ホームページリニューアルの目的とは【目的別に目標設定方法を紹介】
ホームページリニューアルを実施する場合、目的設定が必ず必要になってきます。
ですが、ホームページリニューアルの目的を設定する上で、
『目的を設定する理由が分からない』
『具体的な目標設定方法が分からない』
『目標設定する際の注意点が知りたい』
などの疑問が生じると思います。
今回は、これからホームページリニューアルを検討中のホームページ担当者様へ向けて、目的設定方法について詳しく紹介しています。
ホームページリニューアルの目的
ホームページリニューアルは、目的を設定することからはじめましょう。
目的が明確になればなるほど、ホームページリニューアルの成功率は上がります。
よくある目的の例をみてみましょう。
- 自社の売上を上げたい
- 商品の認知度向上させたい
- ホームページをスマホ対応させたい
- 検索エンジンからの集客を増やしたい
- ブランディングのため
上記のようにいくつか目的があげられます。
目的は、最終的に自社利益と関連性があるようにしてください。
間違っても「ホームページをリニューアルする」が目的にならないよう注意が必要です。
ホームページリニューアルの目的を設定する理由
ホームページリニューアルには、なぜ目的設定が必要なのか5つの理由について紹介します。
- 成功か失敗の判断できる
- 集客を増やすため
- 改善策を立てやすい
- コストを削減できる
- 提案書・企画書を作成するため
【理由①】成功か失敗の判断できる
ホームページリニューアルの目的設定する理由1つ目は「成功」「失敗」の判断ができるためです。
ホームページリニューアルの目的があると、目的に対しての進捗状況を含めて判断ができます。
また、目的がないと「改善点」も明確にならないので、ホームページリニューアルに費やしたコストが無駄になってしまう可能性があります。
【理由②】集客を増やすため
ホームページリニューアルの目的設定する理由2つ目は、集客を増やすためです。
ホームページ集客は、長期間の施策となるため、継続性を高めるため目的が必要となります。
例えば、リニューアルでブログ機能を追加し、コラム記事を量産するのも立派な目的ですが「キーワード調査」「コラム記事執筆」など長期間継続する必要があります。
具体的な目的がないとモチベーションの維持するのが難しくなるため、集客を増やす上でも目的は必要となります。
また、ホームページデザインのリニューアルすることで集客が向上すると考える方がいますが、これは間違いです。
デザイン変更も立派な戦略ですが、デザインリニューアルは、基本的にお問い合わせ獲得(CV)の向上施策です。
現状、集客とCVの両方に問題がある場合「アクセス数の獲得」「CV率の向上」それぞれの施策をおこなう必要があります。
- デザインを変更し、CV率の向上させる
- ホームページにブログ機能を設置し、アクセス数の獲得
など、両方の観点で目的設定をおこないます。
【理由③】改善策を立てやすい
ホームページリニューアル目設定する理由3つ目は、改善策を立てやすいためです。
ホームページリニューアルは、一度実行して終わりではなく常に改善が必要です。
例えば、ホームページリニューアルで目的を達成できなかった場合、原因を追求して再度目的達成を目指します。
この繰り返しがホームページリニューアルの基本となるため「目的」といったゴールが必ず必要になります。
【理由④】コストを削減できる
ホームページリニューアル目的設定する理由4つ目は、コストを削減できるためです。
目的があると、時間面と費用面のコスト軽減ができます。
ホームページリニューアルの目的が明確でないと『あれもこれもしなきゃ』と思うのが人間です。
しかし、目的があれば、そこに向かって自分が何をすべきか行動が分かりやすくなるため、結果、全体のコスト削減に繋がります。
【理由⑤】提案書・企画書を作成するため
ホームページリニューアル目的設定する理由5つ目は、社内で提案書・企画書を作成する際に必要になるためです。
ホームページリニューアルを実施する場合、自ら企画を立ち上げて提案書・企画書を提出し予算を獲得する必要があります。
ホームページリニューアル企画書に「目的」について記載がない場合、予算を獲得するのは難しくなるため、必ず目的が必要です。
ホームページリニューアルの目標設定例
ホームページリニューアルの目的達成には、具体的な目標設定が必要です。
ホームページの目的別に目標設定例をみてみましょう。
【目標設定例①】企業ホームページリニューアルの場合
