メルマガ開封率の平均は?上げる・効果を出すコツと測定方法について
メルマガの開封率は、メールマガジンを配信するにあたり必ず確認するべき指標です。
メールマガジンの配信を始めたばかりであれば、以下のような疑問が生じると思います。
『メルマガの開封率の平均は?』
『メルマガの開封率を上げるには、どうすればいいの?』
今回のコラム記事では、メールマガジンの配信を始めたばかり、これから始めようとしているメルマガ担当者様に向けて、メルマガ開封率の平均、開封率の測定方法、開封率を上げる方法など、メールマガジンを配信するときに理解しておきたい開封率について解説をしていきます。
メルマガ開封率とは
メルマガの開封率とは、配信したメールマガジンが何%開封されたのかを示す数値です。
メルマガの開封率は、業界や業種で異なるだけでなく、メールマガジンを配信するセグメントによっても異なります。
そのため、自社の数値が平均よりも高いのか、低いのかを知ることは、配信効率改善の第一歩だといえます。
平均よりも開封率が低い場合は、メルマガの開封率を上げることにより、メールマガジン経由の購入や資料請求といったコンバージョンの増加につながります。
以上からメルマガの開封率は、メールマガジン配信において重要な指標の一つだといえます。
メルマガ開封率の計算方法
メルマガの開封率の計算式は、以下のとおりです。
開封数÷有効配信数×100=開封率(%)
開封数は、メールマガジンを開封したユーザー数です。
1人が5回メールを開封したとしても、開封数は1です。
有効配信数は、メールマガジンの配信先に実際に届いた実数を示します。
アドレスが見つからない、メールボックスが一杯といった理由で届かなかった配信先は、除外されて計算されます。
たとえば、5,000件にメールマガジンを送ったとしてもエラーが100件あれば、有効配信数は4,900になります。
メルマガ開封率の平均
アメリカのConstant Contact社が行った調査によると、全業種・業界のメルマガ開封率の平均は17.57%(2021年9月時点)となっています。
開封率は業種や業界によって異なりますが、20%を超えるようだと「開封率は良い」といえるでしょう。
なお、全業種・業界のクリック率の平均は、8.75%(2021年9月時点)です。
クリック率の計算方法は、以下のとおりです。
クリックユーザー数÷開封ユーザー数=クリック率
この数値は、開封したユーザーがどの程度メルマガの中のリンクをクリックしたのかということを示すデータで、別名「開封クリック率」とも呼ばれます。
【業種別】メルマガ開封率
先程のConstant Contact社の調査に製造業、運輸業、金融業といった業種別の開封率が掲載されています。
セグメントが細かく区切られていない業種という区切りの場合は、17.57%という全産業の平均よりも低い数値となっています。
業種 | 開封率 |
---|---|
製造業 | 13.91% |
運輸業 | 15.36% |
商業 | 11.63% |
金融業 | 14.44% |
不動産業 | 14.81% |
※参考:Constant Contact Knowledge Base
※2021年9月時点のデータ
業界別 メルマガ開封率
再びConstant Contact社の調査より、業種よりも細かくセグメントされている業界別の開封率を紹介します。
開封率が一般的に良いといわれる20%を上回っている業界は保育、教育、宗教団体、非営利団体でした。
全産業の平均値である、17.57%を大きく上回っています。
業種 | 開封率 |
---|---|
ビジネス代行、サービス | 16.35% |
保育 | 25.58% |
コンサルティング | 12.41% |
飲食業 | 15.30% |
教育 | 23.51% |
宗教団体 | 29.93% |
家族、社会サービス | 22.23% |
健康、医療 | 17.68% |
住宅 | 19.82% |
旅行 | 15.92% |
非営利団体 | 22.41% |
美容 | 16.89% |
※参考:Constant Contact Knowledge Base
※2021年9月時点のデータ
メルマガ開封率の目安
メルマガの開封率は、業種や業界だけでなくメルマガを配信するユーザー層によっても変わってきます。
一般的に目安といわれる開封率の数値は以下のとおりです。
ユーザー層 | 開封率の目安 |
---|---|
一般的な配信先(一斉配信) | 15%〜20% |
アクティブな配信先 | 20%〜30% |
興味の薄い配信先 | 15%未満 |
いわゆる一斉配信のような一般的なセグメントのメルマガ配信数の目安は、15%〜20%といわれています。
一斉配信で開封率が20%を超えるメルマガは、興味関心の高い顧客が集まった配信リストだといえます。
