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ホームページリニューアルの注意点【企画~公開後までの注意点を紹介】

  
ホームページリニューアルの注意点

ホームページリニューアルは、ホームページ新規制作よりも多くの注意点があります。

これからホームページリニューアルを実施する上では、

『SEOの注意点が分からない』
『ドメイン・サーバー変更がある場合の対処法が知りたい』
『ホームページリニューアル後の反響確認方法が知りたい』

などの疑問が生じると思います。

これからホームページリニューアルを検討中のホームページ担当者様へ向けて、注意点を「企画」「制作時」「リニューアル後」の段階に分けて詳しく紹介しています。

関連記事

ホームページリニューアルについて詳しく知りたい方は、以下の関連記事をご覧ください。

ホームページリニューアル【完全ガイド】

ホームページリニューアル企画段階の注意点

ホームページリニューアル企画段階の注意点について紹介します。

下記注意点を考慮し、企画を練るようにしましょう。

  1. リニューアルの目的は明確か
  2. リニューアルの変更点は最低限にする

【企画段階注意点①】リニューアルの目的は明確か

企画段階の注意点1つ目は、ホームページリニューアルの目的を明確にすることです。

目的は、ホームページリニューアルの大本となります。

自社でホームページリニューアルを実施する場合も、制作会社に依頼する際も目的を明確にしましょう。

具体的なホームページリニューアルの目的は、下記の通りです。

  • 自社の売上向上
  • 商品の認知度向上
  • ホームページをスマホ対応
  • 集客を増やしたい
  • ブランディングの実施

ホームページリニューアルの目的を明確にすることで、社内共有がしやすくなり、制作会社にもイメージが伝えやすくなることで、スムーズな作業を実行できるようになります。

【企画段階注意点②】リニューアルの変更点は最低限にする

企画段階の注意点2つ目は、リニューアルの変更点を最低限にすることです。

変更点が多くなればなるほど、トラブルが増えるためです。

ホームページリニューアルの企画段階で、自社ホームページの課題を見つけ問題があるものは「変更」し、それ以外は「排除」「現状維持」をおこないます。

ホームページリニューアルで、特に変更しない方が良いもの2つを紹介します。

【変更しない方が良いもの①】ドメイン

現状ホームページが検索エンジンから評価を受けている場合は、ドメインの変更は控えましょう。

新しいドメインになると、検索エンジンから評価がリセットされるため、また0からSEO対策を実施する必要があります。

また、ドメインが変更されると以前のURLから新しいURLに転送するリダイレクト作業の手間が増えてしまいます。

関連記事

ドメイン変更をしない場合の設定方法について詳しくは、以下の関連記事をご覧ください。

ホームページリニューアルでドメインをそのまま利用する方法【ケース別に紹介】

【変更しない方が良いもの②】タイトル

ホームページリニューアルの際に、タイトルを変更するのもおすすめできません。

こちらもドメイン同様、タイトルの変更をおこなうと検索エンジンへ影響があり、検索順位が下がってしまう可能性があるためです。

フルリニューアルは特に注意が必要

ホームページにおける「ドメイン」「サーバー」「コンテンツ」「デザイン」など、ほとんどの要素を変更するフルリニューアルの際は、特に注意が必要です。

検索エンジン評価では、以前のページとの関連性もあるため、変更要素が多いほど検索順位が下がるリスクが高まります。

現状アクセス数に問題がない場合は、複数回に分けて少しずつリニューアルを実施するなどの対策が必要です。

ホームページリニューアル制作時のSEO注意点

続いて、ホームページリニューアル制作時の注意点を6つ紹介していきます。

  1. タグの設定
  2. コンテンツの減らし過ぎない
  3. レスポンシブデザイン対応かどうか
  4. 内部リンクの設定
  5. XMLサイトマップを設置
  6. 404エラーの設定

