Amazonの出品方法をわかりやすく解説!儲かる?1円出品のカラクリや注意点も伝授
『Amazonの出品方法をくわしく知りたい!』
『Amazonに出品すれば儲かる?』
EC販売を検討している方にとって、Amazon出品は有力な選択肢の1つになります。
ただし、Amazonは出品者数が多すぎて、今から参入しても儲かるのか気になるはずです。
今回は、Amazon出品を検討している方に向け、Amazon出品方法と共に、Amazonに出品して儲かるのかの実状と、注意点も含めて、わかりやすく解説致します。
コラム記事の後半では、話題の「Amazon 1円出品」のカラクリとAmazonグローバル出品(海外出品)についてもお話しますので、気になる方は最後までご覧ください。
※今回のコラム記事でご紹介している情報は記事公開(2022年2月17日)時点になります
Amazonの出品方法をわかりやすく解説
Amazon出品方法のおおまかな流れは、以下の4ステップになります。
- 出品用アカウントの取得
- 出品プランを決定
- 画像と商品説明を準備(大口出品)
- 商品登録
【ステップ①】出品用アカウントの取得
まず、出品用アカウントの取得を行います。
Amazonから商品を出品するには、Amazonの運営側から所定の審査を受ける必要があります。
Amazonの審査は、大まかに次の4つの情報、書類が必要です。
4つの情報、書類 | |
---|---|
全出品者共通 | ・アカウント担当者情報 ・顔写真付き身分証明書 ・クレジットカード情報 ・各種取引明細書 |
法人 | 上記に加え、登記簿謄本上の法人番号 |
出品者アカウント担当者本人の名前や住所など、基本情報は、必ず本人の実名で登録が必要です。
個人出品の必要書類では、アカウント名義本人の顔写真付き身分証明書、クレジットカード、直近180日以内の金融機関(通帳の取引明細、あるいはクレジットカードの明細)の取引明細書の3つです。
法人出品は、個人出品に必要な情報や書類に加え、登記簿謄本上の「法人番号」を用意しておく必要があります。
審査資料は、すべて入力フォーム上にアップロードする方式での提出になり、審査は約3営業日ほどで終了です。
稀にではありますが、Amazon運営側から「ビデオ面談」の要請をされることがあります。
Amazonからのビデオ面談は拒否することはできませんので、要請がきた場合は必要書類の準備や、面談日の予約をして対応しましょう。
【ステップ②】出品プランを決定
Amazonの出品用アカウントを取得する際に、出品プランを決定します。
Amazonの出品プランは、以下の2つです。
- 大口出品
- 小口出品
大口出品
大口出品とは、出品アカウント維持に月額費用が必要なAmazonで本格的なECビジネスを検討したい方に適切なプランです。
大口出品は出品できる商品や出品数に制限はなく、ほぼどんな商品も「新規出品」することが可能となっています。
小口出品
小口出品とは、出品アカウント維持に初期費用も月額費用も一切不要な小規模事業者、副業向きのプランです。
ただし、小口出品アカウントは出品数や出品できる商品に制限があります。
小口出品で出品できる商品数は50点までと限定されています。
また、小口出品は新規商品の登録が不可能で、Amazonのカタログ上に掲載されている商品に「相乗り」する形で出品できるのみです。
【ステップ③】画像と商品説明を準備(大口出品)
大口出品で新規出品を行う際は、画像と商品説明の情報を準備しましょう。
画像の規定
Amazonの新規出品用の画像は、非常に細かい規定があります。
規定から外れてしまうと、アカウント停止措置を取られる恐れがありますので要注意です。
Amazonの新規出品用画像は全部で6枚まで登録でき、画像の容量、サイズなどの規定は公式サイトをご参照ください。
出典:出品者SKUの商品画像
