ホームページリニューアルで失敗する17の理由
ホームページリニューアルは、失敗が許されないプロジェクトです。
ホームページは企業の顔であり、リニューアルに失敗すると業績にも影響が出てしまうでしょう。
ですが、ホームページリニューアルを実施する上で、
『ホームページリニューアルで失敗する例について学んでおきたい』
『ホームページリニューアルが失敗する原因を知りたい』
『ホームページリニューアルを失敗させないための対策が知りたい』
このようなお悩みはないでしょうか?
今回は、これからホームページリニューアルの実施するホームページ担当者様へ向けて、ホームページリニューアルで失敗する理由を「企画」「制作会社」「SEO」「リニューアル後」の4つケース別に紹介しています。
ホームページリニューアル企画段階の失敗理由
はじめに、ホームページリニューアル企画段階の失敗理由について紹介します。
失敗する理由は、企画段階が一番多いといわれていますので、下記失敗例を参考にホームページリニューアルに望みましょう。
- 1.リニューアルの目的が曖昧
- 2.ターゲットが明確ではない
- 3.リニューアルへの調査が不十分だった
- 4.マーケティング戦略が練られていない
【失敗①】リニューアルの目的が曖昧
ホームページリニューアル失敗理由1つ目は、目的が曖昧だったケースです。
ホームページリニューアルは目的が曖昧だと具体的な対策が構築できず、失敗に終わるケースが多くなります。
例えば「ホームページリニューアルで自社の売上を上げる」という曖昧な目的を掲げたとしましょう。
これだけだと、自社の売上を上げるための具体的な対策が分かりません。
では「ホームページリニューアルで自社の売上100万円を達成する」という目的を掲げます。
100万円を達成するには、圧倒的にアクセスが足りないので「集客をメインとした対策を実施する」と決めれば、具体的な対策が見えてきます。
このように、数字を使い目的を明確にすることで、ホームページリニューアルは成功に近づきます。
【失敗②】ターゲットが明確ではない
ホームページリニューアル失敗理由2つ目は、ターゲットが明確ではないケースです。
リニューアルするホームページを誰に見てもらいたいのかを明確しないと、ユーザー離れがおきて失敗します。
例えば、若者と高齢者では、それぞれホームページの「デザイン」や「コンテンツ」の内容を変える必要があります。
若者であれば、動きのある飽きにくいデザインが良いかもしれません。
高齢者であれば、シンプルなデザインでフォントは、大きくする必要があるかもしれません。
このようにターゲットによってホームページのデザインが大きく変わってくるので、企画段階では、必ずターゲットを明確にしておく必要があります。
【失敗③】リニューアルへの調査が不十分だった
ホームページリニューアル失敗理由3つ目は、リニューアルへの調査が不十分だったケースです。
リニューアルへの調査とは、なぜリニューアルが必要なのか自社ホームページの「課題」を発見することです。
調査が足りないと、ホームページリニューアルをしても「課題」が解決できずに失敗に終わることが多くなります。
ホームページリニューアルでは、まず今のホームページの「課題」を見つけることから始まります。
例えば、
- アクセス数が低い
- 上位表示が獲得できない
- 直帰率が高い(最初のページで帰ってしまう割合)
- ページ表示速度が遅い
- お問合せが獲得できない
- 客単価が低い
などの課題が考えられます。
これを明確にしないままホームページリニューアルを実施することは、課題を放置した状態でホームページを新しくするということです。
その結果「課題」が残った状態のホームページが完成して、失敗に終わります。
【失敗④】マーケティング戦略が練られていない
ホームページリニューアル失敗理由4つ目は、マーケティング戦略が練られていないケースです。
マーケティング戦略とは「ユーザーのニーズに応えて、目的達成のための仕組みを作ること」です。
この仕組みが出来ていないとホームページリニューアルは、失敗します。
例えば、商品購入が最終的なゴールである場合、ユーザーの行動は「商品の認知」→「興味」→「比較・検討」→「購入」というプロセスです。
マーケティング戦略はこれらを仕組み化することなので、当然ホームページにもその役割があります。