また、メルマガの配信先を購入者や前回配信したメルマガの開封者といったアクティブな配信先に限定すると、開封率の目安は20%〜30%ほどになります。
なお、展示会で名刺を交換しただけ、キャンペーンの景品目当てでメルマガに登録した、といった興味の薄い配信先であれば、15%を下回ることが多いです。
以上のように、業種や業界だけでなくメルマガを配信するユーザー層によっても、メルマガの開封率は異なります。
開封率の数値を比較する際は、自社のメルマガの配信先がどのような顧客が多いのかを確認することも重要です。
メルマガ開封率の測定はHTMLメールで配信
メルマガの開封率を測定するためには、テキストメールではなくHTMLメールで配信する必要があります。
メルマガの開封率は、メール内に埋め込まれた画像が読み込まれたどうかを測定することにより、開封したかどうかを判別します。
テキストメールの場合は画像がメール内に入っていないため、開封率を測定することができません。
開封率を測定するためには、画像を埋め込むことができるHTMLメールで送る必要があります。
メルマガ開封率の測定・計測方法
HTMLメールで配信したメルマガの開封率の測定・計測方法は、主に2種類あります。
- メルマガ配信システムで開封率を測定する
- アクセス解析ツールで開封率を測定する
メルマガ配信システムで開封率を測定する
メルマガの開封率は、メルマガ配信システムで測定することができます。
HTMLメールを送る設定を行う際に、開封率を測定する設定も一連の流れで行うことができます。
最近のメルマガ配信システムは、HTMLを直書きしなくても直感的にHTMLメールを作成し開封率の測定の設定がでるようになっています。
さらに、開封率の実績もメルマガ配信システムで確認できます。
Webの専門知識がある・ないに関わらず、メール配信システムで開封率を測定することが一般的です。
アクセス解析ツールで開封率を測定する
メルマガの開封率は、Google アナリティクスなどのアクセス解析ツールでも測定することが可能です。
Google アナリティクスでメルマガの開封率を測定する場合は「Measurement Protocol(メジャメントプロトコル)」という仕組みを用います。
メルマガの開封率を調べるためには、HTMLメールの画像タグにMeasurement Protocolのコードを設置する必要があります。
Measurement Protocolの設定手順を説明します。
まず「Google Hit Builder」にアクセスし、Googleアナリティクスで使用しているアカウントでログインします。
Googleアナリティクスでログインできたら「Hit parameter details」に以下の値を入力します。
v(プロトコルのバージョン) | 1 |
---|---|
t(ヒットタイプ) | event |
tid(トラッキングID) | Google アナリティクスのアカウント(UA-XXXX-Y) |
cid(クライアントID) | リロードボタンをクリック |
上記の値を入力したあとに「Add parameter」のボタンを3回クリックし、追加された入力欄に以下の値を入力します。
ec (eventカテゴリ) | |
---|---|
ea(eventアクション) | open |
dp(ドキュメントパス) | /email/test ※配信するメルマガを識別できるように番号を入力しましょう |
Hit parameter details の上部に表示されている「Validate hit」のボタンをクリックしたあとに表示されるコードをコピーします。
コピーしたコードを、以下の画像タグの○○部分にペーストしHTMLメールに追加します。
<img src="https://www.google-analytics.com/collect?○○>
メルマガ配信後に、Google アナリティクスの「行動 」→「イベント 」→「 概要」で表示される合計イベント数がメルマガの開封数です。
「開封数÷有効配信数×100=開封率(%)」の計算式で、開封率を計算することができます。
Google アナリティクスでメルマガの開封率を計測し、さらに細かい設定を行えばさまざまな分析を行うことが可能です。
ただし、メルマガ配信システムで計測する場合と比較して、Google アナリティクスの計測設定はかなり手間がかかります。
一般的な分析の範囲であれば、メルマガ配信システムで開封率を計測するだけで問題ないでしょう。
メルマガ開封率のKPI設定
メルマガの開封率を「KPI(Key Performance Indicator)」として設定し、メルマガの効果測定の指標として運用改善に用いることは重要です。
