かんたんBUYMA便とは?料金・利用条件・ショッパーの導入メリット・注意点
『かんたんBUYMA便とは何?』
『利用すると出品者、購入者にはどんなメリットがあるの?』
「かんたんBUYMA便」は、BUYMA(バイマ)で新しく導入された配送方法です。
かんたんBUYMA便は購入者だけでなく、出品者にもメリットがあります。
今回はBUYMAで新しく導入された話題の「かんたんBUYMA便」についての基礎知識、料金、利用条件、ショッパー(出品者)が導入するメリットと注意点を徹底解説致します。
かんたんBUYMA便とは?
「かんたんBUYMA便」とは、BUYMAが日本郵便と提携して2020年10月より取り扱いを開始した匿名配送サービスです。
出品者の受注画面や配送時の送り状、いずれも購入者の個人情報が全て伏せられる仕組みのため、配送中や荷物の受領時における個人情報漏洩リスクを極限まで軽減することができます。
つまり、かんたんBUYMA便の指定で商品を購入したユーザーは、匿名でBUYMAでの買い物を楽しむことができるのです。
一方、出品者側は自ら郵便局に荷物を持ち込まなければなりませんが、宛名書きを行う手間を削減することができます。
かんたんBUYMA便は専用のQRコードを提示するだけで購入者の氏名、住所などの個人情報部分が伏字(ふせじ)になった状態で送り状が自動で発行されます。
他にも出品者が「かんたんBUYMA便」を導入することでメリットにつながる点は多く、今後BUYMAで拡大しそうな配送手段といわれています。
荷物の受領方法の選択肢が豊富
かんたんBUYMA便は、購入者側で荷物の受領方法の選択肢が豊富です。
かんたんBUYMA便を指定する荷物は、主に次のような場所で受け取ることができます。
受け取り場所 荷物サイズ 保管期間 自宅 ゆうパケット
ゆうパック60〜120サイズ– 郵便局 ゆうパケット
ゆうパック60〜120サイズ7日間 コンビニ
(ローソン、ミニストップ)ゆうパケット
ゆうパック60〜100サイズ7日間 はこぽす ゆうパケット
ゆうパック60〜100サイズ
※(長さ54cm・幅41cm・厚さ18cm以下で、かつ、3辺計100cm以下)3日間
購入者は自宅だけでなく、コンビニ(ローソン、ミニストップ)や最寄りの郵便局で荷物を受け取ることが可能なため、従来のように不在時に再配達の連絡を行う手間がありません。
近年導入が進んでいる郵便局内の専用ロッカー「はこぽす」を使った受領方法も選択できるため、郵便局での待ち時間も削減できます。
さらに「はこぽす」は窓口担当者との接触も避けられるため、新型コロナウイルスなど感染症対策面も万全です。
BUYMA専用画面内での設定方法
出典:BUYMA
かんたんBUYMA便を導入するには、出品者専用ページにある「配送方法管理」をクリックし設定を開始します。
出典:BUYMA
マイページ内で「配送方法を追加する」のタブをクリックすると、上記の画面に移動します。
次に「配送方法」をクリックすると配送方法の選択タブが表れますので、かんたんBUYMA便の60サイズ、80サイズなど、荷物の大きさに応じて配送方法を1点ずつ登録していきましょう。
出典:BUYMA
出品ページの配送方法に「かんたんBUYMA便」が登録されると、BUYMAの画面上では上記のような画面が表示されるはずです。
配送料金については後述しますが、購入者に負担してもらう送料の金額は出品者側で自由に設定することが可能です。
上記画面の場合は、かんたんBUYMA便の送料を出品者側全額負担にしているため、送料は「0円」と表示されていますが、配送料は購入者側に負担してもらっても構いません。
出典:BUYMA
かんたんBUYMA便の配送料を購入者側負担にしたい場合は、上記画面のように「送料」の入力欄に負担してもらいたい送料の金額を手動で入力します。
出典:BUYMA
次に追跡サービスの有無、到着日数の目安を入力します。
追跡サービスは選択できますが、原則的に「あり」にチェックを入れておきましょう。
到着日数の目安は、日本国内の手元に在庫をもっている場合は2~4日と入力すればOKです。