Amazonの新規出品用商品画像でもっとも注意すべきは、サムネイルになる1枚目のメイン画像です。
Amazonでは、メイン画像の背景は必ず「白抜き」と決まっており、その他には次のような規定があります。
- 被写体は販売商品のみ(付属品は削除)
- 商品画像が全体の85%強である
- 幅は1,000ピクセル以上~最長辺500ピクセルのいずれか
- 最小/最大サイズは縦・横の長い辺が500~2,100ピクセル
商品説明
Amazonの新規出品用商品説明は、できる限り簡潔にすることが求められます。
他モールのように、長々と商品説明を記載することは認められておらず、Amazonでは原則1,000文字以内にまとめなければなりません。
機能やスペックは箇条書きにすることが推奨されており、検索対策のキーワードを含めて作成しましょう。
【ステップ④】商品登録
出典:Amazon Seller Central
Amazonの出品用アカウントが完成したら、セラーセントラルにログインし「在庫」→「商品登録」を行いましょう。
出典:Amazon Seller Central
小口出品の場合は、Amazonのカタログから商品を検索し、既存の出品者の「相乗り」という形になります。
なので、小口出品では、新たに画像や商品説明を用意し、商品登録作業を行う必要はありません。
出典:Amazon Seller Central
大口出品の新規商品登録では、カテゴリーを入力します。
出品商品がどのカテゴリーに該当するか、商品の特性にしたがって、事前に登録されている選択タブから適切にカテゴリーを指定しましょう。
カテゴリータブを最後まで選びきったら「カテゴリーを選択」をクリックすると、商品情報の入力画面に移動します。
画面が移動したら、以下の基本情報を入力していきます。
- 商品名
- 商品コード
- 販売価格
- サイズ
- バリエーション
また、上記の基本情報に加え、Amazon内に登録がないオリジナル商品の場合は、メーカー名、ブランド名などの詳細も入力します。
すべての入力が終わったら、フルフィルメント(FBA)発送、あるいは自身で発送するかを選択します。
最後に「保存して終了」をクリックして新規の商品登録が終了です。
Amazonの出品にかかる費用・手数料一覧
Amazonの出品にかかる費用・手数料を次の表にまとめました。
項目 | 大口出品 | 小口出品 |
---|---|---|
出店費用 | 0円(初月4,900円) | 0円 |
月額費用 | 4,900円 | 0円 |
販売手数料 | ・商品ジャンルにより8~15% ・0~30円の最低販売手数料 |
・基本成約料一律100円 ・大口出品と同じ販売手数料 |
カテゴリー成約料 | なし | 本などメディア販売の場合 80円~140円の手数料 |
※税抜表示
大口出品にかかる費用・手数料
Amazonの大口出品にかかる初期費用は0円ですが、月額費用は4,900円(税抜)です。
Amazonの出品アカウントを開設した初期段階から大口出品で販売活動を開始する場合は、前払いで4,900円(税抜)を支払うことになります。
販売手数料は、商品ジャンルによってことなりますが、1回の売買成約金額に対し、約8~15%程度が必要です。
もし、商品単価が低く、販売手数料が30円未満となる場合は、一律30円(税抜)の最低販売手数料が課金されます(本などメディア商品は除く)。
小口出品にかかる費用・手数料
Amazonの小口出品にかかる初期費用や月額費用は0円です。
小口出品のままで販売活動を行う場合は、出品アカウント維持に費用の負担は実質ありません。
ただし、小口出品の場合は、通常の販売手数料の他に、1回の売買成約に対し基本成約料一律100円(税抜)が発生します。
また、本やCDなどのメディア商品の場合は、カテゴリー成約料として別途80~140円(税抜)の手数料が必要になるため、上記の手数料も含め、算出を行いましょう。
ポイント!
