メールアドレスを収集する方法【効率よく集めるポイント】
メールマガジンは、見込み客やリピーターの獲得につながる手法として有効です。
ほかにも、メールマガジンは顧客との関係性を構築、自社のブランディングなどにも役立つマーケティング手法です。
以上のような効果があるメールマガジンですが、配信には相手側のメールアドレスを知る必要があります。
メールマガジンの配信を始めたばかりであれば、以下のような疑問が生じると思います。
『メールアドレスはどうやって集めればいいの?』
『効率的に集めるポイントは?』
今回のコラム記事では、メールマガジンの配信を始めたばかり、これから始めようとしているメルマガの担当者様に向けています。
メールアドレスの収集ができるツールの紹介や、メールアドレスの収集方法に関しても解説をしていきます。
※2023年1月31日:記事の情報を更新しました
メールアドレス収集ツールを利用する
ツールを活用してメールアドレスの収集をする方法があります。
そもそも、メールマガジンを配信するには相手側のメールアドレスを知っている必要があります。
メールアドレスを集めるには、インターネット会員登録、ホワイトペーパーダウンロード時のメルマガへの登録、展示会や名刺交換でのメールアドレスの入手、などの方法があります。
しかし、上記の方法はメールアドレスを収集するのに労力と時間が多くかかります。
そこで、労力と時間をかけずにメールアドレスを収集する方法がツールです。
メールアドレスを収集できるツールを活用することで、企業のメールアドレス以外にも住所や電話番号も集めることができます。
メールアドレスの収集ツールはターゲットとなる企業の地域や業種だけでなく、企業の規模を限定することができます。
自社のターゲットに応じた企業の情報を収集できるメリットもあります。
また、メールアドレスの収集ツールによっては、収集したメールアドレスに対してメールを送る機能もあり、メールマーケティングを効率的に行えます。
メールアドレス収集ツールの選び方
メールアドレスの収集ツールを選ぶ際のポイントを以下の表にまとめています。
ポイント | 理由 | 注意点 |
---|---|---|
収集した情報に重複はないか | メールアドレスを重複して収集すると、同じ相手に複数のメールを送ってしまう可能性がある | 同じ企業に複数のメールを送ると、メール受信者のイメージ悪化につながる |
自動リスト更新機能があるか | 古い情報のまま更新されないと、適切なマーケティング活動を行えない | 収集したメールアドレスのリストを自動で更新する機能があれば、アクティブな送信先にメルマガを送れる |
自社のターゲットに応じた企業のメールアドレスが収集できるか | ターゲット対象外の企業のメールアドレスに対して、メルマガを送っても効果が期待できない | メールアドレス収集ツールが得意とする業界と、自社のターゲット企業が一致しているか確認 |
サポート体制は充実しているか | メールアドレス収集を使用するにあたり、必ず疑問点が出てくるため、安心して問い合わせができる体制をそなえているツールがおすすめ | 電話サポートの有無を確認、ユーザー間の情報交換をするとよい |
メールアドレス収集ツール
メールアドレスの収集ツールから、人気のある以下のツール3点を説明します。
- Musubu
- Urizo
- Listoru
Musubu
出典:Musubu
Musubu(ムスブ)は、情報収集が難しい未上場企業のデータを中心にメールアドレスを収集できます。
140万件の法人データを搭載し、人力とプログラムによる自動収集で鮮度の高い正確な情報を収集できるツールです。
Musubuは以下の表にまとめている情報だけでなく、全25種類の情報から企業を検索できます。
収集できる情報 | 収集可否 |
---|---|
メールアドレス | ○ |
企業の基本情報 (住所、電話番号など) | ○ |
工場数 | ○ |
事業内容 | ○ |
代表者の年齢 | ○ |
売上 | ○ |
Musubuのデータベースから自社のターゲットとなる企業の条件を検索し、検索結果をダウンロードし利用することが可能です。
チャットやメールのサポートをしているため、安心してツールの利用ができます。
さらに、Musubuの画面上で営業の進捗管理やメールの送信もできるため、便利な機能が多く搭載されたツールです。
無料でツールの利用ができるフリープランがあるため、気になる場合はお試しで使ってみるといいでしょう。
サービス名 | Musubu |
---|---|
プラン | フリープラン、スタートプラン、単月プラン |
企業情報の取得件数(月) | ・フリープラン:30件 ・スタートプラン:3,000件 ・単月プラン:1,000件~ |
費用 | ■初期費用 無料(プラン共通) |
