効果の高いメルマガの作り方【成果を上げるポイントを解説】
メールマーケティングにおいて、メルマガ(一斉送信)は代表的な手法の一つです。
メールマガジンの配信を始めたばかりであれば、以下のような疑問が生じると思います。
『メルマガの作り方の手順は?』
『メルマガ配信で成果を上げるポイントを知りたい』
今回のコラム記事では、メールマガジンの配信を始めたばかり、これから始めようとしているメルマガ担当者様に向けています。
メルマガの作り方をステップごとに解説するのにくわえて、メルマガ配信で成果を上げる具体的なコツに関しても解説をしていきます。
メルマガの作り方の手順
メルマガを作成する場合、まずは最初にメルマガ配信の目的を明確に定めましょう。
そのあとは、ターゲットの設定やコンテンツ作成を行うことで、目的に沿ったメルマガの作成が可能となります。
以下の手順でメルマガを作成することで、効果的なメルマガ配信につながります。
- 配信目的を明確にする
- メルマガのターゲットを定める
- メルマガのコンテンツを決める
- メルマガの配信リストを整備する
- メルマガを作成する
- メール配信システムで配信する
- 効果測定を行う
これらのステップに関して、くわしく解説を行います。
【STEP1】配信目的を明確にする
メルマガを作成するにあたって最初に取り組むべきことは、配信目的を明確に決めることです。
その理由は「何のためにメルマガを送るのか?」という目的が定まっていなければ、メールのターゲット、配信内容、配信のタイミング、成果指標が変わってしまうためです。
メルマガの配信目的を大きく分類すると、以下の3点になります。
- 新規顧客の獲得
- 既存顧客からの売上獲得
- 情報伝達(手続完了の通知、新商品などのお知らせ)
メルマガの配信目的が決まることで、目的を達成するためにターゲットとなる顧客が決まり、ターゲットに適したコンテンツも決まります。
さらに、ターゲット顧客の属性にあったメールリストの収集を行い、メルマガの作成をします。
そうすることで、目的に沿ったメール作成が可能となり、メルマガを作成する体制が整えられます。
【STEP2】メルマガのターゲットを定める
メルマガの配信目的を決めたあとは、その目的を達成するためにターゲットとなる顧客像を決めます。
たとえば、新規顧客の獲得を目的としている場合は、販売したい商品・サービスのターゲット顧客が自動的にメルマガのターゲットになります。
既存顧客からの売上増が目的であれば、購入済みの顧客がターゲットとなります。
新商品のお知らせなどの情報伝達を行いたい場合は、新規顧客のターゲットと既存顧客のターゲットの両方をターゲットとして設定することができます。
このように、メルマガの目的に応じてターゲットを定めることで、次のステップであるメルマガのコンテンツを考えやすくなるメリットがあります。
【STEP3】メルマガのコンテンツを決める
これまでの手順で定めたメルマガの目的とターゲットごとに、メルマガのコンテンツを決定していきます。
メルマガの配信目的として例に挙げた、新規顧客の獲得、既存顧客からの売上獲得、情報伝達に適した各コンテンツは以下になります。
目的 | ターゲット |
---|---|
新規顧客の獲得 | 販売したい商品・サービスのターゲット顧客 |
商品・サービスの魅力や特徴を伝えます。
資料請求、セミナー申し込み、購入につながるコンテンツを作成し、メルマガで告知します。
目的 | ターゲット |
---|---|
既存顧客からの売上獲得 | 購入済みの顧客 |
ユーザーからのよくある質問への回答、使い方のコツなど、顧客満足度の向上につながるコンテンツを作成します。
メルマガで告知することで、継続利用やリピート注文につなげます。
また、関連商品やオプションなどの情報を伝えます。
クロスセルやアップセルを狙うことができるコンテンツも作成し、メルマガで告知していきます。
目的 | ターゲット |
---|---|
情報伝達 (手続完了の通知、新商品などのお知らせ) |
販売したい商品・サービスのターゲット顧客、購入済みの顧客 |
自社商品・サービスのイメージアップだけでなく、企業のイメージアップにつながるコンテンツを作成してメルマガで告知します。
