アパレルのホームページ作成で参考になるサイト20選【正しい作り方も】
アパレルのホームページは、デザインによって自社ブランドを表現できる重要な場所です。
ただし、デザインに特化してしまうと、ユーザーにとって扱いにくいホームページになってしまいます。
これから、アパレルのホームページデザインを考える上で、
『デザインの参考となるホームページが知りたい』
『どのように自社のブランドをホームページデザインに反映して良いかわからない』
『アパレルのホームページの正しい作り方がわからない』
上記のような課題が生じるかと思います。
本コラム記事では、企業のホームページ担当様へ向けて、アパレルのホームページデザインで「参考となるホームページ例」「ブランドコンセプト設計方法」を紹介します。
※今回のコラム記事で掲載している情報は、記事公開日(2021年11月16日)時点になります
デザインの参考になる!おしゃれなアパレルホームページ10選【国内編】
はじめに、デザインの参考になるおしゃれなアパレルホームページ10選(国内編)を紹介します。
1.ABC-MART GRANDSTAGE
ABC-MART GRANDSTAGEは、ABC-MARTが2020年に立ち上げたアパレルホームページです。
ABC-MARTにはない、トレンドニュースなどを発信しているホームページとなっており、取り扱っている商品の閲覧もできます。
ホームページデザインは「白」と「黒」の背景を上手に使っているのが特徴です。
「セールのお知らせ」など、もっとも目立たせたいコンテンツには黒い背景を利用し、商品紹介コンテンツでは、デザインの邪魔にならないように白い背景が採用されています。
自社アパレルホームページの各コンテンツにメリハリをつけたい方は、参考にしてみましょう。
2.ダイヤモンドヘッド
出典:ダイヤモンドヘッド
ダイヤモンドヘッド株式会社は、岐阜県にあるプリントTシャツの制作事業を展開する企業です。
ファーストビューに表示される動画は、インパクトが強く、海外のアパレルブランドをイメージさせるデザインとなっています。
その他のコンテンツデザインに関しても力をいれており、Tシャツの製造工程を紹介するWebページでは、独自のアイコンを使用したポップなデザインになっています。
「白」「紺色」をメインカラーとすることで、すっきりとした印象を与えているのも特徴です。
3.エース産業
出典:エース産業
エース産業は、宮城県気仙沼市でアパレル製造を行う企業です。
コスト削減のために、海外生産が主流となっているアパレル業界ですが、エース産業は国内生産にこだわっています。
エース産業のアパレルホームページでは、この国内生産についてのメッセージを大きなテキストで掲載しています。
また、裁縫技術にも強みを持っているアパレルブランドということもあり、ホームページ内で使われている画像は、縫い目が確認できる大きいサイズを採用しているのも特徴です。
4.ARGIS
出典:ARGIS
ARGISは、革靴やレザーシューズを扱うシューズブランドです。
白を基調としたシンプルなデザインながら、細かい箇所にもこだわって作成されたアパレルホームページといえます。
たとえば、ファーストビューのスライドショーを切り替えるためのボタンには「足跡マーク」を採用しています。
このような細かいデザインが、シンプルながらもどこかおしゃれに見えるアパレルホームページのポイントといえるでしょう。
5.FABRIC TOKYO
出典:FABRIC TOKYO
FABRIC TOKYOは、オーダースーツ制作事業を展開するアパレルブランドです。
ファーストビューのスライドショーは、非常に力を入れてデザインされています。
「ビジネスシーン」「リモート」「パーティ」などのシーンを想定したスライドショーを掲載することで、スーツ購入を検討するすべてのユーザーに訴求しています。
スライドショーの直下には「はじめてのお客様への案内」が掲載されており、導線設計までも考えられたアパレルホームページといえるでしょう。
その他、アニメーションやモデルのポーズなど、さまざまな面でも参考になるホームページです。
6.ORIGAMIX
出典:ORIGAMIX
ORIGAMIXは、富山県にある和紙で靴を作成するアパレルブランドです。
ORIGAMIXのアパレルホームページでは「事業紹介」「商品紹介」「ストーリー」といったコンテンツが用意されていますが、すべて左右交互のレイアウトが採用されています。
左右交互のレイアウトには、ユーザーに画像をしっかり見てもらえるメリットがあります。
テキストは左側、画像は右側と固定すると、ユーザーはテキストを中心に読むので、画像を無視して閲覧する傾向が強いといわれています。
ホームページに掲載する写真が、装飾を目的としたものではなく、自社でこだわって選定したものであれば、左右交互のレイアウトを採用してみましょう。