企業ホームページでCVが「お問い合わせ獲得」の場合の目標設定を紹介します。
お問合せ率を向上させることはもちろん、アクセスに関しても同時に目標設定するようにしましょう。
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企業ホームページリニューアルの目的 | ・SEO対策を実施し、集客率を向上させる ・お問い合わせ獲得率を向上させ、会社利益に貢献 |
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企業ホームページリニューアルの年間目標 | ・年間で100件のお問い合わせを獲得する |
企業ホームページリニューアルの中間目標 | ・月間8件以上のお問合せを獲得 ・月間アクセス1,600件を獲得 ・CV率0.5%を目標とする |
【目標設定例②】ECサイトリニューアルの場合
ECサイトの場合、まずは売上げ方程式について理解しましょう。
ECサイトの売上は下記のように決まります。
売上=「アクセス数」×「購入率」×「客単価」
それぞれの指標を目標に取り入れる必要があります。
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ECサイトリニューアルの目的 | ・ECサイト内の年間売上を上げる ・ECサイト内のシステムを導入し業務改善を図る |
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ECサイトリニューアルの年間目標 | ・年間売上昨年度比15% ・商品数120件追加 |
ECサイトリニューアルの中間目標 | ・「客単価」「購入率」を5%向上 ・「月間アクセス数」3,000件を目標 ・毎月新商品を10件追加 |
【目標設定例③】ブランディングホームページリニューアルの場合
ブランディング型ホームページは、自社のイメージや認知度アップを図るためのものです。
企業ブランディングでは、自社のイメージ付けを実施し、付加価値を付けていきます。
どんなイメージへ転換するかを明確にし、目標決定します。
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ブランディングホームページリニューアルの目的 | ・自社イメージを「広告会社」→「テクノロジー企業」へ転換 ・広告業界の相場に当てはめる必要性をなくす(利益獲得のため) |
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ブランディングホームページリニューアルの年間目標 | ・IT情報技術のコラム記事を開設 ・ブランド意識アンケートを実施 |
ブランディングホームページリニューアルの中間目標 | ・IT情報技術のコラム記事を月間15本公開 ・ホームページ内に社員用のインナーブランディングサイトを構築 |
【目標設定例④】採用ホームページリニューアルの場合
採用ホームページは、採用応募者を多く獲得するためのホームページです。
そのため、応募してみたいと思うような魅力的なコンテンツが必要です。
採用ホームページの方程式は下記の通りです。
「応募者数」=「アクセス数」×「応募率」
それぞれの指標を目標に取り入れる必要があります。
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採用ホームページリニューアルの目的 | ・採用応募者を増やす ・採用管理システムを導入し、人事作業の効率化を図る |
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採用ホームページリニューアルの年間目標 | ・新卒社員を10名獲得する |
採用ホームページリニューアルの中間目標 | ・応募者数を30件獲得 ・アクセス数を30,000件獲得 ・応募率を0.1%に向上 |
ダメなホームページリニューアルの目標設定パターン
つづいて、ダメなホームページリニューアルの目標設定パターンについてみていきましょう。
ダメな目標設定のままホームページリニューアルを実行してしまうと、失敗のリスクが高まります。
下記例を参考にして、成功する目標設定を計画してみましょう。
- 目的・目標が具体的ではない
- 中間のゴールの設定がない
- 目標達成の期間が決まっていない
【ダメなパターン①】目的・目標が具体的ではない
1つ目は、目的・目標が具体的ではないパターンです。