Amazonの公式サイトでは、出品にかかる手数料のシミュレーションができます。
くわしくは、以下のURLからご覧ください。
https://sell.amazon.co.jp/pricing
Amazon出品は儲かる?メリット・デメリットを検証
Amazonに出品して本当に儲かるのかどうかは、非常に気になるところです。
Amazonに出品するメリットとデメリットを解説していきます。
メリット
Amazonに出品するメリットを5つ紹介していきます。
- 集客力が高い
-
Amazonに出店する一番のメリットは、集客力の高さです。
国内トップクラスの流通総額、売上を誇るAmazonの利用者数は、月間あたり約5,000万人といわれています。
Amazonがもつ圧倒的な知名度と既存のユーザー数は、自社サイトと比較になりません。
しかも、Amazonでは大半のユーザーが、Webサイトを訪れてから数分以内に購入手続きを完了するため、効率よく売上に結びつけることができます。
- 出品操作がかんたん
-
Amazonの出品方法は操作が非常にかんたんです。
Amazonには「店舗作り」という概念がなく、出品ページありきで販売活動を行うことになります。
規定枚数の画像と商品説明のみで商品登録が完結します。そのため、AmazonはWebの専門知識がまったくない方でも、かんたんにECビジネスの運用が可能なのです。
- 出品費用が安い
-
Amazonは出品費用の安さも大きな魅力です。
前述のように、Amazonの出品費用は小口出品なら初期、月額費用共に無料、大口出品でも毎月わずか4,900円(税抜)のみで、ほとんどのカテゴリーに出品できます。
Amazonは、出品アカウントを維持するためのランニングコストが非常に安価なため、まとまった資金のない小規模事業者も気軽に参入できます。
- 入金サイクルが早い
-
Amazonは入金サイクルが早いのも特徴です。
大口出品の入金サイクルは2週間ごと、小口出品は1週間毎に定められており、いずれも所定の銀行口座に振り込まれます。
大口出品の場合、たとえばセラーアカウントの開設手続きが完了した日が火曜日なら、2週間後の火曜日に締められ、実際の入金日は締め日からおおよそ3~5営業日後です。
小口出品の場合は、大口出品のように締め日に自動的に振り込まれるのではなく、出品者自ら「売上金振込申請」を、その都度手動で行わなければなりません。
小口出品では、売上金振込申請を行ってから、約1週間後に指定の銀行口座に振り込まれる流れになります。
- FBAを活用できる
-
Amazonの出品者は、Amazon専用の配送・物流システム「FBA」の活用ができます。
一般的に、EC販売では出品者で検品、梱包、発送作業をすべて自社で行わなければなりません。
当然ながら、自社で検品、梱包、発送作業を行うには、手間も時間もかかりますし、専門の人材を社内で雇用する場合は、人件費も発生します。
Amazon FBAを活用すれば、配送や物流作業をAmazonが一括で請け負ってくれるため、出品者が時間や手間、余分な雇用リスクを負うことなく、販売だけに集中できるのです。
デメリット
Amazonに出品するデメリットを5つ紹介していきます。
- 販売手数料が高い
-
Amazonの販売手数料は高額です。
前述のように、Amazonの販売手数料は1回の売買成約につき約8~15%の販売手数料と、他のECモールと比べても高めです。
小口出品では、通常の販売手数料に加え、1回100円(税抜)の基本成約料、本やCDなどのメディア商品では、別途カテゴリー手数料も必要です。
また、Amazon FBAを利用するにも所定の手数料や、在庫保管料が日数単位でかかってしまうため、さまざまな諸経費を含めると、出品する商品によっては、適性利益を確保するのが難しくなっています。
- 価格競争が激しい
-
Amazonは、価格競争の激しいマーケットプレイスであることでも有名です。
とくに、エレクトロニクス系や文具、日用雑貨など、価格相場がわかりやすい類の商品は、初心者セラーが出品しても、ベテランセラーの出品価格にほぼ太刀打ちできません。
さらに、AmazonではAmazon自体も競合となります。
どこでも手に入るような定番商品ほど、Amazonが非常に安価な価格で出品しているため、Amazonを長年運用しているベテランセラーですら打ち勝つのが難しいといっても過言ではありません。
Amazonで初心者セラーが出品活動を行って適性利益を確保するには、Amazonと競合しない、または競合しにくい商品を探すことが急務なのです。