■月額費用 ・フリープラン:0円 ・スタートプラン:7万5,000円 ・単月プラン:3万円~ |
|
無料トライアル | あり |
※税込表示
Urizo
出典:Urizo
Urizo(ウリゾウ)は、メールアドレスを含む企業情報をiタウンページやハローワークなど31のWebサイトから収集するツールです。
企業以外にも、病院、ホテル、飲食店、寺院といったさまざまな業種の情報を収集できる点は、Urizoを利用するメリットといえるでしょう。
さらに、メールアドレスの獲得単価が非常に安い点もUrizoのメリットとして挙げられます。
スーパープレミアムプランであれば、1件あたり1円以下という低コストでメールアドレスの収集ができます。
メールアドレスの収集にUrizoを利用したい場合は、オプションの「メールアドレス付き企業情報のみ収集」を利用するといいでしょう。
このオプションは、メールアドレス情報がある企業のみ情報を収集できるようになります。
なお、オプションの月額費用は1万780円(税込)です。
Urizoには無料プランがあるため、気になる人は試しに使ってみることをおすすめします。
サービス名 | Urizo |
---|---|
プラン | ベーシック、スタンダード、プレミアム、スーパープレミアム |
企業情報の取得件数(月) | ・ベーシック:5,000件 ・スタンダード:1万件 ・プレミアム:2万件 ・スーパープレミアム:5万件 |
費用 | ■初期費用 5,500円(プラン共通) |
■月額費用 ・ベーシック:9,900円 ・スタンダード:1万5,400円 ・プレミアム:2万3,100円 ・スーパープレミアム:4万4,000円 |
|
無料プラン | あり |
※税込表示
Listoru
出典:Listoru
Listoru(リストル)は、100以上のWebサイトから情報を収集できるツールです。
企業情報が1件あたり1円以下で利用にくわえて、企業情報は常に最新の情報に更新されている特徴があります。
企業リストを収集する情報元のWebサイト、地域、業種などを検索し、ターゲットに適した企業を絞り込みデータとして活用できます。
無料のお試し版でも2,000件のリストが取得できるため、気になる人は試しに使ってみるとよいでしょう。
サービス名 | Listoru |
---|---|
プラン | ライトプラン、レギュラープラン、プロプラン、選べる5サイトパック |
企業情報の取得件数 | 無制限(全プラン) |
データ取得元のWebサイト数 | ・ライトプラン:1件 ・レギュラープラン:3件 ・プロプラン:170件以上 ・選べる5サイトパック:5件 |
費用 | ■初期費用 3,300円(プラン共通) |
■月額費用 ・ライトプラン:6,800円 ・レギュラープラン:9,800円 ・プロプラン:1万6,800円 ・選べる5サイトパック:1万2,800円 |
|
無料版 | あり |
メールアドレス収集ツールを使用する際の注意点
メールアドレスの収集ツールは、インターネット上に公開されているメールアドレスを集めているため、特定電子メール法で定められたオプトイン規制の対象外となります。
ただし、収集したメールアドレスからメルマガを配信するときには、個人情報保護法や特定商取引法などの法律を遵守する必要があります。
法律に違反した場合は罰金だけでなく、社会的な信用を失う可能性があります。
メルマガを配信するときには、関連する法律のことを理解しておく必要があります。
メールアドレスの収集方法
収集ツールを使ったメールアドレスを集める方法は、時間や手間がかからないメリットがある一方、メルマガの反応率は悪い傾向にあると考えられます。
収集ツール以外にも、インターネット会員登録、ホワイトペーパーダウンロード時のメルマガへの登録、展示会・名刺交換でのメールアドレスの入手、といった手法でメールアドレスを集めることができます。
また、上記の手法は収集ツールに比べて、自社に興味があるユーザーが集まりやすく、効果的なメルマガ配信へとつながります。
メルマガ登録を行う際の登録方法は、以下のものがあります。
- シングルオプトイン
- ダブルオプトイン
- ウェルカムメール
- プレセレクテッドオプトイン
- プレセレクテッドオプトイン(確認メールあり)
- リード獲得広告(Facebook・Instagram)
それぞれの方法について解説します。
シングルオプトイン
シングルオプトインとは、顧客が会員登録フォームやお問い合わせフォームにメールアドレスを入力した際に、そのままメルマガの読者として登録する方法です。
メルマガの読者にとっては、メールアドレスなどの入力を1回行うだけでメルマガ登録が完了するため、手間が少ないメリットがあります。
簡単にメルマガ登録が行えるため、メルマガの登録者数が増えやすくなる効果が期待できます。