ただ、ホームページだけでこの仕組みを作るのは難しく「Web広告」「SNS」「LP(ランディングページ)」など、さまざま手法を駆使する必要があります。
リニューアルしたホームページに、どういった役割を持たせるかまで考えておかないと、失敗に終わってしまうということです。
ホームページ制作会社関係の失敗理由
つづいて、ホームページ制作会社にリニューアル依頼する際の失敗理由を紹介します。
正しい制作会社の選定方法など、ホームページ制作会社の失敗理由を紹介します。
- 5.費用面だけでホームページ制作会社を選んだ
- 6.制作会社に丸投げした
【失敗⑤】費用面だけでホームページ制作会社を選んだ
ホームページリニューアル失敗理由5つ目は、費用面だけでホームページ制作会社を選んだケースです。
制作会社を安さだけで選んでしまうと、ほとんど失敗すると思ってください。
制作会社は安さではなく、制作会社の特徴を加味した上で選定しないと成功が難しいからです。
ホームページ制作会社にはそれぞれ下記のような特徴があり、自社に合った制作会社を選定する必要があります。
- SEOに強い制作会社
- デザインに強い制作会社
- システム開発に強い制作会差
- 特定の業界に特化している制作会社
- CMS導入に特化している制作会社
- 格安に特化している制作会社
自社でホームページのイメージが出来上がっており、あとはホームページを形にするだけであれば、格安制作会社を選んでも問題ありません。
しかし、それ以外の場合は、自社の目的にあった制作会社を選ぶ必要があります。
ここを間違えてしまうと、ホームページの課題を解決できずに失敗となります。
【失敗⑥】制作会社に丸投げした
ホームページリニューアル失敗理由6つ目は、制作会社に丸投げするケースです。
ホームページ制作会社は、ホームページを作るプロですが、あなたの会社のことは何も知りません。
制作会社と自社情報を共有できないと、イメージ通りのホームページが制作できず失敗に終わります。
制作会社に依頼する場合は、下記内容をしっかり伝えることが重要です。
- 自社の強み
- ユーザーに伝えたいこと
- 競合他社の情報
- 自社のターゲット
- リニューアルの目的と課題
これらの情報を制作会社と共有することで、失敗しないホームページリニューアルが実施できます。
ホームページリニューアル制作時の失敗理由
ホームページリニューアル制作時の失敗理由について紹介します。
制作時の失敗は、SEOに関する失敗が多くなります。
下記注意点を参考にホームページリニューアルに望みましょう。
- 7.ユーザーファーストではない
- 8.レスポンシブデザインに対応していない
- 9.デザインを重視したリニューアルになってしまった
- 10.競合をまねしただけ
- 11.検索順位が下がってしまった
- 12.コンテンツ数が減ってしまった
- 13.titleタグを大幅に変更してしまった
【失敗⑦】ユーザーファーストではない
ホームページリニューアル失敗理由7つ目は、ユーザーファーストではないケースです。
ユーザーファーストとは、ユーザーを一番に考えてホームページが作られているかということです。
下記がユーザーファーストの考え方です。
- ホームページ全体が見やすい
- 商品価格表記ははっきりしているか
- ホームページの表示速度は速いか
- ユーザーが何も考えずにホームページを利用できるか
Googleもユーザーファーストを第一に掲げているため、ユーザーを一番に考えて作られたホームページはSEOの観点でも有利となります。
Google はいつでも、有益で関連性の高い情報をユーザーに提供することを目指しています。Google が検索に変更を加えるのは、検索結果の利便性を高めるためです。したがって、検索結果への掲載に対する報酬をお受け取りすることは決してありません。
失敗例として多いのが、自社が伝えたい情報だけ記載し、ユーザーを無視した自社都合のホームページになってしまうケースです。
こうなると、ユーザーファーストのホームページといえず失敗します。
【失敗⑧】レスポンシブデザインに対応していない
ホームページリニューアル失敗理由8つ目は、レスポンシブデザインに対応していないケースです。
レスポンシブデザイン対応をしないと、多くのユーザーを取りこぼし失敗します。