- 独自性が出せない
-
Amazonの出品には、独自性がほぼ出せません。
Amazonには店舗作りという概念がなく、端的に商品情報だけを登録して販売活動を行うビジネスモデルです。
Amazonの商品登録フォームは規定のデザインに限定されているため、商品ページのデザイン性で差別化を図ることもできません。
つまり、Amazonの出品のおいては、自社ならではの独自性を出そうとする発想を除外して取り組む必要があります。
- 出品できる商品が限定される
-
Amazonでは出品できる商品も、ある程度限定されます。
前述のように、小口出品ではAmazonのカタログ上にある商品しか出品できません。
大口出品なら、ほとんどの商品を出品できますが、Amazon自体が出品している商品はほぼAmazonの独壇場です。
言い換えれば、大口出品であっても、一般の出品者がAmazonに対抗できる商品はごく限られています。
そのため、Amazonの出品で適性利益を確保するには、出品者のずば抜けた「商品リサーチ力」「仕入れ力」にかかっているのです。
- FBAの利用がほぼ必須
-
Amazonの出品では、FBAの利用がほぼ必須になります。
AmazonではFBA以外にも、他モールのように自社発送での対応も選択可能です。
しかし、AmazonではFBAの取り扱いではない商品が、検索上位に表示されにくい仕組みになっているため、自社発送対応のセラーは不利に働きます。
また、前述のように、Amazon FBAの利用には利用手数料に加え、日数単位の保管料も嵩むことから、一般の出品者にとってFBAの利用はメリット、デメリットを総合的に判断する必要があります。
詐欺?利益が出るの?Amazon1円出品のカラクリ
Amazonでは、しばしば1円で出品されている商品を見かけることがあり『利益が出ているの?』と気になるものです。
さらに、近頃では「Amazon 1円出品」とインターネットで検索すると「詐欺」というワードを目にすることもあり、今からAmazonに出品を検討している方にとってもおだやかな話ではありません。
結論からいいますと、Amazonの1円出品のカラクリは、以下2つのどちらかのケースに該当します。
- 送料の差額で利益を出す
- 本当に詐欺
送料の差額で利益を出す
Amazonの1円出品者は、送料の差額で利益を出しているケースが大半を占めます。
Amazonの料金設定は「商品代金+送料」の仕組みなっているため、厳密にいえば、出品者が送料で差額を取ることも可能なのです。
たとえば、商品代金が1円であっても、送料を399円程度に設定し、郵便局の特別割引80円などで発送すれば、Amazonの手数料240円を差し引いても、出品者には約79円の利益が残ります。
出典:Amazon Seller Central
※上記画像のシミュレーションには実際の送料は含まれておりません
79円の利益と聞けばわずかな金額ですが「送料399円+商品代金1円=400円」と考えれば、出品者は約20%近い利益率が獲得できます。
さらに、商品代金1円の商品はAmazonでもアクセスが集まりやすいため、転売(せどり)を生業としている方にとっては、悪くない算段なのです。
ただし、1円出品で利ざやを稼ぐには、相当な点数を売らなければ、まともな収益にはなりません。
Amazonを使って本気でECビジネスに取り組みたい方には、1円出品は不向きな販売手法といえます。
本当に詐欺
Amazon の1円出品は、本当に詐欺の場合もあります。
Amazon で1円出品する詐欺は、前述のように送料の差額で稼ぐのではなく、1円でユーザーを惹きつけ、個人情報を盗んでしまう手口です。
Amazon FBA扱いの場合は、出品者にユーザーの個人情報がわかってしまうことはありませんが、自社発送の場合、ユーザーは出品者に個人情報を開示しなければなりません。
個人情報は「後払い詐欺」など、近年さまざまな犯罪に利用されることがありますので、自社発送の出品者で、かつあまりに安すぎる商品の購入は注意しましょう。
Amazon出品に行政の許可が必要になるジャンル
Amazonに出品されている人気商品で、行政の許可が必要な代表的なジャンルを3つ紹介します。
- 中古品
- 食品
- ペットフード
中古品
Amazonといえば、CDや本などの「メディアジャンル」がもっとも人気ですが、中古のCDや本を扱う場合は「古物商許可証」が必要になります。
古物商許可証とは、原則的に第三者の手に一度渡った物を売買、交換する事業者・個人が取得する許可証です。