注文が入ってから買付を行う場合は、買付にかかる日数も含めて記入するようにしてください。
かんたんBUYMA便の配送料金
日本郵便が定める「かんたんBUYMA便」の配送料金は次の通りです。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
サイズ | 料金 |
---|---|
かんたんBUYMA便 ゆうパケット |
280円 |
かんたんBUYMA便 ゆうパック60サイズ |
800円 |
かんたんBUYMA便 ゆうパック80サイズ | 950円 |
かんたんBUYMA便 ゆうパック100サイズ |
1,100円 |
かんたんBUYMA便 ゆうパック120サイズ |
1,250円 |
ゆうパケット扱い
ゆうパケットとは、日本郵便がオークションやフリマ向けに販売している小荷物専用の配送方法です。
ゆうパケットで配送できるサイズは、3辺合計が60cm以内(長辺34cm以内/厚さ3cm以内/)と限定されており、重量も1kg以内と決まっています。
通常、ゆうパケットの正規配送料金は、厚さ2cmの場合は310円、3cmの場合は360円ですが「かんたんBUYMA便」は特別レートの全国一律280円です。
日本郵便が定める正規料金との差額は、BUYMAの負担となっています。
ゆうパック扱い
ゆうパックとは、日本郵便扱いの宅配便です。
かんたんBUYMA便のゆうパックで配送できるサイズは、3辺合計が60、80、100、120cmの4パターンに限定されており、いずれも重さは25kg以内です。
通常のゆうパックは3辺合計が120cm以上であっても発送は可能ですが、かんたんBUYMA便では規程サイズを超える場合は発送不可となります。
荷物の大きさが「かんたんBUYMA便」規程サイズを超える場合は、購入者に連絡して他の配送方法に変更してもらうようにしましょう。
かんたんBUYMA便の指定で受注したあとの流れ
かんたんBUYMA便の発送手続きは、次の2通りの方法に分かれます。
- 郵便局の窓口で手続き
- ゆうプリタッチを利用する
郵便局の窓口で手続きを行う場合
「ゆうプリタッチ」を設置していない郵便局の場合は、郵便局の窓口で「かんたんBUYMA便」の発送手続きを行うことになります。
郵便局の窓口を使って発送手続きを行う場合、手順は次の4ステップです。
- BUYMAの「販売管理」→「受注リスト」から専用QRコードを発行→スマートフォンで表示
- 郵便局窓口で荷物を持参し、QRコードを窓口担当者に提示
- 郵便局の窓口担当者は提示されたQRコードを専用スキャナーで読み込み
- 窓口担当者より専用の送り状を受け取り、自身で荷物に貼付
窓口担当者に印字してもらった送り状は貼り間違い防止のため、出品者自ら荷物に貼付しなければなりません。
ただし、かんたんBUYMA便は発送先(購入者)の氏名や住所が伏字(ふせじ)になっているため、複数同時に荷物を発送する場合は貼り間違えのないよう注意しましょう。
ゆうプリタッチを利用する場合
ゆうプリタッチとは、日本郵便の送り状作成専用マシンです。
専用のQRコードを「ゆうプリタッチ」のスキャナーに読み込ませるだけで宛名が印字され、送り状を簡単に作成することができます。
コンビニでは、ローソン(導入店舗のみ)にも設置されていますので、導入店舗を探して活用すれば郵便局の窓口で並ぶ時間と手間を削減できます。
ゆうプリタッチを使って発送手続きを行う場合、手順は次の4ステップです。
- BUYMAの「販売管理」→「受注リスト」から専用QRコードを発行→スマホで表示
- ゆうプリタッチ設置の郵便局に荷物を持参し、端末のスキャナーにQRコードをかざす
- 送り状が印字される
- 荷物に送り状を添えて窓口に荷物を提出、窓口担当者が確認後に自身で荷物に貼付
ゆうプリタッチを利用する場合の注意点は、送り状を印字したあとに、いきなり荷物に送り状を貼りつけないことです。
窓口担当者に荷物と送り状を別々で提出し、担当者が荷物を確認してから目の前で貼付するようにしましょう。
ポイント!
