美容室の集客方法を6STEPで紹介【新規・リピーター顧客が獲得できる】
美容室の店舗数は年々増加している一方で、美容室の市場規模は成長していないため、限られたパイを奪い合うほど厳しい状況といわれています。
そんな美容業界で生き残るには「新規顧客」「リピーター顧客」の獲得は必須になってくるでしょう。
しかし、美容室の集客方法について考える上で、
『今実施している集客方法が正しいのかわからない』
『新規顧客の獲得がなかなか増えない』
『リピーターが獲得できない』
上記のようなお悩みが生じるかと思います。
今回のコラム記事では、美容室の担当者様へ向けて「美容室の集客の課題」「新規顧客を獲得するための集客方法」「リピーターにつながる美容室の集客方法」「美容室の集客事例」を紹介しています。
美容室の集客の課題
はじめに、多くの美容室が抱える集客の課題を紹介します。
下記課題を理解した上で、集客方法を計画するようにしましょう。
新規顧客が獲得できない
美容室の集客の課題1つ目は、新規顧客が獲得できない点です。
冒頭でもお伝えしたとおり、美容室は年々増加しています。
厚生労働省が発表した「衛生行政報告例」によると、令和2年(2020年)の美容室の店舗数は25万7890軒と、過去最高を更新しています。
店舗数の増加で顧客の選択肢が増えたことによって、競争が激しくなり、どの美容室も新規顧客獲得に苦戦している状況です。
リピーターが増えない
美容室の集客の課題2つ目は、リピーターが増えない点です。
美容室のリピーター率は、平均3割程度といわれています。
リピーターの獲得には料金や技術だけでなく『またこのお店でカットしてもらいたい』といったお店作りが重要です。
ただ、お店作りは「接客」「キャンペーン」「イベント」など、構築までに時間がかかります。
そのため、美容室の利用を1回のみで終わってしまう顧客が非常に多くなっているといえます。
客単価が安い
美容室の集客の課題3つ目は、客単価が安い点です。
ホットペッパービューティーを閲覧すると、どの美容室もクーポンを発行しています。
とくに、初回限定のクーポンを破格で提供すると、値引き目当てで来店する方が多くなり、リピーターにもつながりません。
結果的に初回のみの顧客が大半となり、客単価がどんどん安くなる負のスパイラルから抜け出せなくなってしまいます。
集客できない美容室の共通点
続いて、集客できない美容室の共通点を紹介します。
下記内容に当てはまるものがあれば、至急対策が必要です。
ホームページを作成していない
集客できない美容室の共通点1つ目は、ホームページを作成していない点です。
多くの美容室がホットペッパービューティーのようなポータルサイトをメインで集客しています。
しかし、何万店舗と掲載されているポータルサイトから、自分の美容室を選択してもらうには差別化が必要です。
たとえば、ポータルサイト上で気になる美容室を見つけて『もう少しくわしい情報が知りたい』となっても、ホームページがなければ別の美容室に顧客が流れてしまうリスクがあります。
このようにポータルサイトに依存していると、知らないうちに顧客獲得のチャンスを逃していることもあると覚えておきましょう。
ターゲットが広すぎる
集客できない美容室の共通点2つ目は、ターゲットが広すぎる点です。
美容室としては、多くの顧客に来店してもらいたいですが、ターゲットを絞らないと選択されにくい美容室になります。
たとえば、関東近郊では「シャンプーブロー専門店」が今話題になっています。
シャンプーブロー専門店は、カットをせずにシャンプーとヘアセットのみのサービスを提供する美容室です。
この店舗の場合、美容室で「シャンプーだけを受けたい顧客」をターゲットにしています。
美容室でシャンプーだけ希望する方がいれば、普通の美容室ではなくシャンプーブロー専門店の方が来店しやすいでしょう。
このようにターゲットを絞ると顧客のニーズと合致するため、集客につながりやすくなります。
間違った集客方法を続けている
集客できない美容室の共通点3つ目は、間違った集客方法を続けている点です。
美容室には、さまざまな集客方法がありますが、ターゲットにあった方法を実践できていないと集客につながりません。
たとえば、高齢者が多い地域に店舗を構えている場合、SNSで宣伝してもなかなか来店にはつながらないでしょう。
「設定したターゲットはどの世代なのか」「ターゲットはどんな方法で美容室を探すか」ということまでも考えた上で、集客していく必要があります。
美容室で新規顧客を獲得するための集客方法