一方、シングルオプトインにはメールアドレスの確認をするステップがないため、間違ったメールアドレスが登録されてしまうデメリットがあります。
上記のような場合は、存在しないメールアドレスにメルマガを送ることになるため、迷惑メールと判別されメールの到達率に悪影響を及ぼす可能性があります。
ダブルオプトイン
ダブルオプトインとは、2段階で登録の確認をする方法のことです。
ユーザーがメールアドレスを入力すると、入力したメールアドレス宛に確認メールが送信されます。
確認メールにあるURLをクリックすることで、正式にメルマガの登録が完了となります。
ダブルオプトインは、メールアドレスの入力ミスを減らせるメリットがあります。
一方で、ユーザーにとってはシングルオプトインよりもステップが多いため、途中離脱が増えるデメリットがあります。
ウェルカムメール
ウェルカムメールとは、ユーザーがメルマガを登録したあとに「登録ありがとうございます」という趣旨のメールを送る手法です。
ダブルオプトインのようにメールアドレスの確認ではなく、単純に登録したユーザー宛にメールを送ります。
ウェルカムメール内にはメルマガのコンテンツの紹介、メルマガが不要な人への解除リンクの紹介などを行います。
ウェルカムメールが届いた時点でメルマガに興味のない人は解除をするため、興味のあるユーザーにメルマガを購読してもらいやすいメリットがあります。
一方、メルマガ解除のきっかけをウェルカムメールでユーザーに与えることになるため、メルマガの配信数が伸びにくくなるデメリットも考えられます。
プレセレクテッドオプトイン
プレセレクテッドオプトインは、ECサイトでの購入やお問い合わせフォームに入力する際に「メルマガ配信を希望する」という項目を設けて、初期状態でチェック済み(メルマガ登録希望)にする方法です。
プレセレクテッドオプトインは、商品購入や問い合わせの機会を利用してメルマガの登録数を伸ばすことができるメリットがあります。
一方、ユーザーにとっては知らない間にメルマガに登録してしまう可能性があります。
そのため、メルマガ登録希望のチェックはユーザーの目に止まりやすい場所に設置しましょう。
希望しないユーザーはチェックを外すことができるように配慮するとよいでしょう。
プレセレクテッドオプトイン(確認メールあり)
プレセレクテッドオプトインにて「メルマガ配信を希望する」のチェックを入れた顧客に対して確認メールを送信し、希望するユーザーのみメルマガに登録してもらう方法です。
この方法は、意図せずメルマガに登録したユーザーを減らすことができます。
一方、メルマガ配信を希望していたユーザーが確認メールを見逃す可能性もあります。
リード獲得広告(Facebook・Instagram)
リード獲得広告とは、専用のフォームにユーザーが自身の情報を入力することで、メルマガの登録やホワイトペーパーのダウンロードなどをする手法です。
広告の出稿側は名前、電話番号、メールアドレスなどのユーザー情報を取得できます。
SNSのFacebookとInstagramには、リード獲得広告が配信メニューの1つとしてあります。
リード獲得広告は、見込み顧客のユーザー情報を取得できるメリットがあります。
一方、リード獲得広告を出稿するには費用がかかるので、予算を確保しておく必要があります。
FacebookとInstagramではユーザー層が異なるので、自社の商品・サービスの顧客ターゲットとマッチしたSNSを活用するといいでしょう。
Facebookでは30代~40代のユーザーが多く、Instagramは10代~20代のユーザーが多いと言われています。
メールアドレスを効率よく収集するポイント
メールアドレスを収集する際は、自社とユーザーの労力のバランスを検討した上でどのような方法が適しているか判断することが重要です。
また、メールアドレスの収集は費用や手間といったコストがかかります。
くわえて、自社でメールアドレスを収集する場合は、多くのメルマガ配信先を確保するまで時間がかかります。
どの程度コストをかけられるのか検討した上で、メールアドレスの収集を始めることをおすすめします。
まとめ
今回はメールアドレスの収集ができるツールにくわえ、メールアドレスの収集方法についても説明しました。
メールアドレスを収集する方法に関して、覚えておくべき点は以下のとおりです。
- ツールを用いることで、素早く労力をかけずメールアドレスの収集ができる
- 自社に興味があるユーザーを集めることで効果的なメルマガ配信へとつながるが、メールアドレスの収集には時間と手間がかかる
- メールアドレス収集の時間、費用、手間を検討した上で、どの方法で収集するか検討する
今回紹介したポイントに注意してメールアドレスを収集し、メール配信の効果を最大化できるように努めましょう。
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