また、メルマガの開封率以外に「クリック率」や「コンバージョン率」もKPIとして設定されます。
最初のステップとして、メルマガを開封してもらえないと中身を読んでもらえません。
そして、メルマガの中に設置されているWebページへのリンクをクリックしてもらえないと、リンク先での商品購入や資料請求につながりません。
最後に購入や資料請求といったコンバージョンがメルマガ経由で何件あったのかを測定することで、メールマガジンの効果測定が可能となります。
「開封率」「クリック率」「コンバージョン率」この3点をKPIとして設定し、効果測定に用いることが重要なのです。
これら3つの指標について、それぞれ解説します。
メルマガの開封率
開封率とは、配信したメルマガを開封した人の割合です。
開封率をKPIとして設定し、実績を振り返り改善を重ねることによって、クリック率やコンバージョン率の改善も期待できます。
他社のメルマガ開封率のデータは、あくまでも参考として確認するにとどめ、自社が過去に配信したメルマガの開封率を定期的に分析しましょう。
同じ業界・業種のデータであっても、メルマガの配信先やユーザーが必要としている情報は異なります。
ユーザーがどのような情報を求め、いつ配信すれば開封率が上がるのかを分析し改善を続け、メルマガ配信にいかすことが重要です。
メルマガのクリック率
クリック率とは、メルマガの中に記載されているリンクをクリックした人の割合です。
件名などに興味を持ったユーザーが、メルマガを読みリンクをクリックするといった、アクティブなユーザーがどの程度いるのかを把握することができます。
開封率だけでなくクリック率もKPIとして設定し、どの程度のユーザーがメールマガジン内のリンクから商品ページや資料請求フォームなどに遷移したのか分析します。
クリック率も、あとのステップであるコンバージョンにつながる大事な指標です。
メルマガ経由のコンバージョン率
メルマガ経由のコンバージョン率とは、メルマガの配信先のうち商品購入や資料請求といったコンバージョンに至ったユーザーの割合を指します。
メルマガの費用対効果を測定する上で、避けることのできない指標です。
コンバージョンの設定の仕方は、メルマガの種類や業界によって大きく異なります。
ECサイトのメルマガであれば商品購入、BtoBのメルマガであれば資料請求やセミナー申し込みをコンバージョンとして設定するケースが多いです。
メルマガのコンバージョンがあいまいだと効果測定ができず「配信することが目的」となってしまいます。
自社のメルマガは何のために送っているのかをしっかりと考え、適切なコンバージョンを設定すると良いでしょう。
メルマガ開封率が低いと効果が下がる
メルマガの開封率が低いと、クリック率やコンバージョン率がいくら高くても最終的に得られる効果が少なくなってしまいます。
メルマガの開封率を上げることによって、以下のような良いサイクルが生まれます。
- メールの中身を読む人が増える
- メール内のリンクをクリックする人が増える
- リンク先から商品購入や資料請求をする人が増える
開封率の向上が最終的なコンバージョンの増加に寄与しているといえます。
開封率が低い場合は、本来得られるはずのコンバージョンを取りこぼしているともいえるため、改善が必要となります。
メルマガ開封率を上げる8つの方法【低い場合の対処法】
メールマガジンの開封率を上げる方法は一般的にいわれる件名、配信時間、差出人名以外にもさまざまな方法があります。
- メールを開封したくなる件名にする
- メルマガが開封されやすい曜日・時間帯に配信する
- メールの差出人名を工夫する
- メルマガの到達率を改善する
- メルマガの配信リストを改善する
- メルマガの配信ルールを作成する
- メルマガのセグメント配信を行う
- メルマガにプリヘッダーを設定する
メルマガの開封率を上げる方法について、くわしく解説します。
1.メールを開封したくなる件名にする
件名は、メルマガの開封率の改善において最初に手を加えるべき内容です。
ユーザーは、件名をみてメールを開封するかどうかを判断します。
そのため、興味を引く、思わず目にとまるような件名にすることが、開封率を上げるためには必要です。
件名は、文字数を15文字以内に抑えるように注意してください。
メーラーで件名が表示されるスペースは、全角で15文字です。
15文字以上の長い件名にしても表示されないため、意味がありません。
15文字の件名の中に、ユーザーの目を引く情報を入れることによって、開封率を上げることができます。
たとえば【無料サンプル進呈中】といった、メリットを件名の冒頭に打ち出すことで、ユーザーの目を引くことができます。
「無料」や「プレゼント」「30% OFF」といった表現を用いるとユーザーの目を引くことができ、開封率向上の効果が期待できます。