ホームページリニューアルをするときには、SEO関連の注意点が中心となるので、自社で対策が難しい場合は、制作会社に相談しましょう。

【SEO注意点①】タグの設定

SEOの注意点1つ目は、タグの設定です。

ホームページリニューアルで「titleタグ」「meta description」「h1タグ」の変更がある場合は注意が必要です。

各タグの詳細は下記の通りです。

タグの種類 詳細
titleタグ ページの主題、検索エンジンが重要視するタグ
meta description ページの説明文、最大120文字程度
h1タグ 記事の最上位大見出し、検索順位に大きく影響する

タグ要素がページごとに設定できないCMSを導入すると、これまで設定したキーワードが各タグから削除されてしまい検索順位が下がる可能性があります。

CMSを導入する際は、個別でタグの設定が可能か確認するようにしましょう。

【SEO注意点②】コンテンツを減らし過ぎない

SEOの注意点2つ目は、ホームページリニューアルでコンテンツを減らし過ぎないことです。

ホームページのコンテンツ量(テキスト・画像)は、SEOの評価項目で重要な要素となるため大幅に減らしてしまうと検索順位が下がる可能性があります。

ホームページリニューアルの際は、コンテンツを引き継ぐようにしましょう。

リニューアルをきっかけにコンテンツを整理したい場合は、重複コンテンツだけを排除するようにしてください。

SEOの評価は、コンテンツ量だけではなく、コンテンツの質も関係します。

仮にホームページ内に類似コンテンツが重複していると、SEO評価を下げるので削除してリニューアルに望みましょう。

【SEO注意点③】レスポンシブデザイン対応かどうか

SEOの注意点3つ目は、レスポンシブデザイン対応かどうかです。

レスポンシブデザイン対応することでSEO評価が高くなります。

レスポンシブデザイン対応とは、URLを1つにし「PC」「モバイル」「タブレット」などの各デバイスに対応させることです。

Googleの公式サイト「Google 検索セントラル」でも、レスポンシブデザインを推奨しています。

現状ホームページがレスポンシブデザイン対応していない場合は、リニューアルで必ず対応するようにしましょう。

関連記事

レスポンシブデザインの作成方法は、以下のコラム記事で解説中です。

レスポンシブデザインとは?【メリット・デメリット・作り方を解説】

【SEO注意点④】内部リンクの設定

SEOの注意点4つ目は、内部リンクの設定です。

内部リンクは、SEOで重要な役割があります。

内部リンク

検索順位の評価が決まる仕組みは、クローラーというロボットがWeb上を巡回し、ページをクローラーに見つけてもらうことから始まります。

このクローラーは、内部リンクを巡ってホームページの情報を収集した後、データベースで評価をおこないます。

そのため、ホームページ内に内部リンクを削除してしまうとクローラーが巡回できずに検索順位に下がるリスクがあるということです。

関連記事

SEO効果が期待できる内部リンクの設定方法については、以下のコラム記事をご覧ください。

内部リンクとは?SEO効果を高める方法【最重要ポイントまとめ】

【SEO注意点⑤】XMLサイトマップを設置

SEOの注意点5つ目は、XMLサイトマップの設置です。

XMLサイトマップを設置しておくことで、ホームページを検索エンジンへ認識させやすくなります。

XMLサイトマップは、検索エンジンにホームページ内の情報を伝える役割があります。

先ほど紹介したクローラーは内部リンクを辿って各ページを巡回しますが、中には内部リンクがないページもあります。

しかし、XMLサイトマップがあれば、気づきにくいページを検索エンジンに伝えてくれます。

自社のホームページ更新内容も検索エンジンに認識させやすくなるので、XMLサイトマップを作成しておくようにしましょう。

【SEO注意点⑥】404エラーの設定

Google404

出典:Error 404 (Not Found)!!1

SEOの注意点6つ目は、404エラーの設定です。

ホームページ品質を下げないために必要な対策となります。