古物商許可証は犯罪歴など、欠陥要件がなければ、ほぼ誰でも取得できます。
古物商許可証の取得方法は、最寄りの警察署で申請手続きを行い、所定の手順を経て、交付される流れです。
無許可で中古品を販売した場合は、3年以下の懲役や罰金など、刑事罰の対象となりますので注意しましょう。
食品
Amazonで食品を販売する場合は、出品する商品によって行政に許可、届出を得る必要があります。
パッケージや加工された食品を取り扱う場合は、とくに届出や許可は不要です。
ただし、健康食品は商品によって「医薬品医療機器等法に基づく許可」を取得しなければなりません。
また、スイーツなど、自社で製造、加工した商品を販売する場合は「食品衛生法に基づく営業許可」の取得が必要です。
いずれの許可も保健所が管轄していますので、くわしい申請方法は最寄りの保健所にお問い合わせください。
ペットフード
Amazonではペット用品も人気のカテゴリーですが、ペットフードを取り扱う場合は注意が必要です。
国内大手メーカー品などの既存パッケージ商品を売買するだけなら、特別な届け出、許可は不要です。
ただし、オリジナル商品の取り扱いには行政に届け出、許可を得ることが義務付けられています。
ペットフードの場合は、自社でペットフードを製造して販売する場合、あるいは海外からの輸入品を取り扱う場合は、農林水産省管轄の届け出が必要になります。
農林水産省の届け出では、製造や販売したペットフードの帳簿の記載、保存も義務づけられていますので、くわしくは最寄りの農林水産省管轄地方農政局にお問い合わせください。
Amazonに出品する場合の注意点
Amazonに出品する場合の注意点は、以下の5点です。
- 常駐先以外からのログインは注意
- 出品画像の規定を必ず遵守
- ルールに遵守した商品名を付ける
- 二重登録は避ける
- 小口出品の価格設定は慎重に
常駐先以外からのログインは注意
Amazonの出品、更新作業を行う場合は、セラーセントラルアカウントの「常駐先以外からのログイン」に注意しましょう。
Amazonのログインシステムは、AIを用いた世界最高峰のセキュリティレベルを採用しており、出品者がいつもと違うインターネット環境、デバイスからのログインには、即座に反応します。
万が一、Amazon側で不正アクセスと判断されてしまうと、問答無用でアカウントを停止されてしまう恐れがあり、解除してもらうのは一苦労です。
また、近年ではほとんどの場合、一旦停止になったアカウントを解除することは至難の技です。
Amazonで円滑に出品活動を継続するためにも、セラーセントラルのアカウントにログインするときには細心の注意を払いましょう。
出品画像の規定を必ず遵守
Amazonの出品画像は、必ずAmazon所定のサイズ、背景、アングルの基準を遵守しましょう。
他のECモールでは、多少サイズや背景が規定と外れていても、黙認されることもありますが、Amazonの場合は規定から外れていると、販売そのものが順当にできません。
とくに、出品画像の1枚目は「背景なしの白抜き」と決まっているので、規定から外れた画像で出品した場合、Amazon上で商品情報が表示されないこともあります。
Amazonで大量に出品を行っている出品者のなかには、非表示に気付いていないケースもありますので、くれぐれも出品画像はAmazonが定める規定サイズに編集し、商品登録を行いましょう。
ルールに遵守した商品名を付ける
Amazonでは、商品名の付け方に厳格なルールが定められており、規約違反の商品名が発覚すると、最悪の場合にはアカウント停止の措置を取られる恐れがあります。
とくに、他モールでは認められるケースもある次の要素を含む商品名は、AmazonではすべてNGです。
- 商品名と関係ない文言・記号
- NGキーワード
- 特殊文字・機種依存文字
商品名と関係ない文言・記号
商品名と関係ない文言とは「おしゃれ」「キレイメ」など、商品自体の特徴でなく、第三者の主観的な表現です。
商品名と関係ない記号とは「☆」「♡」のような、商品の内容とまったく関連性のない記号のことを指します。
いずれも他モールでは認めているケースの多い文言、記号ですので、くれぐれも注意しましょう。
NGキーワード
Amazonでは、他モールでは普通に認められている基本ワードがNGキーワードになっています。
たとえば「セール」「送料無料」「○%OFF」「激安」など、安さを協調する文言の挿入は、Amazonでは一切認められていません。
AmazonのNGキーワードをよく研究し、他モールの商品名のルールと混同しないよう気を付けましょう。
ポイント!
