記事数とSEOの関連性は?【記事数を増やすメリットと注意点】
Webサイトの集客を増やすために、SEOを意識して記事を作成する方が多いはずです。
その中で、記事をいったい何本書けばSEO効果が現れるのか気になる方もいるでしょう。
結論としては、記事数はSEOに直接影響を及ぼす要素ではありません。
ただし、記事数は間接的なSEO効果が期待でき、検索の上位化につながりやすくなります。
SEOの経験が少ない方であれば、以下のような疑問が生じると思います。
『記事数とSEOの関係性はあるの?』
『記事数を増やすメリットは何?』
今回のコラム記事では、SEOの経験がまだ少ない担当者様に向けています。
SEOと記事数の関連性や記事数を増やすメリット、注意点についても解説をします。
SEOと記事数の関連性
『記事数を増やせば自然とGoogleの評価が上がり、検索順位が上昇する』と考えている方は多いのではないでしょうか。
たしかに、記事数を増やすことで検索順位の上昇が期待できます。
ただし、間違った方法で記事を増やしていくと、SEOでマイナス評価を受ける可能性があります。
記事数を増やすときには、以下の3点に注意しましょう。
- Webサイトの専門性
- Webサイトの情報網羅性
- Webサイトの権威性
これらの注意点に関して解説を行います。
Webサイトの専門性
Webサイトの専門性を言い換えると「どの程度まで情報が掘り下げているか」となります。
たとえば「SEOツール おすすめ」という検索キーワードで上位を狙うとします。
インターネットで調べればすぐに出てくるような情報だけでなく、実際に使いこなした人でなければわからないような情報まで踏み込んで記事を作成されていれば、Googleが専門的な情報が掲載されているWebサイトだと判断されます。
このような特定のテーマで情報を掘り下げた記事を作成することにより、検索順位の向上が期待できます。
Webサイトの情報網羅性
Webサイトの情報網羅性を言い換えると「どの程度まで幅広い情報が掲載されているか」となります。
「SEOツール おすすめ」という検索キーワードで上位を狙う場合、SEOツールでも「キーワード関連の調査ができるツールを知りたい」「外部リンクの調査ができるツールを知りたい」など、ユーザーが知りたい情報はさまざまです。
情報を網羅することで、検索ユーザーのニーズが満たされる記事になります。
その結果、検索順位によい影響が期待できます。
このように、上位表示を狙う検索キーワードに関連する情報をもれなく掲載することにより、検索順位の向上が見込めます。
Webサイトの権威性
Webサイトの権威性を言い換えると「Webサイトのコンテンツの説得力がどの程度あるか」となります。
たとえば「高血圧 症状」という検索キーワードで上位を狙うとします。
素人が作成した記事と、高血圧の専門医や医師が執筆した記事とでは、後者のほうが説得力があります。
Googleは、医療の専門家ではありません。
権威性のある方が執筆した記事に、Googleは評価を高く付ける傾向にあります。
関連記事
専門性や権威性、信頼性の3つはGoogleで「E-A-T」と呼ばれています。
E-A-Tは、Googleがコンテンツを評価するための指針として使用しています。
くわしくは、以下のコラム記事に解説しています。
上位表示されるコンテンツの特徴
ここまで説明したように、上位表示されるコンテンツの特徴としてWebサイトの専門性、情報網羅性、権威性が重要となっています。
そのため、検索のニーズを競合よりも満たした記事を1本作成しただけでは、現在上位表示しているWebサイトを押しのけて上位にランクインすることは難しいでしょう。
単一キーワードや「○○ おすすめ」といった競合性の高い複合キーワードでいきなり上位表示を狙うのではなく、検索ボリュームの少なく競合性の低いキーワードで上位表示を狙いながら、徐々に記事数を増やしていくことをおすすめします。
そうすることで、Webサイト全体の専門性、情報網羅性、権威性が高まっていき、徐々に検索結果の1ページ目にランクインする記事が増えてくるでしょう。
記事数を増やすメリット
記事数を増やすことで、以下3つのメリットがあります。
- 幅広い顧客にアプローチできる
- ユーザーの回遊率を高められる
- SEOでのメリットがある