その他にも、具体的な締切を件名に記載して、メルマガの開封率を上げるテクニックも紹介します。
【○/○ 21:00締切】【あと○時間で終了】といった表現を件名の冒頭に記載すると、キャンペーンなどが終わるタイミングが明確にわかるため、より切迫感が出ます。
その結果として、キャンペーンの詳細が気になるユーザーが増えるため、開封率が上がるのです。
開封されやすいメルマガの件名にするためには、以下の3点に注意しましょう。
- 15文字以内にする
- 「無料」などのメリットを伝える
- 具体的な締切を記載する
2.メルマガが開封されやすい曜日・時間帯に配信する
同じ内容のメルマガを配信しても、曜日や時間帯によって開封率が異なります。
一般的に開封率が良いとわれる曜日や時間帯は、以下のとおりです。
- 土日よりも平日
- スマートフォンを手に取る時間帯(朝の通勤時、昼休み、夕食後)
ただし、メルマガを配信する顧客層によって、最適な時間帯は異なるため注意が必要です。
たとえば、BtoBの業界であれば、朝にメルマガを送っても会社のメールアドレスに届いたメルマガを開く人は少ないでしょう。
朝に送るよりも、昼休みの12:00頃にメルマガ配信したほうが開封されやすいのは明らかです。
同じビジネスマンに送るメルマガでも、BtoBではなくBtoCの商材であれば、朝の通勤時間帯にメルマガを配信するのは有効です。
朝の通勤時間帯に電車の中でスマートフォンを触っている、ちょうどよいタイミングだといえます。
以上のように、同じ人に送るメルマガであっても、メルマガの中身によって最適な時間帯は異なる点に注意してください。
最適な配信時間帯を見つけるためには、メルマガ配信のユーザー像を正確に把握し一日の生活リズムを想像した上で、配信するタイミングを検討することをおすすめします。
また、メルマガ配信システムのほとんどはABテストの機能があるため、複数の配信タイミングの候補をテストし最適な曜日や時間帯をみつけると良いでしょう。
3.メールの差出人名を工夫する
メルマガの差出人名も開封率に影響を及ぼすため、重要な要素です。
差出人名で一般的なものは「株式会社○○」のような社名を差出人名にするケースです。
社名だけの差出人名を以下のように変更するだけで、メルマガの開封率の改善が期待できます。
- 社名+ブランド名
-
1つ目は、社名にブランド名を追加するパターンです。
同じ会社で複数のブランドを取り扱っている場合は、それぞれのブランド名を差出人名に追加することにより、ブランドに興味があるユーザーの興味を引くことができます。
その結果として、メルマガの開封率が上がるという効果が期待できます。 - 社名+担当者名
-
2つ目は、社名に担当者名を入れるパターンです。
一般的なメールマガジンは、会社や店舗、ブランド名義で送られてきます。
あえて個人名を追加して私信のようなメールにすることで、ユーザーの興味を引く施策です。メルマガ配信システムには配信先の氏名を差し込む機能があるため、この機能も利用し一対一でメールが送信されている雰囲気を作っているメールマガジンもあります。
- キャッチフレーズ+店舗名
-
最後の3つ目は、キャッチフレーズを入れるパターンです。
たとえば「和牛専門焼き肉 店舗名」や「15分で配達 ○○デリバリー」のようなキャッチフレーズを差出人名に追加することにより、ユーザーの目を引き開封率の向上が期待できます。
差出人名も件名や配信タイミングと同様に、配信するユーザー層によって数値は変動します。
そのため、変更前と変更後の差出人名をABテストすることにより、開封率の高い差出人名を検証することをおすすめします。
4.メルマガの到達率を改善する
メルマガの到達率とは、送信したメルマガがユーザーの受信ボックスに届いた割合を示すデータです。
到達率は、迷惑メールのフィルタリングやメールクライアントによるブロックをされずにユーザーの受信ボックスへ届いた割合です。
到達率が悪いと、メルマガを配信しても迷惑メールに分類され、ユーザーにメルマガが届かないという状態になってしまいます。
メルマガの到達率を改善するためには、以下の内容を確認しましょう。
- スパムメールに使われていないか
- 配信エラー解消の対応を行う
- 同意を得ていない顧客には送らない
- 送信ドメインの認証をする
- メルマガ解除をしやすくする
これらの対応を怠ると、サーバーにスパムとして判定される、ユーザーに迷惑メールとしてブロックされるという悪影響が出てきます。
また、メルマガの到達率の改善には、ユーザーが求めるコンテンツを届けるという大原則も忘れてはいけません。
ユーザーが興味を持たないメルマガを送り続けていれば、いくら配信エラーの解消に努めても迷惑メールとして報告される可能性が高くなります。