美容室で新規顧客を獲得するための集客方法を紹介します。
新規顧客獲得を目指している方は、下記方法を実施してみましょう。
- ホームページ
- Googleビジネスプロフィール
- SNS
- ポータルサイト
- Web広告
- チラシの配布
- 紹介プログラム
ホームページ
新規顧客を獲得するための集客方法1つ目は、ホームページです。
美容室のホームページには「サービスの紹介」「店舗の紹介」「スタッフ紹介」「ヘアカタログ」などのコンテンツを掲載します。
ホームページに訪問する顧客の大半が『どんなお店なのか』『どんなスタッフが働いているのか』という点を確認しに訪問します。
コンテンツでユーザーに美容室のよさを伝えることができれば、予約獲得にもつながるでしょう。
また「コラム」や「ブログ」などを掲載すれば、来店を検討する方に親近感をもってもらうこともできます。
Googleビジネスプロフィール
出典:Google検索
新規顧客を獲得するための集客方法2つ目は、Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)です。
Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップ検索やGoogle検索で店舗情報を表示させる無料ツールです。
美容室がGoogleビジネスプロフィールを活用すると、下記のような恩恵を受けられます。
- 自然検索結果よりも上位表示できる
- 口コミの掲載が可能
- Googleマップで美容室を探しているユーザーにPRできる
- 直接予約が可能
Googleビジネスプロフィールで集客を成功させるには、店舗情報の充実やキーワード選定などが必要ですが、非常に有効な集客方法となります。
SNS
新規顧客を獲得するための集客方法3つ目は、SNSです。
SNSはポータルサイトよりも低コストで実施できる集客方法となるため、多くの美容室が採用しています。
潜在的なユーザーへのアプローチに優れているSNSは、美容室に興味をもってもらったあとに、ホームページへ誘導するのに向いています。
代表的なSNSは下記のとおりです。
Instagramは、美容室と相性のよいSNSです。
日頃の投稿で美容室のコンセプトをしっかり伝えれば、ファンの獲得にもつながります。
また、ハッシュタグを活用したPRも有効です。
美容室のInstagramでは「アパレルブランド名」「ファッション雑誌名」を含んだ投稿をすれば、美容室に興味をもってくれそうなターゲットにアプローチができます。
Facebookも美容室の集客に最適なSNSです。
Facebookは実名制のSNSとなるため、レビューの信頼性も高く、集客につながりやすい傾向があります。
また、拡散力にも優れているので、キャンペーン情報発信にも向いています。
Facebookを利用する世代は「30代~50代」が多いといわれているので、高めの年齢層をターゲットにしている場合は活用してみましょう。
ポータルサイト
新規顧客を獲得するための集客方法4つ目は、ポータルサイトです。
ポータルサイトは「ホットペッパービューティー」「楽天ビューティ」のような全国の美容室の店舗情報を掲載しているWebサイトがあげられます。
「口コミ機能」「予約機能」などの機能をポータルサイトでは搭載しているため、非常に予約獲得がしやすい集客方法といえます。
また、多くのポータルサイトでは会員制度を設けており、ポイントが貯まるなどの特典があるため、毎回ポータルサイト経由で予約する方も多いと覚えておきましょう。
Web広告
新規顧客を獲得するための集客方法5つ目は、Web広告です。
検索エンジンにテキスト広告を掲載する「リスティング広告」や、SNS上に広告を掲載する「SNS広告」などが主流です。
Web広告で新規顧客を獲得するには広告運用スキルが必要ですが、趣味趣向やユーザー行動などを元にしたターゲティングが実現できるメリットもあります。
チラシの配布
新規顧客を獲得するための集客方法6つ目は、チラシの配布です。
チラシの配布はアナログな集客方法ですが、美容室の認知に優れています。
美容室をオープンしたとしても、周辺住民全員が店舗を認知しているわけではありません。
住民に店舗の存在を知ってもらうだけでも、チラシは十分価値のある集客方法といえるでしょう。
チラシの配布は2回3回と繰り返し実施していくことで反応率(実際に来店する顧客の割合)が上がってくるので、認知が足りていない美容室にはおすすめです。
紹介プログラム
新規顧客を獲得するための集客方法7つ目は、紹介プログラムです。