これらのメリットに関して、くわしく説明を行います。
幅広い顧客にアプローチできる
記事数を増やすということは、記事の数だけターゲットとなる顧客が増えることを意味します。
たとえば「SEOツール おすすめ」の検索キーワードで上位表示を狙う場合、ツールAの記事だけ掲載している状態であれば、ツールAに関して検索している顧客しかアプローチすることができません。
しかし、ツールBやCの紹介記事も追加することで、ツールBやCを検討している顧客もターゲットとなるため、Webサイト全体でアプローチでき顧客を増やすことが期待できます。
このように、記事数を増やすことでアプローチできる顧客が増え、その結果としてアクセスアップの効果が期待できます。
ユーザーの回遊率を高められる
記事数を増やすことは、Webサイトに訪れたユーザーの回遊率を高められるメリットもあります。
ユーザーが閲覧したWebページから別ページへの内部リンク、Webページ下の関連記事、カテゴリー、サイト内検索といった動線から別ページへと誘導することで、ユーザーが離脱せずにWebサイト内を回遊してくれる可能性が高まります。
ユーザーがさまざまなWebページを閲覧しコンテンツに満足した結果、Webサイトや運営者への信頼が高まり、商品購入や資料請求といったコンバージョンにつながりやすくなるでしょう。
SEOでのメリットがある
記事数を増やすことにより、SEOにおける以下の効果が期待できます。
- Webサイトの専門性が高まる
- Webサイトの情報網羅性が高まる
- Webサイトの権威性が高まる
評価が高まることで、検索順位の上昇へとつながります。
また、記事を増やすことは内部リンクの最適化ができます。
内部リンクの最適化は、SEOの内部対策で大事な要素の一つです。
特定のテーマで記事を増やすことで情報が充実し、関連する記事同士を適切に内部リンクで結ぶことでSEO効果が期待できます。
Webサイト全体の専門性や情報網羅性を高める意味でも、内部リンクの最適化はSEO対策でやっておきたい施策の一つです。
記事数を増やす際のSEO上の注意点
記事数を増やすことでSEO効果は期待できますが、以下の注意点を十分に理解したうえで記事作成を行いましょう。
- キーワードのカニバリを避ける
- 低品質な記事を作らない
- 検索需要のある記事を作成する
- スモールキーワードから始める
- カテゴリーに絞って記事を増やしていく
- HTMLタグ・HTML属性を正しくマークアップする
それぞれの内容に関して、説明を行います。
キーワードのカニバリを避ける
キーワードには「商品A 口コミ」と「商品A 評判」のようにユーザーが検索するキーワードは異なっていても、ユーザーが知りたい情報(検索意図)が同じキーワードが存在します。
「商品A 口コミ」と「商品A 評判」の記事をそれぞれ作成した場合は、同じ検索意図の記事が複数存在することになってしまいます。
この状態を「キーワードのカニバリが発生している」といいます。
キーワードのカニバリが発生している状態であれば、同じ検索意図の記事が複数Webサイト内に存在していることになります。
そのため、Googleに記事の適切な評価をしてもらえません。
記事を増やす際は、今まで作成した記事の中に同じ検索意図を含んだ記事がないかを確認したうえで、記事の作成を行いましょう。
低品質な記事を作らない
Webサイトの専門性、権威性、信頼性を高めて検索順位を上昇させるためには、競合サイトよりも優れた記事の作成が必要です。
そのため、記事数を増やすことが目的にならないように、十分にコンテンツの質が担保された状態で公開できるように作成体制を整えましょう。
検索需要のある記事を作成する
SEOを狙った記事を作成する場合は、ユーザーが実際に検索しているキーワードをターゲットとして作成する必要があります。
ユーザーが検索しないキーワードをターゲットとしても検索需要がないため、検索エンジン経由からのアクセスは多く見込めないでしょう。
検索需要を調べるためには、GoogleキーワードプランナーやGoogleトレンドなどの活用があります。
ほかにも、サジェストキーワードツールなども活用して検索需要がどの程度あるのか調査をおすすめします。
スモールキーワードから始める
