採用LP(ランディングページ)の作成ガイド【新卒・中途採用の活用事例も紹介】
人手不足で騒がれている日本では、企業が優秀な人材を獲得するのに採用活動は欠かせません。
採用方法の一つに「採用LP」があります。
採用LPは、求人情報が1ページにまとめられたものを指します。
そんな、採用LPを自社で開設・検討するうえで、
『採用LPと採用サイトの違いがわからない』
『採用LPにどんなコンテンツが必要か知りたい』
『採用LPの作り方がわからない』
上記のような課題が生じるかと思います。
今回のコラム記事では、採用の担当者様へ向けて、採用LPの「メリットとデメリット」「必要なコンテンツと構成の基本」「作成ポイント」「活用事例」を紹介しています。
※今回のコラム記事で掲載している情報は、記事公開時点(2022年6月12日)のものです
採用LPとは
採用LP(ランディングページ)とは、求人に関する情報が1枚にまとめられたWebページを指します。
「募集要項」「選考フロー」「エントリーフォーム」などの情報が縦長のレイアウトにまとめられています。
1枚のWebページで簡潔に情報を伝えられるので、求職者の応募を獲得しやすいのが特徴といえます。
採用LPと採用サイトの違い
採用LPと採用サイトでは、Webページの構成に違いがあります。
採用サイトは複数のWebページで構成されており、求職者が自分に必要な情報を調べて閲覧できるのが特徴です。
一方、採用LPではWebページの移動は基本的になく、ファーストビューから下部にスクロールしていき、最終的に応募をしたくなる導線になっている特徴があります。
採用LPを作成するメリット
採用LPを作成するメリットを紹介します。
下記メリットを理解したうえで、採用LPの作成を検討しましょう。
- 採用サイトよりも安価
- 作成期間が短い
- コンバージョン率が高い
- 自由なデザインや表現が可能
- 効果測定と改善がスムーズに実施できる
採用サイトよりも安価
採用LPを作成するメリット1つ目は、採用サイトよりも安価な点です。
採用LPは、採用サイトよりもコンテンツのボリュームが少ないためです。
たとえば「新卒用」「中途採用」と複数のパターンの採用LPを作成しても、採用サイトよりも費用を安価に抑えられます。
作成期間が短い
採用LPを作成するメリット2つ目は、作成期間が短い点です。
コンテンツのボリュームが少ないので、採用サイトよりも短い期間で採用LPを開設できます。
急ぎで採用活動を実施したい企業には、採用LPはピッタリでしょう。
コンバージョン率が高い
採用LPを作成するメリット3つ目は、コンバージョン率が高い点です。
採用LPは基本的に1ページの構成となるため、訪問者がほかのWebページに移動することがありません。
コンバージョンまでスムーズに誘導できれば、多くの応募を獲得できるでしょう。
自由なデザインや表現が可能
採用LPを作成するメリット4つ目は、自由なデザインや表現が可能な点です。
コーポレートサイトに求人情報を掲載する場合は、コーポレートサイトのデザインに沿ったコンテンツを掲載しなくてはいけません。
しかし、採用LPであれば、コーポレートサイトのイメージを気にせずに、自由なデザインや表現で求職者にアピールできます。
効果測定と改善がスムーズに実施できる
採用LPを作成するメリット5つ目は、効果測定と改善がスムーズに実施できる点です。
採用LPは基本的に単体のWebページとなるため、効果測定をして課題が見つかってもすぐに改善策の実施ができます。
たとえば、LPの直帰率が高い場合であれば「表示速度の改善」や「ファーストビューの修正」など、即座に対応ができるでしょう。
採用LPを作成するデメリット
続いて、採用LPを作成するデメリットについても紹介します。
- デザインや構成スキルが必要
- SEO対策が困難
デザインや構成スキルが必要
採用LPを作成するには、デザインや構成スキルが必要です。
採用LPでは、求職者が訪問して最初に閲覧する「ファーストビュー」から「応募」に至るまで、飽きさせない構成やデザインが必要になってきます。
そのため、求職者がどんな情報を求めているかを理解したうえで、採用LPを作成しないと直帰率が高くなってしまいます。
デザインや構成スキルがある方に、採用LPの作成を依頼しましょう。
SEO対策が困難
採用LPは、SEO対策が困難というデメリットが挙げられます。
なぜなら、採用LPは「テキストが少ない」「被リンクを集めにくい」といった特徴があるためです。
検索エンジンからの流入が期待できない可能性があるので「Web広告」や「SNS」など、別の流入経路を確保する必要があるでしょう。
採用LPに必要なコンテンツと構成の基本
採用LPに必要なコンテンツと構成の基本を紹介します。