有益なコンテンツだけでなく、企業広報につながるコンテンツも作成し、他社との差別化を行います。
【STEP4】メルマガの配信リストを整備する
メルマガのコンテンツまで決まれば、集めるべきメルマガ読者のイメージが明確になります。
イメージした顧客像にあったメールリストの収集を行うことで、反応率のよいメルマガ配信を行いやすくなるのにくわえて、最初に設定したメルマガ配信の目的も達成しやすくなるメリットがあります。
メールアドレスを集めるには、インターネット会員登録、ホワイトペーパーダウンロード時のメルマガへの登録、展示会での名刺交換といった手法が一般的です。
しかし、メールアドレスの収集には時間と労力がかかります。
そのため、広告媒体への出稿やメールアドレス収集ツールを活用することで、メルマガの配信リストの整備に必要な時間を短縮できます。
【STEP5】メルマガを作成する
メルマガの配信リスト整備の進捗に併せて、メルマガの作成も同時に進める必要があります。
メルマガの目的を達成できるメールを作るためには、書き方のコツや基本的な構成を理解する必要があります。
メルマガの基本的な書き方を学んで、開封率やクリック率を上げるコツを理解することで、成果の上がるメルマガを作成できるようになります。
【STEP6】メール配信システムで配信する
メールマガジンはOutlookやGmailのようなメールソフトからではなく、メール配信システムを用いて配信するのが一般的です。
メール配信システムでメルマガを配信することで、情報漏えい、スパムと判別されるリスクを抑えられます。
くわえて、メール配信システムはメール配信後の効果測定を行えるメリットがあります。
さらに、自社システムとメール配信システムを連携させることで、商品購入や問い合せといった履歴をメール配信の条件として利用できるため、効果的なメルマガ配信が可能となります。
【STEP7】効果測定を行う
メルマガの目的を達成するためには、開封率、クリック率、コンバージョン率といった指標の効果測定を行い、改善に取り組むことが重要です。
効果測定を行うためにはKPIを設定し、ABテストの実施、配信時間の検討だけでなく、メルマガの読みやすさにも注意して改善を行う必要があります。
開封率、クリック率、コンバージョン率などの改善を行いながら、メルマガの目的が達成できるように取り組みましょう。
メルマガ配信で成果を上げるためのポイント
メルマガ配信で成果を上げるためには、以下の改善策を実施して効果測定を行うのをおすすめします。
- HTMLメールを活用する
- 開封率を上げる
- クリック率を上げる
- 効果的な配信時間を見つける
- セグメント配信を行う
- ステップメールを導入する
これらの改善策について、くわしく説明します。
HTMLメールを活用する
HTMLメールはメール内に画像の挿入や、CSSで視覚的なデザインを施せるHTML形式のメールです。
HTMLメールの主なメリットは、以下の2点です。
- 商品の魅力を視覚的に伝えられるため、クリック率や開封率の向上が期待できる
- テキストメールでは取得できない開封率のデータを取得できるため、効果測定と改善に役立つ
なお、HTMLメールを作成する際は、デザインが崩れないように注意するだけでなく、レスポンシブ対応やスマートフォン対応も行う必要があります。
メール配信システムでは、基本的にHTMLメール作成の機能が搭載されています。
また、インターネット上で公開されているHTMLメールのテンプレートを活用すれば、HTMLメールが手軽に作成できます。
開封率を上げる
メルマガは、開封率を上げることで最終的なコンバージョン数の増加が見込めます。
開封率を向上させることは、メルマガ配信で成果を上げるためには重要なポイントだといえます。
開封率をKPIとして設定し、効果測定と改善を繰り返すことで、クリック率やコンバージョン率の改善も期待できます。
メルマガの開封率を上げることで、以下のようなよいサイクルが生まれます。
- 件名で興味を引くことで、メールを開く人が増える
- 件名で気になったメルマガのパートを見て、リンクをクリックする人が増える
- リンク先で資料請求や商品購入を行う人が増える