メルマガの到達率が悪化している場合は、開封率やクリック率など他の指標も確認し、ユーザーがメルマガに興味を失っていないか確認することも重要です。
5.メルマガの配信リストを改善する
メールマガジンの配信後、エラーが出たメールアドレス宛にメルマガを送り続けると、送信先のサーバーから迷惑メールとして判別されやすくなります。
迷惑メールとして判別されてしまうと、メルマガを楽しみに待っているユーザーの元にメルマガが届かなくなってしまい、開封率が下がってしまうことが考えられます。
そのため、存在しないとしてエラーが返ってきたメールアドレスは、配信先リストから削除することをおすすめします。
配信リストの見直しを定期的に行えば、自社のメルマガに興味を持ったユーザーに確実にメルマガを届けることが可能となり、メルマガ開封率の向上が期待できます。
また、配信リストから削除できない場合は「10回以上エラーが出たら配信対象から外す」といった、メルマガ配信システムの配信を除外する仕組みを用いて配信リストの改善に努めましょう。
6.メルマガの配信ルールを作成する
メルマガは不定期で配信するよりも、曜日や時間を決めて定期的に配信することをおすすめします。
「毎週○曜日にメルマガが届く」とメルマガの読者にインプットすることにより、メルマガを習慣として読んでもらえやすくなります。
配信ルールを決めることは、メルマガ作成の上でもメリットがあります。
定期的な配信日があるため、配信日に合わせてコンテンツの検討や作成するよう、メルマガを配信する側も習慣化することができます。
不定期でメルマガを送る場合は、送るネタができたら送るとなってしまう場合が多く、長い間配信されないメールマガジンになってしまう事例は後を絶ちません。
メルマガの配信ルールを作成し、同じ曜日や時間帯に送ることは、メルマガ開封率を上げるだけでなく、定期的にメルマガを配信しやすくなるメリットもあります。
7.メルマガのセグメント配信を行う
セグメント配信とは、メール配信先を購入履歴や地域、年齢といった条件で絞り込み配信することを指します。
セグメント配信のメリットは、特定の条件で絞り込んだユーザーの興味関心に合わせたメルマガを配信することにより、開封率などの数値の向上が期待できる点です。
たとえば、口紅を購入した顧客に対して別の化粧品を紹介するメールを送る、資料請求をした顧客に対して商品デモを訴求するメールを送る、といった活用が可能です。
また、住所などの属性情報でセグメント配信を送ることでも、開封率の向上が期待できます。
たとえば、東京が住所として登録されているユーザーに福岡のセミナー情報を送っても、喜ばれることはないでしょう。
住所が東京のユーザーには、東京で開催されるセミナー情報を送ることで、メルマガの開封率は自然と上昇します。
ただし、セグメント配信のデメリットとして、絞り込んでメルマガを配信するため、全員にメルマガを配信しようとすると、コンテンツ作成量が増えてしまう点が挙げられます。
属性に合わせてパターンA、B、C…と複数のメルマガを作成するには、とても手間がかかります。
セグメント配信を行う場合は、一斉配信と組み合わせて効果と効率の両立を図ることをおすすめします。
8.メルマガにプリヘッダーを設定する
プリヘッダーとは、メールの受信トレイで差出人、件名のあとに続いて表示されるテキストです。
スマートフォンの場合は、プリヘッダーの領域に15文字〜45文字程度表示されます。
開封率を上げるために、プリヘッダーの領域も活用することが重要です。
プリヘッダーのテキストは、HTMLコードの内に記述することで、プレヘッダーには表示されますが、メール本文には表示されないという使い方ができます。
文字数の都合で件名に入れることができなかったキーワードをプレヘッダーに入れることにより、開封率の向上が狙えます。
なお、テキストメールの場合は、プレヘッダーは使えないため注意してください。
まとめ
今回は、メルマガ開封率の平均のデータをお伝えし、開封率を上げて効果を出すコツについてご説明しました。
メルマガの開封率を上げるためには、以下のような改善策が有効です。
- メールを開封したくなる件名にする
- メルマガが開封されやすい曜日・時間帯に配信する
- メールの差出人名を工夫する
- メルマガの到達率を改善する
- メルマガの配信リストを改善する
- メルマガの配信ルールを作成する
- メルマガのセグメント配信を行う
- メルマガにプリヘッダーを設定する
開封率が向上すれば、クリック数やコンバージョン数といった開封率以外のKPIに良い影響があります。
メルマガの開封率の平均を把握し改善できるよう、本コラムを参考にして取り組んでみてください。
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