採用LPの王道の流れに沿って、各コンテンツの詳細を解説しています。
下記内容を参考にして、コンテンツを作成してみましょう。
- ファーストビュー
- 企業の魅力が伝わるコンテンツ
- 社員紹介
- 募集要項・採用フロー
- エントリーフォーム
ファーストビュー
採用LPに訪問した求職者が最初に閲覧するのが「ファーストビュー」です。
採用LPのファーストビューには、求職者の目を惹く画像や心に響くキャッチコピーを配置するのが一般的です。
ここで求職者を惹きつけることができないと、Webページを離脱する可能性が高くなるため、ファーストビューは採用LPのコンテンツの中でも最重要といえるでしょう。
企業の魅力が伝わるコンテンツ
採用LPのファーストビューの直下には、企業の魅力が伝わるコンテンツを掲載します。
一般的に「採用メッセージ」を掲載するケースが多いと覚えておきましょう。
ファーストビューで興味をもったユーザーがここで「この会社で働いてみたいか」「自分の価値観に合っているか」を判断する重要なコンテンツです。
採用メッセージを閲覧するだけで「どんな会社なのか」がひと目でわかるようにするのがポイントです。
社員紹介
採用LPには、社員紹介のコンテンツも必要です。
社員紹介のコンテンツでは、実際にどんな社員が働いているかを紹介して、求職者に働くイメージをもってもらう目的があります。
社員紹介では、下記のようなコンテンツを作成するのが一般的です。
- 職種別の社員紹介やインタビュー
- 社員の1日のスケジュール
- 入社後の研修体制について
- 入社後のキャリアアップの詳細
募集要項・採用フロー
採用LPには、募集要項や採用フローの掲載も必須です。
募集要項には「募集職種」「応募条件」「基本給」などの基本情報を記入します。
採用フローでは「エントリー」から「内定」までの流れを掲載しておきましょう。
エントリーフォーム
採用LPの最後には、エントリーフォームを設置します。
応募に必要な下記情報が必須項目となります。
- 名前
- 連絡先
- 生年月日
- 履歴書や職務経歴書の添付
- 希望の職種
- 志望動機
応募段階では任意の項目は省き、エントリーフォームでの離脱を防ぐのがポイントです。
また、求人サービスを利用している場合は「エントリーボタン」から「求人サービスの応募フォーム」に移動させる方法もあります。
採用LPの作成ポイント
続いて、採用LPの作成ポイントを紹介します。
LPを作成するときは、下記ポイントを考慮してみましょう。
- ペルソナを作成する
- 求職者が知りたい情報をリサーチする
- 同業他社を分析する
- 定期的な効果測定
ペルソナを作成する
採用LPの作成ポイント1つ目は、ペルソナの設定です。
ペルソナとは、自社が採用したい人物像を具体的に定義したものです。
ペルソナを具体的に定義しておくと下記のようなメリットがあります。
- Web広告やSNSから最適なユーザーを集客できる
- 採用したい人物像に響くコンテンツが作成できる
採用LPでは、幅広い求職者に閲覧してもらうのではなく、自社が求める人材を中心に集客して応募してもらう必要があります。
そのため、LPの作成前にはペルソナを設計しておく必要があるということです。
求職者が知りたい情報をリサーチする
採用LPの作成ポイント2つ目は、求職者が知りたい情報をリサーチする点です。
事前に、求職者が知りたい情報をリサーチできれば、応募につながりやすい採用LPが作成できます。
たとえば、自社の新入社員に対して、自社に入社した理由などのアンケート調査を実施し、その結果を採用LPに反映するのもよい方法といえるでしょう。
同業他社を分析する
採用LPの作成ポイント3つ目は、同業他社を分析する点です。
採用LPでは、他社と差別化を図ったコンテンツが必要になります。
同業他社の採用LPを分析したうえで、他社がどのように差別化を図っているかを参考にするのが有効といえます。
どのようなコンテンツを作成すれば、自社の強みをうまく表現できるかを同業他社分析で見つけてみましょう。
定期的な効果測定
採用LPの作成ポイント4つ目は、定期的な効果測定を実施する点です。
採用LPは効果測定をして、すぐに改善できるのがメリットなので、PDCAを素早く回せば、応募数の増加が期待できます。
たとえば、エントリーフォームで多くのユーザーが離脱している場合は「入力する項目が多い」などの課題が見つかる場合があります。
採用LPでは、上記のような課題を見つけてすぐに改善していくことが大切です。
採用LPを得意とする制作会社に依頼する
採用LPの作成ポイント5つ目は、採用LPを得意とする制作会社に依頼する点です。
採用LPでは、求職者が思わず応募をしたくなるようなコンテンツを作成しなくてはいけません。