新しく立ち上げたWebサイトなど、Googleからの評価が低い状態であれば、競合サイトと同等の品質の記事を公開したとしても、すぐに競合サイトよりも検索上位に表示させることは難しいです。
そのため「SEO」「ダイエットサプリ」といった競合性が高くて検索ボリュームの多いビッグキーワードを最初から狙うのはおすすめしません。
また「SEOツール おすすめ」「商品A 口コミ」といった競合性や検索ボリュームが中程度のミドルキーワードを狙うのもおすすめしません。
まずは「商品A 料金」「商品B 使い方」「商品C 解約方法」といった競合性が低く検索ボリュームの少ないスモールキーワードを狙うところから記事の作成を始めましょう。
スモールキーワードをターゲットとした記事の作成を進め、関連記事を適切に内部リンクで結ぶことで、徐々に検索ボリュームの多いキーワードで上位表示を狙えるようになるでしょう。
カテゴリーに絞って記事を増やしていく
カテゴリーに絞って記事を増やしていくのをおすすめします。
たとえば、金融のWebサイトを立ち上げたとします。
金融にも「クレジットカード」「カードローン」「FX」など、さまざまな種類があります。
まずは「クレジットカード」を中心とした記事を作成していきます。
検索キーワードでは「クレジットカード おすすめ 無料」「クレジットカード おすすめ 学生」などのスモールキーワードから狙っていきます。
カテゴリーを絞って関連性の高い記事同士を内部リンクで繋ぐことで、早い段階でGoogleに専門性の高いWebサイトだと判断される可能性が高まります。
SEOで早期に成果を出すためには、カテゴリーを絞って記事を増やしていきましょう。
HTMLタグ・HTML属性を正しくマークアップする
記事を作成する場合は、基本的なHTMLタグやHTML属性のマークアップを正しく行いましょう。
基本的には、WebページにHTMLエラーが発生したからといってGoogleの検索順位に大きな影響はないといわれています。
ただし、SEO対策では可能な限りHTMLタグの最適化をしたほうが好ましいです。
注意しておきたいHTMLタグやHTML属性を表にまとめました。
HTMLタグやHTML属性の詳細を知りたい方は、各コラム記事を参考にしてください。
HTMLタグ/HTML属性 | 説明 | 解説記事 |
---|---|---|
タイトルタグ | 検索エンジンやユーザーにコンテンツの内容を適切に伝えるタグ ターゲットキーワードをかならず含めること |
SEOに効果的なタイトルタグの付け方【クリック率が上がるコツ】 |
メタディスクリプションタグ | 検索結果ページで記事タイトルの下に表示される説明文 ユーザーのクリックを促す効果がある |
メタディスクリプションの書き方【クリック誘導に効果的!】 |
見出しタグ | 検索エンジンやユーザーにコンテンツの構成を伝えるタグ 見出しの順番を正しくすることで、検索エンジンはコンテンツ内容が理解しやすくなる |
SEO対策に効果的な見出しタグの書き方・使い方! |
aタグ・href属性 |
aタグは、ハイパーリンクの出発点と到達点を指定する リンク先の内容がわかる単語をアンケーテキストに設定することで、リンク先の内容を検索エンジンやユーザーに適切に伝えられる |
アンカーテキストとは?SEOに効果的な書き方と注意点を解説 |
alt属性 | 画像の代わりになるテキスト情報 画像の内容を検索エンジンやユーザーに伝えることができる |
alt属性とは?SEO対策に効果的な書き方 |
まとめ
今回はSEOと記事数の関連性だけでなく、記事数を増やすメリットと注意点についても解説を行いました。
記事数がSEOに与える影響に関して、重要なポイントは以下のとおりです。
- 記事数の多さに直接的なSEO効果はないが、間接的なSEO効果は期待できる
- Webサイトの専門性、情報網羅性、権威性などに注意して新規記事を作成する
- 記事数を増やすのはSEO効果だけでなく、アプローチ可能な顧客の増加、Webサイト内の回遊率上昇といったメリットがある
- SEO上の注意点を十分に理解したうえで、記事数を増やすことが重要
ユーザーの検索意図に対して真摯に向き合い、ニーズを満たすコンテンツを増やしていきましょう。
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