紹介プログラムとは、既存顧客に新規顧客を紹介してもらう制度を指します。
既存顧客と新規顧客両方に、クーポンや商品などを提供するのが紹介プログラムの一般的な内容です。
また、紹介プログラムで来店した新規顧客は、既存顧客と価値観が似た方が多い傾向があるので、リピーターにつながりやすいメリットもあります。
美容室でリピーターを獲得するための集客方法
続いて、美容室でリピーターを獲得するための集客方法を紹介します。
リピーター獲得を目指している方は、下記集客方法を実施してみましょう。
- LINE
- ポイントカード
- お礼メール
LINE
リピーターを獲得するための集客方法1つ目は、LINEの公式アカウントです。
LINEは、リピーターを獲得するために非常に優れたツールとなっています。
たとえば、顧客と友だちになり、定期的に「お知らせ」や「クーポン」を配信するだけでも、リピートにつながります。
LINEは通常のSNSよりも密なコミュニケーションが取れるので、数か月に一度『そろそろメンテナンスしませんか』などのメッセージを送るのも有効です。
ポイントカード
リピーターを獲得するための集客方法2つ目は、ポイントカードです。
ポイントカードは、来店ごとにポイントを貯めていくと商品や割引が受けられる制度です。
ポイントカードがあるだけでも『またこの美容室に行こう』というきっかけになるので、リピーター獲得には非常に有効です。
ただし、ほとんどの美容室でポイントカードは採用されているので、少ないポイントで特典が得られるなどの差別化は必須になります。
お礼メール
リピーターを獲得するための集客方法3つ目は、お礼メールです。
美容室に来店してもらった方に対して、手紙やメールでお礼のメッセージを送ります。
美容室に来店した顧客がなかなかリピートにつながらない原因のひとつに「来店したことを忘れている」という点があります。
そのため、来店後すぐにお礼メールを送り、1~2か月後にクーポンなどを送付したお礼メールを再度送るだけでも、リピートにつながる可能性は十分にあるでしょう。
リピーターにつながる美容室の集客方法を6STEPで紹介
リピーターにつながる美容室の集客方法を6STEPで紹介します。
どんな集客方法を実践してよいかわからない方は、下記内容を参考にしてください。
- 【STEP①】SNSを開設する
- 【STEP②】コンテンツを投稿していく
- 【STEP③】SNSでコミュニケーションを取る
- 【STEP④】フォロワーから予約を獲得する
- 【STEP⑤】すべての新規顧客に名刺を配布
- 【STEP⑥】次回の予約を打診する
【STEP①】SNSを開設する
はじめに、FacebookやInstagramなどのSNSアカウントを開設しましょう。
現状で、ポータルサイトに依存した集客を実施している場合、予約発生の度に手数料が発生しますが、SNSのアカウントを育てていけば、手数料なしでの予約獲得も実現できます。
SNSは広告費がかからない優れた集客方法なので、利用していない方は開設をおすすめします。
【STEP②】コンテンツを投稿していく
SNSのアカウントを開設したら、コンテンツを定期的に投稿していきます。
ここで気を付けなくてはいけないのが、ビジネス色が強い投稿をしないことです。
たとえば、毎回SNSでキャンペーンの告知などをしても、美容室を認知していないユーザーにとっては迷惑な投稿になってしまいます。
SNSの投稿では「ヘアアレンジ方法」など、ユーザーにとって有益なコンテンツを投稿するようにしましょう。
SNS運用当初は来店してもらうための投稿ではなく、美容室に興味をもってもらうための投稿を中心に実施してください。
【STEP③】SNSでコミュニケーションを取る
SNSで投稿を続けて「いいね」などのアクションを獲得できるようになったら、SNS上でコミュニケーションを取ってフォロワーを増やします。
Instagramの場合、フォロワーが1,000人に達成するまではハッシュタグ検索の「人気投稿」に掲載されにくいので、こちらからも積極的に「いいね」や「コメント」を残すようにしましょう。
【STEP④】フォロワーから予約を獲得する
次に、フォロワーから予約を獲得します。
SNS上でコミュニケーションを取っていれば、顧客が美容室を探しているときの候補にあがるでしょう。
そのときに、顧客を取りこぼさないように予約を獲得する必要があります。
たとえば、Facebookには無料の予約ツールが搭載されていますし、Instagramに関しても2021年からアクションボタンに美容サロンの予約が追加されました。
