸と提携して出店者の発送手続を簡略化してくれるアプリです。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」の特徴は、次のようになります。
- 面倒な宛名書きが一切不要
- 送料の支払い準備が不要
- 伝票番号の入力不要
- 全国一律料金にて配送可能
- コンビニ・ヤマト運輸の営業所から発送OK
- 追加料金で集荷も可能
- 全国翌日配送
- 匿名配送も可能
匿名配送は、2022年7月12日からBASEで提供が開始された新しいサービスです。
BASEの匿名配送を利用するには、1件50円の手数料が別途必要になり、現在は個人の出店者に限定されています。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」では3種類の配送方法があるので、荷物のサイズや重さに応じて最適な配送方法を選択しましょう。
一方、ヤマト運輸がサービスを提供している「送り状発行システムB2クラウド」では、BASEとの連携を行っていません。
送り状発行システムB2クラウドでBASEの注文情報の送り状を出力するには、BASE側で注文情報をCSVでダウンロードし、B2クラウドのデータベースにアップします。
「かんたん発送(ヤマト運輸連携)App」はコンビニから手軽に発送できるなど、個人出店者へのメリットがたくさんあります。
発送手続きの手間を削減したい出店者の方は、ぜひアプリの活用を検討しましょう。
まずは無料でご相談ください。
お問い合わせ・ご相談や、公開後の修正依頼などに関しては、いずれかの方法にてお問い合わせください。
※年末年始・土日祝は定休日となります
※受付時間 9:00~17:30