7.Room 403
出典:Room 403
Room 403は、東京都港区南青山に店舗があるジュエリーの製造販売を行うアパレルブランドです。
「白」と「紺色」をメインカラーとして、アクセントカラーを「ゴールド」にすることで、高級感のあるホームページデザインとなっています。
Room 403のホームページデザイン最大の特徴は、ゴールドのWebページ全体を囲む枠が固定されていることです。
ホームページのどこを閲覧してもゴールド枠が固定されているので、常にアクセントカラーが目に入り、飽きないデザインになっています。
8.ISSEY MIYAKE
出典:ISSEY MIYAKE
ISSEY MIYAKEは、ウェアからアクセサリー、香水まで幅広く展開する日本のアパレルブランドです。
ディテールまでこだわったアイテムが人気で、さまざまなブランド展開をしています。
ホームページは、ホワイトをベースに、ブラックとグレーをアクセントにしたデザインになっており、メニューバーから各ブランドサイトへ移動できます。
ISSEY MIYAKEは「服作りの背景にある物語」を大事にしているため、写真付きアイコンをクリックすると、コレクション制作におけるコンセプトとストーリーの閲覧が可能です。
自社のブランドコンセプトがしっかり反映されているアパレルホームページといえます。
9.holo shirts.
出典:holo shirts.
holo shirts.は、2014年に開業したオーダーシャツ専門店です。
店舗などはなく、ホームページをメインに集客しています。
holo shirts.のトップページでは、オーダーシャツが完成するまでの工程が4STEPで確認できます。
STEPを閲覧するときに、ミシンを縫っているかのように、STEP1~STEP2と縫い目のアニメーションが連動する仕組みになっています。
シンプルなデザインですが、オーダーシャツ専門店といったブランドコンセプトがうまく反映されているホームページです。
10.いなとく呉服店
出典:いなとく呉服店
いなとく呉服店は、日常を豊かに彩る着物や草履、バッグなどを取り扱っているアパレルブランドです。
ホームページ全体はシンプルな作りとなっていますが、ところどころのテキストが縦書きで表示されています。
テキストが縦書きになっているだけで「和」を感じることができる、日本らしいホームページデザインといえます。
「和」にこだわるアパレルブランドであれば、ぜひ参考にしてみましょう。
デザインの参考になる!おしゃれなアパレルホームページ10選【海外編】
続いて、デザインの参考になるおしゃれなアパレルホームページ10選(海外編)を紹介します。
11.Dior
出典:Dior
Diorは、ファッションやフレグランスなどを扱うフランスのアパレルブランドです。
Diorには、さまざまなオーディエンスに向けての製品があるため、カテゴリを分けて簡単にみたい商品が閲覧できるように設計されています。
また、各ユーザーニーズに合わせて画像を選定しているのもポイントです。
たとえば、女性向けのフレグランスには、華やかな商品画像を採用しています。
男性向けのスニーカーに関しては、白と黒を基調としたシックな画像を採用するなど、ターゲットにあわせた画像選定も参考になるホームページといえるでしょう。
12.Zara
出典:Zara
Zaraは、世界96か国で2,200店以上を展開するスペイン発のアパレルブランドです。
アパレルホームページとしては、非常にシンプルな作りとなっています。
在住地を選択すると「ショッピングカテゴリ」に移動し、そこで各商品を閲覧できるようになっています。
ホームページ全体のデザインはシンプルですが、商品に掲載されているモデルの写真はとてもユニークです。
同じ角度からモデルの写真を撮るのではなく、さまざまな角度やポーズで商品を提示しています。
この写真がアクセントとなり、おしゃれなホームページになっているといえるでしょう。
13.Verge Girl
出典:Verge Girl
Verge Girlは、レディース向けのアパレルを販売するホームページです。
Verge Girlのスタイルは、通気性のある夏服をメインに扱っており、若い世代のファンを多く獲得しています。
通常のアパレルホームページのように、カテゴリから商品検索もできますが、メインコンテンツにInstagramを連携させることで、SNS感覚で商品を探すといった導線も確保しています。
自社のターゲットにあわせたデザイン設計が上手くされているアパレルホームページといえるでしょう。
14.Rollie Nation
Rollie Nationは、オーストラリアにある軽量トラベルシューズのアパレルブランドです。