404エラーは、検索エンジンに「そのページは存在しません」と伝えるためのエラーです。

旧ホームページに、低品質のコンテンツがある場合は、404エラーを返してホームページの品質の維持をおこないましょう。

また、通常の404ではなく、カスタム404ページを作成することをおすすめします。

ANA404

出典:指定されたページが見つかりません│ANA

カスタム404ページの例として、航空会社「ANA」の公式サイトでは、国内線や国際線予約のリンクやサイト内リンクを設置して、次ページへの導線を強化しています。

通常の404の場合、ユーザーの訪問先の導線がありませんが、カスタム404ページは自分で内容を変更できるため、ユーザビリティの高いホームページが作成できます。

ドメイン・サーバー変更がある際の注意点

つづいて、ドメイン・サーバー変更がある際の注意点について紹介します。

制作会社変更等の理由で、ドメイン・サーバー変更が必要な場合は、下記注意点を参考にしてください。

  • URLを変更後リダイレクトする
  • 間違った301リダイレクト設定
  • 古いサーバーはすぐに解約しない
  • メールアドレスの設定
  • Googleサーチコンソールの再設定

URLを変更後リダイレクトする

ドメイン・サーバー変更がある際は、必ず301リダイレクト設定をおこなってください。

301リダイレクトは、旧ホームページのコンテンツから新ホームページコンテンツへ自動転送する設定です。

301リダイレクト設定をしないと、検索エンジンに新しいホームページを認識してもらえません。

間違った301リダイレクト設定

間違ったリダイレクト設定

301リダイレクト設定でよくある間違いが「旧コンテンツ」からの転送先を全て「新ホームページのTOPページ」に設定してしまうことです。

このように設定すると、各コンテンツが検索エンジンから評価されず、検索順位が下がるリスクが高まるので注意が必要です。

正しい301リダイレクト設定

正しいリダイレクト設定

正しい301リダイレクト設定は、各コンテンツを1対1でリダイレクトしてください。
こうすることで、検索順位が下がるリスクを防げます。

301リダイレクト設定をおこなう際は、Excelでどのページに転送するか比較表を作成しておくことでミスを防ぐことができます。

ドメイン・サーバー変更がある場合は、必ず実行するようにしましょう。

関連記事

301リダイレクトのSEO効果や書き方・設定方法について詳しくは、以下のコラム記事で解説中です。

301リダイレクトとは?書き方と設定方法を解説

古いサーバーはすぐに解約しない

ホームページリニューアルでサーバーを変更する際は、旧サーバーはすぐに解約しないように注意してください。

サーバーの切り替えは「数日~数週間」かかることがあるためです。

また、万が一リニューアル後のホームページに大きなトラブルが発生した場合、旧ホームページに戻す対策がおこなえます。

旧サーバーの契約状況にもよりますが、最低でも1か月程度は、旧サーバーを保持しましょう。

メールアドレスの設定

ホームページリニューアルでサーバーを変更する際は、メールアドレスの設定にも注意してください。

サーバー変更する場合、ほとんどのケースでメールサーバーも同時に変更するためです。

サーバーの切り替え作業と同様で、メールサーバーの切り替えも時間がかかるので、しばらく旧メールサーバーにメールが届く可能性があります。

通常業務でメールの見落としがないよう、旧メールサーバーも確認するよう注意しましょう。

Googleサーチコンソールの再設定

ホームページリニューアルでドメインを変更する際は、Googleサーチコンソールにドメイン変更を伝える必要があります。

Googleサーチコンソールにドメイン変更を伝えることで、検索順位が下がるリスクを最小限に抑えて移行することが可能です。

手順は下記の通りです。

  1. 新しいドメインをGoogleサーチコンソールに登録
  2. 旧ドメインに301リダイレクト設定をおこなう
  3. Googleサーチコンソール上でアドレス変更