AmazonでNGになっているキーワードの詳細は、以下公式サイトのURLをご覧ください。 https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/help.html?itemID=23501&language=ja_JP
特殊文字・機種依存文字
Amazonでは、特殊文字・機種依存文字の挿入も禁止されています。
NGになっている特殊文字・機種依存文字はたくさんありますが、 もっとも間違いやすい例としては「①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩」のように番号を表す記号です。
また「㎜ ㎝ ㎞ ㎎ ㎏」などもキーワードとして挿入してしまいがちですので、必ずAmazonで禁止されている特殊文字・機種依存文字は一とおり抑えておきましょう。
二重登録は避ける
二重登録とは、すでにAmazon上に出品されている商品を重複して出品してしまうことです。
Amazonでは、二重登録を厳格に禁止しており、発覚した場合はアカウント停止になる恐れがあります。
もっとも混同されやすいケースとしては、同じ商品の色、サイズ別に1商品ずつ出品することです。
色、サイズ別の出品は100%禁止されている訳ではありませんが、Amazon上で重複商品を検知するのは、あくまでAIですので、トラブルになりそうな行為は極力避けるようにしましょう。
小口出品の価格設定は慎重に
Amazonの小口出品では、出品者が送料の設定を自由に行えないため、価格設定を行う際には注意が必要です。
なぜなら、小口出品の送料は、Amazonで定められた規定送料どおりにしか出品できないため、送料の差額で少しでも利益を出すことが実質不可能だからです。
小口出品で価格設定を行う際はマイナスにならないよう、くれぐれも注意して算出しましょう。
Amazonグローバルセリングを利用すれば海外販売ができる
世界中に拠点を持つAmazonでは、グローバルセリングを利用すれば、海外での販売を低リスクで始められます。
Amazonグローバルセリングを利用して出品を認めている国は、次のようになります。
エリア | 国 | アカウント種別 |
---|---|---|
アジア太平洋 | 日本 | – |
シンガポール | 本国専門アカウント | |
オーストラリア | ||
インド | インド国内で事業をやっている方のみ | |
ヨーロッパ | ドイツ | ヨーロッパ統一アカウント |
イギリス | ||
フランス | ||
イタリア | ||
スペイン | ||
オランダ | ||
中東・北アフリカ | アラブ首長国連邦(UAE) | 本国専門アカウント |
トルコ | ||
北米 | カナダ | 北米統一アカウント |
アメリカ | ||
メキシコ | ||
南米 | ブラジル | 南米専門アカウント |
Amazonグローバルセリングのアカウントを取得する場合は、まず、販売したい国やエリアを決定しましょう。
Amazonグローバルセリングでの出品は、日本の大口出品と同様に、各国のAmazonが定めた所定の月額を現地通貨建てで支払うことになりますが、費用は日本の月額4,900円(税抜)とほぼ同額です。
ただし、ヨーロッパや北米のように、1つの国の出品アカウントを取得できれば、同エリア内の数か国での出品が可能な場合もあり、各国分の月額を支払う必要はありません。
現段階では、ヨーロッパや北米以外は本国のAmazonアカウントを取得する必要があります。
しかし、販売できるエリアが多いからといって、日本人出品者が優位に立てるとは限りませんので、市場をよく見極めて参入を決断しましょう。
Amazonグローバルセリングのアカウント取得手順
Amazonグローバルセリングのアカウントを取得するには、大口出品の出品者であることが前提です。
Amazonグローバルセリングのアカウントに申し込む手順は以下になります。
出典:Amazon Seller Central
Amazonセラーセントラルのアカウントにログインして「在庫」→「グローバルセリング」をクリックします。
「グローバルセリング」から、出品者情報、販売したい国など、必要事項の入力を行い、日本のAmazonアカウントと海外アカウントの紐づけを行いましょう。
ポイント!