レスポンシブデザイン対応とは「PC」「スマホ」「タブレット」などの異なる画面サイズデバイスでも、ホームページ表示画面を調整し見やすくすることです。
総務省が実施した令和元年通信利用動向調査によると、個人がインターネット利用する機器は、スマートフォンが「63.3%」PCが「50.4%」とスマホが大きく上回っています。
リニューアル後のホームページがレスポンシブデザイン対応してないと、スマホからの集客が見込めずに失敗します。
また、レスポンシブデザイン対応はSEO上の効果もあります。
Googleの公式サイト「Google 検索セントラル」でも、レスポンシブデザイン対応することでSEOの効果があると認めています。
ホームページリニューアルではレスポンシブデザイン対応が必須といえます。
【失敗⑨】デザインを重視したリニューアルになってしまった
ホームページリニューアル失敗理由9つ目は、デザインを重視したリニューアルになってしまったケースです。
ホームページリニューアルでデザイン変更を検討する方も多いと思いますが、重視し過ぎると失敗しやすくなります。
まず理解するべきなのが、デザインリニューアルだけでは、集客は増えないということです。
いくらオシャレなホームページデザインにしても、SEO対策にはならないためです。
ホームページデザインを変更する場合は、先ほども触れたユーザーファーストを考慮することで、ホームページリニューアルの失敗を防ぐことができます。
【失敗⑩】競合をまねしただけ
ホームページリニューアル失敗理由10個目は、競合をまねしただけのケースです。
競合他社を意識するあまりに、競合他社のホームページをまねすると失敗します。
まねをするだけでは、絶対に競合他社に勝つことができないためです。
例えば、類似商品を扱う競合他社のホームページのまねをしてリニューアルをします。
他社のまねをするということは、競合他社の「提供するニーズ」「ターゲット」もまねするということです。
その結果「似たニーズのターゲット」の取り合いとなり失敗します。
ホームページリニューアルの際は、競合他社のホームページは調査しますが、競合他社の「提供するニーズ」「ターゲット」を理解し、自社の差別化にいかすためと理解しましょう。
【失敗⑪】検索順位が下がってしまった
ホームページリニューアル失敗理由11個目は、検索順位が下がってしまったケースです。
ホームページリニューアルでは、SEO対策を実施しないと検索順位が大きく下がり失敗します。
ホームページリニューアルの際のSEO対策は、主に下記の通りです。
- リダイレクト設定
- 404エラー設定
- URLの最適化
- パンくずリスト設定
- タグの設定
- 内部リンク対策
- ホームページ表示速度の改善
自社でホームページリニューアルを実施する際は、SEO対策を忘れずに実施しましょう。
また、ホームページ制作会社に依頼する場合も注意が必要です。
ホームページ制作会社では「SEO対策したホームページ制作が可能です」と謳っていますが、制作会社によってSEO対策の定義が曖昧です。
基本的なSEO対策しかしない制作会社も存在するので、自社でもSEOの知識を身に付けておき、どこまで対策をしてくれるか確認する必要があります。
【失敗⑫】コンテンツ数が減ってしまった
ホームページリニューアル失敗理由12個目は、コンテンツ数が減ってしまったケースです。
ホームページリニューアルで、多くのコンテンツを減らしてしまった場合、SEOの評価が下がり失敗します。
このケースで重要なのが、SEOの評価は「コンテンツ数」ではなく「コンテンツの質」で決まるということです。
低品質コンテンツを削除しても、SEOの評価は変わらないが、高品質コンテンツを削除すると検索順位が下がるということです。
高品質コンテンツとは、ユーザーが『もっと見たい』『これが知りたかった』と思うような有益なものを指します。
ホームページリニューアルの際は、高品質コンテンツは減らさないようにしましょう。
【失敗⑬】titleタグを大幅に変更してしまった
ホームページリニューアル失敗理由13個目は、titleタグを大幅に変更してしまったケースです。
ページの主題となるtitleタグは、検索エンジン評価で最も重要な要素なので、リニューアルで変更してしまうと失敗します。
ホームページリニューアルでは、なるべくtitleタグの変更は避けましょう。