ホームページリニューアル後の反響確認方法と注意点

最後に、ホームページリニューアル後の反響確認方法と注意点について紹介します。

「CVR」「アクセス数」どちらが減少したかを確認する

ホームページリニューアル後の反響確認の注意点は、下記の2点です。

  • 「CVR」が減少していないか
  • 「アクセス数」が減少していないか

ホームページリニューアル後の反響が減る理由としては「CVR減少」「アクセス数減少」のいずれかのケースが多いです。

どちらに問題があるかを分析ツールで確認してみましょう。

それぞれの対処法は、下記の通りです。

CVRが減少している場合の対処法

ホームページリニューアル後にCVRが減少している場合は「直帰率」「離脱率」について分析していきましょう。

「直帰率」「離脱率」の違いは、下記の通りです。

直帰率 ユーザーが1ページだけ閲覧してホームページから直帰した割合
離脱率 複数ページを閲覧したが、お問合せページに到達する前に離脱した割合

直帰率が高い場合の対処法

ホームページの直帰率が高い原因は、下記の通りです。

  • コンテンツの内容がユーザーのニーズと異なる
  • 他ページまでの導線が分かりづらい
  • ユーザーが1ページで満足した
  • ページの読み込み速度が遅い

主に、ユーザーがCVページまでたどり着いていないのが原因のため「コンテンツ」「導線」「表示速度」の見直し対策を実施しましょう。

離脱率が高い場合の対処法

ホームページの離脱率が高い原因は、下記の通りです。

  • CVページまでの導線が長い、または分かりづらい
  • 問合せフォームの入力する項目が多すぎる
  • ページが見づらい
  • ページの読み込み速度が遅い

ホームページの離脱率が高い場合は、ユーザーがCVページまで辿り着いているかも分析しましょう。

CVページの離脱率が高い場合は「お問合せフォーム等の見直し」をしてください。

CVページまで辿り着いていない場合は「導線の見直し」が必要となります。

関連記事

ホームページの(Webサイト)の導線設計については、以下のコラム記事で解説中です。

Webサイトの導線設計の作り方【コンバージョンが増加するサイト設計が理解できます】

アクセス数が減少している場合の対処法

ホームページリニューアル後にアクセス数が減少している場合は、Googleアナリティクスを利用して原因を追求しましょう。

注意すべきポイントは2つです。

  • ホームページ全体のアクセス数が減少しているか
  • アクセス数が大幅に減少しているページがあるか

ホームページ全体のアクセス数が減少している場合の対処法

ホームページ全体のアクセス数が減少している場合は、下記内容を見直して下さい。

  • クローラーが新ホームページを巡回しているか
  • Googleからペナルティを受けていないか(Googleサーチコンソールで確認)

Googleサーチコンソールに登録している場合は、上記2点を確認してください。

登録していない方は、Googleの検索窓で「site:自社ホームページURL」を記入して検索をかけてみましょう。

site:自社サイト

この方法で新ホームページが検索エンジンに登録されているかが確認できます。

表示されない場合は、Googleサーチコンソールに登録しクローラーに巡回申請をおこないましょう。

アクセス数が大幅に減少しているページがある場合の対処法

アクセス数が大幅に減少しているページがある場合は、下記内容を見直しましょう。

  • コンテンツの内部リンク
  • コンテンツが「noindex」になっていないか
  • 旧ページから301リダイレクト設ができているか

ホームページリニューアル後に多いのが「noindex」によるアクセス数減少です。

「noindex」とは、クローラーの巡回を回避して検索エンジンに登録させないための設定です。

ホームページリニューアル制作時は、重複コンテンツとならないように「noindex」設定し制作作業を実施します。

公開後そのままにしておくと、クローラーが巡回できず順位が下がるので「noindex」→「index」への変更をしましょう。

上記注意点もGoogleサーチコンソール上で全て確認できるようになっているので、ホームページリニューアル時は、Googleサーチコンソールを活用するようにしましょう。

関連記事

noindexタグに関しては、以下のコラム記事で詳しく解説しています。

noindexとは?【タグの設定方法とSEO効果を解説】

まとめ

ホームページリニューアルの注意点について紹介しました。

今回のポイントは下記の通りです。

  • ホームページリニューアルの変更点は最低限にする
  • リニューアル時のSEOの注意点は多いため慎重に施策をおこなう
  • ドメイン・サーバー変更がある場合、旧サーバー解約はすぐにしない
  • リニューアル後の反響確認では「CVR」「アクセス数」の減少を確認する
  • ホームページリニューアルではGoogleサーチコンソールが必須となる

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