Rollie Nationのホームページでは、ユーザーの目を引くように「赤」や「青」などの明るい色の利用や、製品を説明するためにアニメーションがポップアップ表示されます。
Rolli Nationが企業として掲げている「楽しく、カラフルで、集中的で革新的なチームとして働く」という目的と、ホームページのパステルカラーがイメージによく合っています。
15.Olive Clothing
Olive Clothingは、イギリスを拠点とするアパレルブランドです。
伝統的なヨーロッパスタイルとモダンファッションの融合を強みとしています。
注目したいのは、ファーストビューのスライドショーです。
Olive Clothingの商品を着たモデル画像の解像度が高く、縫い目なども鮮明に確認することができます。
ただし、商品のデザイン性を伝えるのではなく、素材の良さも伝えたい場合には参考になるホームページといえます。
16.True Links Wear
True Links Wearは、ゴルフシューズを扱うアパレルブランドです。
ホームページコンテンツの「About TRUE」では、靴の最良の快適さの実践をどのように研究しているかをグラフィックで分かりやすく紹介しています。
また、ゴルフに焦点を当てたブログコンテンツもあり、ゴルフシューズだけでなく、販売するすべてのものについて、パンチの効いた文章と魅力的な写真を掲載しているのが特徴です。
17.Maison Labiche
Maison Labicheは、Tシャツから靴下、ジャケットまで、あらゆる種類の刺繡製品を設計しているアパレルブランドです。
Maison Labicheでは刺繍に力を入れており、販売している商品には、独自の手法でブランドロゴが刺繍されます。
この刺繍は、筆記体やブロックなど、さまざまなフォントで入れることができるため、商品紹介ページでは、あえて刺繍がことなる商品画像を選定しています。
これにより、Maison Labicheが強みとする刺繍が全面に押し出されているホームページとなっています。
18.Rains
出典:Rains
Rainsは、レインウェアを専門に扱うヨーロッパのアパレルブランドです。
レインウェアとは思えないほど、洗礼されたデザインが特徴で、ホームページコンテンツは画像中心となっています。
Rainsは、スタイリッシュなレインウェアが多いため、極力テキストを省くことで、自社のブランドコンセプトをうまく反映させたホームページデザインといえます。
19.Melula
出典:Melula
Melulaは、子供服を取り扱うデンマークのアパレルブランドです。
Melulaが扱う子供服は、カラフルでユニークなものが多く、それをホームページにも反映させています。
子供の楽しさと想像力を服に反映させることを目的としているため、ブランドのコンセプトをそのままホームページで表現しているのが最大の特徴です。
20.Personal Effects
Personal Effectsは、ロンドンにあるメンズウェアのアパレルブランドです。
ベーシックなTシャツやアウターは、すべて手作りされています。
各商品ページでは、外観だけではなく「タグ」「縫い目」「ボタン」などの細かい写真も掲載されているのが最大の特徴です。
オーダーメイドのアパレルを販売する企業であれば、参考にしたいホームページといえます。
おしゃれなアパレルホームページが豊富なギャラリーサイト3選
続いて、おしゃれなアパレルホームページが豊富なギャラリーサイト3選を紹介します。
アパレルホームページをまとめて閲覧したい方は、下記ギャラリーサイトを活用してみましょう。
MUUUUU.ORG
出典:MUUUUU.ORG
MUUUUU.ORGは、縦に長くオーソドックスなレイアウトでかつ、デザインが優れたホームページを厳選して掲載しているギャラリーサイトです。
ファッション関係で340件以上、スポーツ・スポーツウェアで150件以上のアパレルホームページが掲載されているので、デザインの参考にしてみましょう。
Web Design Clip
Web Design Clipは、Webデザイン制作の参考になるアパレルホームページが掲載されているギャラリーサイトです。
ギャラリーは「日本」「海外」「LP」とカテゴリ分けされているため、好みのアパレルホームページを簡単に探すことができます。
ファッション関係のホームページは、100件以上登録されています。
ARTNOC.COM
出典:ARTNOC.COM
ARTNOC.COMは、クリエイティブなWebデザインを「業種」「カラー」「レイアウト」から検索できるギャラリーサイトです。
ファッション関係のホームページは、170件以上登録されています。
アパレルホームページの正しい作り方
最後に、アパレルホームページの正しい作り方の概要を紹介します。
下記内容を参考にデザイン性の高い、アパレルホームページを作成してみましょう。