どうしても変更したい場合は、リニューアル前に「ページの検索順位」と「キーワード」について確認してください。
その上で、リニューアル前に上位表示しているキーワードを含んだ形で、titleタグを変更するようにしましょう。
ホームページリニューアル後の失敗理由
最後にホームページリニューアル後の失敗理由を紹介します。
ホームページリニューアルは、完成した後が本番です。
リニューアル後の対応によって失敗となるケースもあるので、下記失敗理由を参考にしてください。
- 14.リニューアル後更新を全くしていない
- 15.リニューアル後に告知をしていない
- 16.効果測定をしていない
- 17.短期的な成果を求めすぎている
【失敗⑭】リニューアル後更新を全くしていない
ホームページリニューアル失敗理由14個目は、ホームページリニューアル後に長期間更新をしないケースです。
ホームページリニューアル後の放置は、さまざまな悪影響があるため失敗に繋がります。
リニューアル後に更新をしないデメリットは2つあります。
- 検索順位が下がる
- リニューアル後にホームページ更新を全くしないと検索が下がります。
SEOの評価では更新頻度も1つの要素となるため、ホームページリニューアルで良いホームページが完成したとしても、更新をしなくはいけません。 - 企業のイメージ悪くなる
- リニューアル後ホームページ更新を全くしないと企業のイメージが悪くなります。
例えば、ユーザーが自社サービスに興味を持ちホームページを訪問したが、最終更新日が数年前だった場合、ユーザーは不安に思います。
ホームページ更新頻度はユーザーの不安にも直結するため、定期的な更新が必要となります。
【失敗⑮】リニューアル後に告知をしていない
ホームページリニューアル失敗理由15個目は、リニューアル後に告知をしていないケースです。
ホームページリニューアル後は告知をし、ユーザーに『訪問してみようかな』と思わせる必要があります。
特にURLが変更になった場合は、必ず告知をしましょう。
「ブックマーク」に自社ホームページを登録している可能性があり、告知をしないとホームページが閉鎖したと思いファンが減ってしまいます。
【失敗⑯】効果測定をしていない
ホームページリニューアル失敗理由16個目は、効果測定をしていないケースです。
ホームページリニューアル後、目的達成しているか効果測定をしましょう。
効果測定を実施しないと、改善ができずリニューアルが失敗に終わります。
効果測定は、リニューアルの約1か月後に実施します。
例えば、目標設定したアクセス数に達成していない場合は「コンテンツの追加」や「Web広告など別媒体からの流入」などの対策を練る必要があります。
測定と改善を繰り返すことで、はじめてホームページリニューアルは成功します。
【失敗⑰】短期的な成果を求めすぎている
ホームページリニューアル失敗理由の最後は、短期的な成果を求めすぎているケースです。
ホームページリニューアルは、成果が出るまで時間がかかります。
短期的な成果を求めすぎて、すぐ諦めてしまうと失敗に繋がります。
理想は「長期的なゴール」と「短期的なゴール」をそれぞれ設定することです。
例えば「自社のホームページのお問合せ獲得数を年間100件獲得」を長期的なゴールとするならば、これを達成するために必要な「短期的なゴール」を複数設定します。
- 月間アクセス数1,000件達成させる
- ページ離脱率を10%減少させる
- コラム記事を月20件掲載する
上記のように短期的に達成できそうなゴールを設定し、1つずつ達成していきます。
大きな成果を短期的に求めるのではなく、低いハードルのゴールを1つずつ達成していくことでモチベーションを保つようにしましょう。
まとめ
ホームページリニューアルの失敗理由17選を紹介しました。
今回のポイントは下記の通りです。
- 企画段階では「目的」「ターゲット」が明確でないと失敗しやすい
- 費用面での制作会社選定や制作会社の丸投げではリニューアルは失敗しやすい
- 制作時では、自社都合のリニューアルだと失敗しやすい、ユーザーファーストが大事
- リニューアル後は告知を実施し、更新も定期的にしないと失敗しやすい
- リニューアル後は効果測定し改善することではじめてリニューアル成功となる
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