自社での対応が難しい場合は、制作会社に依頼するのも有効な方法です。
制作会社に依頼すれば、自社作成よりも確実に成果の見込みやすい採用LPが開設できるでしょう。
当サイト(ビズサイ)では、サブスクリプション型のホームページ制作サービスを提供しており、採用LPの作成にも対応しております。
お客さま一人ひとりに合わせたオリジナルの採用LPが作成できます。
ビズサイでは契約期間を設けておらず、いつでも解約が可能です(くわしいサービスを見る)。
採用LPの活用事例3選【新卒採用】
新卒採用のLP活用事例を3つ紹介します。
新卒採用のLP開設を検討している方は、下記内容を参考にしてみましょう。
戸田建設株式会社
出典:戸田建設株式会社
戸田建設は、学校や病院などの建築事業を展開する企業です。
LPのファーストビューを見ただけで、建築業であることがすぐにわかります。
採用メッセージでは、130年以上続く歴史のある企業という点も伝わります。
また、メインコンテンツでは職種別の紹介動画を設けており、実際に働くイメージが湧きやすいのも特徴といえるでしょう。
デンロコーポレーション
出典:デンロコーポレーション
デンロコーポレーションは、鉄塔の製造を行う企業です。
「部門紹介」「社員紹介」「フォトギャラリー」で構成されたシンプルな採用LPです。
デンロコーポレーションでは、エントリーボタンのほかに「LINE公式アカウントのボタン」を設けているのが最大の特徴です。
LINE公式アカウントの登録を促すことで、企業に興味をもってもらえるチャンスを増やせます。
応募がなかなか獲得できない企業は、LINE公式アカウントやSNSなどの活用をおすすめします。
相模鉄道株式会社
出典:相模鉄道株式会社
相模鉄道株式会社は、神奈川県中央部にて鉄道事業を展開する企業です。
採用LPは、ポップなデザインが特徴的です。
コンテンツは「採用メッセージ」→「会社案内」→「社員紹介」と王道の構成となっています。
画面右上の「エントリーボタン」が固定になっているので、どのコンテンツからも応募に進めるのが最大の特徴です。
採用LPの活用事例3選【中途採用】
続いて、中途採用のLP活用事例を3つ紹介します。
中途採用のLP開設を検討している方は、下記内容を参考にしてみましょう。
株式会社ユウクリ
出典:株式会社ユウクリ
株式会社ユウクリは、クリエイターの活躍支援事業を展開する企業です。
「採用メッセージ」「社員紹介」とシンプルな構成の採用LPです。
ほかにも「数字で見るユウクリ」という独自のコンテンツが掲載されています。
「入社構成」「男女比」「残業時間」などを数字で紹介するコンテンツによって、企業の強みをうまく伝えているのが特徴といえます。
中央会計株式会社
出典:中央会計株式会社
中央会計株式会社は、大阪にある会計事務所です。
企業カラーである「青」を反映させた採用LPになっています。
また、LPのコンテンツ量が多いのも特徴で「会計レベル診断コンテンツ」や「スタッフブログ」なども掲載されています。
LPへの流入がWeb広告ではなく、検索エンジンをメインとしている企業には、中央会計株式会社のLPは参考になるでしょう。
株式会社まつおか
出典:株式会社まつおか
株式会社まつおかは、デパート・百貨店などでお惣菜を販売する企業です。
「新卒」「中途」「アルバイト」のすべてのエントリーを受け付けている採用LPです。
情報量が多いLPですが、コンテンツがうまく区切られているので、閲覧しやすくなっています。
まとめ
採用LP(ランディングページ)について紹介しました。
採用LPを作成するメリットとデメリットは、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・採用サイトよりも安価 ・作成期間が短い ・コンバージョン率が高い ・自由なデザインや表現が可能 ・効果測定と改善がスムーズに実施できる |
・デザインや構成スキルが必要 ・SEO対策が困難 |
採用LPに必要なコンテンツは下記のとおりです。
- ファーストビュー
- 企業の魅力が伝わるコンテンツ
- 社員紹介
- 募集要項・採用フロー
- エントリーフォーム
採用LPの作成ポイントは下記のとおりです。
- ペルソナを作成する
- 求職者が知りたい情報をリサーチする
- 同業他社を分析する
- 定期的な効果測定 採
- 用LPを得意とする制作会社に依頼する
今回のコラム記事を参考にして、採用LPを作成してみましょう。
採用LPの作成でお困りの方は、ホームページ制作サービスを行う当サイト(ビズサイ)にお気軽にご相談くださいませ(くわしいサービスを見る)。
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