- ブランドコンセプト設計
- ターゲット選定
- 作成ツールの選定
- デザイン・コンテンツ設計
- 集客方法の構築
【STEP①】ブランドコンセプト設計
アパレルのホームページを作成するには、はじめにブランドコンセプトを設計します。
ブランドコンセプト設計とは、一言でいうと、ブランドの価値を言語化した表現です。
自分達らしいコンセプトを掲げると、ユーザーに「ブランド」として認知されやすく、共感が生まれファンが増えていきます。
たとえば、高級ブランドのCHANEL(シャネル)は「女による女のためのモード」をブランドコンセプトに掲げています。
CHANELは19世紀後半に女性の社会進出を目的としてエレガンスと働くことを両立させたブランドを確立し、多くのファンを獲得した背景があります。
まずは、自社の強みなどをリストにまとめて何をユーザーに伝えたいかを考えてみましょう。
【STEP②】ターゲット選定
ブランドコンセプトを考えるときに重要となるのが、ターゲット設定です。
自社でコンセプトを掲げても、ユーザーに響かないと意味がありません。
そのため、コンセプトがユーザーのニーズと合致しているかを、事前に調査する必要があるということです。
たとえば、アンケートやインタビューを実施して、ターゲットとなるユーザーの悩みなどを調査します。
そこで、はじめて自社が掲げるコンセプトがニーズと合致するかを判断できます。
【STEP③】作成ツールの選定
コンセプトとターゲットが明確になったら、アパレルホームページを作成するためのツールを選択します。
今回は、アパレルホームページ作成に適したツールを3つ紹介します。
Wix
出典:Wix
Wix(ウィックス)は、作成スキルがなくても簡単にホームページが開設できるツールです。
テンプレートを選択して、ドラッグ&ドロップのみの操作だけでアパレルホームページを開設できます。
Wixのデザインテンプレートは、非常に種類が多く、ファッション関係だけでも80近く用意されています。
『アパレルホームページを開設したいがスキルが全くない』といった方におすすめできるツールです。
WordPress
出典:WordPress
WordPress(ワードプレス)は、世界中で多く利用されているホームページ作成ツールです。
WordPressは、オープンソース型のCMSなので、ホームページのデザインを決める「テーマ」に関しては、世界中のユーザーによって開発されています。
そのため、数千種類以上のデザインから好きなものを選定できるので、他と被らないアパレルホームページが開設できます。
また、プラグインを導入すれば簡単に機能追加できるので『機能面やデザイン面で競合を被らないホームページを開設したい』方におすすめのツールです。
Shopify
出典:Shopify
Shopify(ショッピファイ)は、ECサイト開発・運営を助けるツールです。
世界175か国で利用されており、今回紹介した海外のアパレルホームページの多くもShopifyで作成されています。
Shopifyでは、ECサイト機能が充実しているので『ネットショッピング機能を搭載したアパレルホームページを開設したい』方におすすめです。
【STEP④】デザイン・コンテンツ設計
作成ツールの選定が決まったら「デザイン・コンテンツ設計」をします。
コンテンツ設計では「トップページ」「商品紹介」「会社紹介」などの各Webページの階層を先に設計して、そのあとにトップページのレイアウト・デザイン設計に取りかかりましょう。
今回紹介した作成ツールであれば、デザインテンプレートが用意されているので、コンテンツに記載するテキストや画像を準備すれば、アパレルホームページが開設できます。
【STEP⑤】集客方法の構築
最後に、集客方法を構築します。
開設直後のホームページだけでは、集客が不十分なので「SNS」や「Web広告」などを活用して、ホームページへの集客を強化します。
アパレルホームページは「インターネット上の店舗」や「企業の顔」などの役割があります。
「SNS」「Web広告」など興味を持ったユーザーは最終的にホームページに集まるので、自社のファンになるかどうかは、ホームページの内容で決まるといってもよいでしょう。
まとめ
デザインの参考になるアパレルホームページや正しい作り方を紹介しました。
アパレルのホームページを作成するときは「国内」「海外」「ギャラリーサイト」を参考にデザインを考えてみましょう。
アパレルホームページの正しい作り方は、下記5STEPです。
- 【STEP①】ブランドコンセプト設計
- 【STEP②】ターゲット選定
- 【STEP③】作成ツールの選定
- 【STEP④】デザイン・コンテンツ設計
- 【STEP⑤】集客方法の構築
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