開封率を上げるためには、件名を工夫する、メールが開封されやすい曜日や時間帯に送る、メールの差出人名を工夫するなどの方法があります。
クリック率を上げる
クリック率も開封率と同様で、コンバージョンにつながる重要な指標です。
開封率だけでなくクリック率もKPIとして設定し、効果測定と改善を行うことでコンバージョン数を伸ばすことが可能になります。
メルマガのクリック率を向上させるには、1カラムのレイアウトにする、CTAボタンを工夫する、希少性や限定性を訴求するなど、さまざまな方法があります。
デザインやテキストの表現でクリックを促すだけでなく、ユーザーに合わせた配信時間の設定やセグメント配信を行うことで、クリック率の向上ができます。
効果的な配信時間を見つける
同じ内容のメルマガを送ったとしても、配信時間によって開封率やクリック率、コンバージョン率が異なります。
たとえば、仕事中で手を離せないときにメールを受信しても開封してもらえません。
忙しい合間の空き時間に開封してもらえたとしても、メルマガの中身をきちんと見てもらえる可能性は低いでしょう。
読者がメルマガを見られるタイミングで配信することは、メルマガ配信で成果を上げるために重要なポイントの一つだといえます。
メルマガの最適な配信のタイミングは、メルマガのターゲット層によって異なります。
ビジネスマンであれば、朝の通勤時間帯はスマートフォンでメルマガを見る余裕がありますが、主婦は家事で忙しい時間帯であるため適した配信時間ではありません。
メルマガのターゲットとなる顧客層に合わせて最適な配信時間を見つけるためには、テストを繰り返すことが大事です。
セグメント配信を行う
セグメント配信とは、メルマガ読者の属性情報(住所、年代、性別、職業など)や行動履歴(購入、資料請求、問い合わせ)によって、対象者を絞り込んでメルマガを配信する方法を指します。
顧客ごとの興味関心に併せてセグメント配信でメールを送れるため、開封率、クリック率、コンバージョン率といった数値の向上が期待できます。
セグメント配信は、一斉配信のメルマガよりもメールの作成や配信に手間がかかります。
しかし、配信後の効果測定を適切に行うことで、効果の出たセグメント配信のみを実施できるようになります。
ステップメールを導入する
ステップメールとは、Webページの閲覧、会員登録、商品購入・サービス購入など、ユーザーの行動をきっかけに、あらかじめ作成したメールを自動的に送信するメールを指します。
ステップメールは販売促進につながるだけでなく、リピーターの獲得や業務効率の改善にもつながるため、メルマガ配信を行っているならステップメールの活用をおすすめします。
なお、ステップメールにはメールの作成と配信設定に時間と手間がかかります。
ただし、ステップメールは以下のような活用方法があるため、ステップメールを活用するメリットは大きいといえます。
- 無料サンプル請求から商品購入・サービス購入へとメールで促す
- 販促メール配信の自動化
- 購入後のアフターフォローの自動化
まとめ
今回は、メルマガの作り方や配信で成果を上げる具体的なコツについて解説を行いました。
メルマガの作り方に関して、覚えておくべき点は以下のとおりです。
- メルマガの目的を最初に定め、目的に沿ってメルマガを作成する
- メルマガで成果を上げるための改善策を実施し、効果測定を繰り返す
今回紹介したポイントに注意してメルマガ配信を実施し、メール配信の効果を最大化できるように努めましょう。
なお、当サイト『ビスサイ』ではホームページ制作サービス(サブスクリプション)を提供しております。
ビズサイでは、ホームページの用途に応じて3種類のプランをご用意しており、お申込みから公開まで最短5営業日の期間でホームページ制作ができます。
ドメインからメールアドレスを作成できるので、メルマガ配信と同時にホームページを新規で立ち上げたい、ホームページのリニューアルをしたい方は当サイトがぴったりです(くわしいサービスを見る)。
まずは無料でご相談ください。
お問い合わせ・ご相談や、公開後の修正依頼などに関しては、いずれかの方法にてお問い合わせください。
※年末年始・土日祝は定休日となります
※受付時間 9:00~17:30