目的・目標の具体性が高いほど成功に近づくと思ってください。
「誰に見てもらいたいのか」「どうやって会社利益に貢献したいか」を考えてみましょう。
例えば、ターゲットが曖昧だと「誰にも情報が刺さらないホームページ」になります。
目的が曖昧だと、的確なキーワード選定ができず「アクセスが見込めないホームページ」になります。
ホームページリニューアルでは、目的・目標をできるだけ掘り下げていくのが重要となります。
【ダメなパターン②】中間のゴールの設定がない
2つ目は、中間のゴールが決まっていないパターンです。
例えば、ホームページリニューアルの最終ゴールが「月間売上100万円達成」だとしましょう。
リニューアル後、残念ながら「月間売上80万円」だったので改善をおこなうことになりましたが、100万円に到達しなかった原因がわかりません。
中間目標がないと、このような現象に陥ります。
仮に「月間売上100万円達成」させるために中間目標を設定します。
- 月間アクセス数を1万獲得
- 客単価を5%向上
- 購入率を5%向上
上記の中間目標で「月間アクセス数を1万」だけ達成できず「月間売上80万円」となりました。
ならば、集客の改善が必要であると判断ができます。
このように、中間ゴールは目標が達成できなかった時の原因追求に必要となるため、必ず設定するようにしましょう。
【ダメなパターン③】目標達成の期間が決まっていない
3つ目は、目的・目標達成の期間が決まっていないパターンです。
ホームページリニューアルは、目的・目標までの期間により集客方法が変わってくるため、事前の期間設定が必要です。
例えば「ホームページリニューアル後1年で集客を増やしていきたい場合」はSEO対策が優れています。
逆に「ホームページリニューアル後3か月で集客を増やす場合」はSEO対策で集客を望むのは難しくなります。
SEO対策は、結果がでるまでに数か月以上かかるためです。
即効性を求めるのであれば「Web広告」「SNS」を使った集客が向いています。
このように期間設定により、集客広方法が異なるため、事前に期間について決めておく必要があります。
ホームページリニューアルの目的・目標設定の注意点
ホームページリニューアルの目的・目標設定の注意点を2つ紹介します。
- 指標について理解する
- 目標管理をおこなう
注意点を参考に目的・目標設定をおこないましょう。
【注意点①】指標について理解する
ホームページリニューアルを実施する場合、指標を利用するのが一般的です。
目標設定に使われる代表的な指標を紹介します。
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指標 | 詳細 |
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セッション数(訪問数) | ホームページのアクセス数 (1人が2回アクセスした場合セッション数は2となる) |
ユーザー数(UU) | 重複しないアクセス数 |
ページビュー(PV) | 訪問者が何ページ見たかわかるデータ |
平均PV | 1回の訪問で平均何ページ閲覧されているか |
直帰率 | 1ページしか閲覧せずに帰ってしまう確率 |
離脱率 | 複数のページを閲覧したが帰ってしまう確率 |
コンバージョン率(CVR) | 問合せ獲得などのCVをセッション数で割ったもの |
指標は、中間のゴールに使われることが多いです。
ホームページリニューアルの最終目的が「売上アップ」の場合、上記指標がその過程となるためです。
【注意点②】目標管理をおこなう
ホームページリニューアルの目的・目標を達成させるには、目標管理が重要です。
例えば、期間を1年と設定した場合一年後に答え合わせをするのではなく、定期的に中間報告をおこないましょう。
達成が難しい場合は、理由について調査した上で報告することで、ホームページリニューアルの軌道修正も可能となります。
まとめ
ホームページリニューアルの目的設定について紹介しました。
今回のポイントは下記の通りです。
- 目的を設定することで成功の判断ができ、コスト削減や改善策が立てやすくなる
- 「企業」「ECサイト」「ブランディング」などジャンルにより目的設定は異なる
- 目的設定では「具体的ゴール」「中間ゴール」「期間」を設定する
- ホームページの指標について理解する必要がある
- 目標管理も定期的に実施する
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