また、予約システムを搭載しているホームページを開設しているのであれば、プロフィールにURLを掲載しておきましょう。
【STEP⑤】すべての新規顧客に名刺を配布
SNSから新規顧客を獲得して、来店につながったら名刺を配布するようにしましょう。
名刺はアナログな方法ですが、配布するだけでも来店したことを思い出すきっかけになります。
名刺に営業時間、提供するサービス、連絡先情報などを記載しておけば、リピーター獲得にもつながりやすくなります。
また、スタッフが複数在籍している場合は、個人の名刺を作成して顧客に渡せば、次回の指名につながるメリットもあります。
【STEP⑥】次回の予約を打診する
リピーターを獲得するには、来店時に次回の予約を打診するのも有効な方法です。
美容室に来店する場合、顧客が自分のタイミングで、自ら予約するのが基本ですが、来店時に数か月先の予約を打診した方がリピーターを獲得できる確率は圧倒的に高くなります。
しかし、打診するときは顧客に対してもメリットを与えないといけません。
たとえば、今予約してもらえば「次回の割引クーポン配布」「ヘットスパ無料」などの特典を与えることで、その場での予約獲得が期待できます。
美容室の集客事例
最後に、美容室の集客事例を紹介します。
下記事例を参考にて、有益な集客方法を実践してみましょう。
ALBUM
出典:ALBUM
ALBUMは、東京都都内に数店舗を展開する美容室です。
ALBUMは若い女性をターゲットにしながら、トレンドスタイルを低価格で提供するコンセプトを掲げています。
出典:Instagram
若い女性の新規顧客獲得のために、Instagramでヘアアレンジなどの情報発信をしており、フォロワー数は47万人を超えています。
日本で1番予約が入る美容室として「ホットペッパー全国1位」を4年連続で受賞もしている成功事例といえるでしょう。
ヘッドスパ専門店COCOCHI
福岡県柳川市にあるヘッドスパ専門店のCOCOCHIでは、Googleビジネスプロフィールに力をいれた集客を実施しています。
COCOCHIによると「柳川 ヘッドスパ」をメインキーワードとして、Googleビジネスプロフィールの口コミレビューを集める施策を実施しました。
その結果、施策開始から2か月で上位表示を獲得することに成功しています。
Googleビジネスプロフィールでは、口コミを集めると「場所 + メニュー」の検索結果で有利になる傾向があるといわれています。
Googleビジネスプロフィールを活用している方は、参考にしてみましょう。
まとめ
美容室の集客方法を6STEPで紹介しました。
多くの美容室が抱える集客の課題は下記3つです。
- 新規顧客が獲得できない
- リピーターが増えない
- 客単価が安い
集客できない美容室の共通点は下記3つです。
- ホームページを作成していない
- ターゲットが広すぎる
- 間違った集客方法を続けている
美容室で新規顧客を獲得するための集客方法は、下記のとおりです。
集客方法 | 詳細 |
---|---|
ホームページ | SNSやポータルサイトからの誘導先に最適 |
Googleビジネスプロフィール | Googleマップや検索エンジンに上位表示できる |
SNS | 潜在的なユーザーへのアプローチに優れている |
ポータルサイト | 口コミ・予約機能などを搭載した情報サイト |
Web広告 | 詳細なターゲットへのアプローチが可能 |
チラシの配布 | 周辺住民の認知に最適 |
紹介プログラム | 既存顧客に新規顧客を紹介してもらう制度 |
容室でリピーターを獲得するための集客方法は、下記のとおりです。
集客方法 | 詳細 |
---|---|
LINE | 密なコミュニケーションが取れるツール |
ポイントカード | 次回来店のきっかけになりやすい |
お礼メール | お店に来店したことを思い出してもらうのに有効 |
リピーターにつながる美容室の集客方法6STEPは、下記のとおりです。
- 【STEP①】SNSを開設する
- 【STEP②】コンテンツを投稿していく
- 【STEP③】SNSでコミュニケーションを取る
- 【STEP④】フォロワーから予約を獲得する
- 【STEP⑤】すべての新規顧客に名刺を配布
- 【STEP⑥】次回の予約を打診する
今回のコラム記事を参考にして、美容室の集客を実施してみましょう。
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