Amazonセラーセントラルのアカウントを新たに作成するときには、売上金の支払いを受ける口座の設定が必要になります。
くわしくは、以下のURLをご覧ください。
https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/external/G201468470?language=ja_JP
まとめ
今回はAmazonの出品方法と共に、Amazonに出品して儲かるのかの実状と、注意点も含めてお話させて頂きました。
まとめますと、Amazonに商品を出品するおおまかな流れは、以下の4ステップになります。
- 出品用アカウントの取得
- 出品プランを決定
- 画像と商品説明を準備(大口出品)
- 商品登録
Amazon出品にかかる費用・手数料は、次のとおりです。
項目 | 大口出品 | 小口出品 |
---|---|---|
出店費用 | 0円(初月4,900円) | 0円 |
月額費用 | 4,900円 | 0円 |
販売手数料 | ・商品ジャンルにより8~15% ・0~30円の最低販売手数料 |
・基本成約料一律100円 ・大口出品と同じ販売手数料 |
カテゴリー成約料 | なし | 本などメディア販売の場合 80円~140円の手数料 |
※税抜表示
Amazonに商品を出品するメリット・デメリットは、次のようになります。
メリット | デメリット |
---|---|
・集客力が高い ・出品操作がかんたん ・出品費用が安い ・入金サイクルが早い ・FBAを活用できる |
・販売手数料が高い ・価格競争が激しい ・独自性が出せない ・出品できる商品が限定される ・FBAの利用がほぼ必須 |
Amazonに1円で商品を出品している場合がありますが、その実態は「送料の差額で利益を出す」または「本当に詐欺」のどちらかのケースに該当します。
本格的にAmazonでECビジネスを取り組みたい場合は、1円出品はおすすめできない販売方法です。
Amazonに出品する場合の注意点は、以下の5点です。
- 常駐先以外からのログインは避ける
- 出品画像の規定を必ず遵守
- ルールに遵守した商品名を付ける
- 二重登録は避ける
- 小口出品の価格設定は慎重に
一方、Amazonでは「Amazonグローバルセリング」を利用すれば、海外へ販路を広げることができます。
Amazonグローバルセリングを利用すれば、アメリカやイギリス、オーストラリアをはじめとした国・エリアで販売ができます。
Amazonの出品は費用も安く、審査も商品登録もシンプルで、Webの専門知識のない方や、まとまった資金のない方でもかんたんに参入できます。
ただし、競合の多さや販売手数料、諸費用の高さも事実のため、Amazonで適性利益を確保することは並大抵ではありません。
そのため、Amazonに出品には、綿密な商品リサーチ、商品の仕入れルートに確保など、さまざまな課題をクリアする上での解決策を練り、慎重に検討しましょう。
まずは無料でご相談ください。
お問い合わせ・ご相談や、公開後の修正依頼などに関しては、いずれかの方法にてお問い合わせください。
※年末年始・土日祝は定休日となります
※受付時間 9:00~17:30