ゆうプリタッチが設置されている郵便局については、公式サイト(以下リンク)をご覧ください。
→ゆうプリタッチ設置郵便局一覧
かんたんBUYMA便の利用条件
かんたんBUYMA便は全ての出品者、商品の発送に利用できる訳ではありません。
かんたんBUYMA便を利用するには、以下4つの条件を満たしている必要があります。
- 日本国内在住の出品者
-
かんたんBUYMA便を利用できるのは、日本国内在住の出品者に限定されています。
海外在住の出品者は、かんたんBUYMA便の導入や利用が認められていません。
海外在住の出品者は間違えて「かんたんBUYMA便」の配送設定を追加してしまうことのないよう注意しましょう。
- 日本国内から発送する荷物
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かんたんBUYMA便が利用できるのは、日本国内から発送する荷物に限定されています。
郵便局からの発送は、海外在住の出品者も現地の郵便局から頻繁に行うことがありますが、かんたんBUYMA便はあくまで日本国内限定のサービスであることを念頭に入れておきましょう。
- 商品はビューティーカテゴリー、電子タバコ以外
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かんたんBUYMA便は利用できる商品も限定されており、原則的にビューティーカテゴリーや電子タバコ以外と定められています。
ビューティーカテゴリーは化粧品なども含まれますので、自身が出品中、出品予定の商品群が「かんたんBUYMA便」の利用要件にあてはまっているかを今一度確認しましょう。
- 成約代金総額が1,250円以上
-
かんたんBUYMA便の利用は商品代金の金額にも規程があり、成約代金総額の1,250円以上と定められています。
高額なブランド商品がメインのBUYMAでは、1,250円以下になることはほぼありませんが、1,250円以下の商品を出品している場合は対象外となりますので注意しましょう。
かんたんBUYMA便を導入するメリット
BUYMAの出品者が「かんたんBUYMA便」を導入するメリットは次の3つです。
- 受領確認操作が早まる
- 購買者側は匿名なので安心感がある
- 宛名書きが不要
受領確認操作が早まる
BUYMAの出品者が「かんたんBUYMA便」を導入する一番のメリットは、購入者からの「受領確認操作」のスピードが早まることです。
BUYMAは購入者が荷物を受領したあとに、購入者自ら受領確認操作を行ってくれなければ出品者に入金が入らないシステムになっています。
購入者の中には、長期不在や度重なる再配達により商品をなかなか受領せず、受領確認操作を延々と行ってくれないケースも少なくありません。
しかし、かんたんBUYMA便なら購入者が自宅で荷物をもつ必要がなく、コンビニや郵便局内のロッカーを使った受領も可能です。
購入者が「かんたんBUYMA便」指定で注文することにより荷物受領の利便性が上がり、結果として受領確認操作を早期に返してくれる確率が上げられることが期待できます。
購買者側は匿名なので安心感がある
かんたんBUYMA便は匿名で買い物できるため、購入者に安心感をもってもらうことができます。
近年、ネットショッピングにおける個人情報漏洩件数が問題視されていますが、かんたんBUYMA便を使えば出品者や配達担当者などの第三者に個人情報をみられる心配がありません。
購入者が個人情報漏洩を気にせず安心してお買い物を楽しめることで、結果として出品者の売上促進にもつながることになります。
宛名書きが不要
かんたんBUYMA便では、出品者が宛名書きを行う手間がありません。
通常の発送手続きでは、出品者自ら手書きで送り状に届け先の情報を漏れなく記入しなければならず、書き間違えが起こると送り状の紙や時間もロスしてしまうことになります。
かんたんBUYMA便なら、BUYMAのシステムに購入者の個人データが内包されているため、書き間違いを起こす心配がありません。
さらに、送り状が自動で印字されてくるため、宛名書きの時間と手間を大幅に削減することができます。
かんたんBUYMA便を利用するときの注意点
BUYMAの出品者が「かんたんBUYMA便」を導入する上での注意点は次の3つです。
- 郵便局でのラベル印刷・貼り付けが煩雑
- 発送量が多いと車が必要になる
- サービス自体の知名度がまだ高くない
郵便局でのラベル印刷・貼り付けが煩雑
「かんたんBUYMA便」を使えば宛名書きの手間は削減されますが、代わりに郵便局でのラベル印刷の手間は発生します。
郵便局でのラベル印刷は毎回順調に印字されないこともあり、何度もやり直すことになるケースも少なくありません。
また、かんたんBUYMA便扱いの送り状は購入者の氏名、住所が伏字(ふせじ)になっているため、購入者と荷物の中身が一致せず、貼りつけ作業が返って煩雑になってしまうことも予想されます。
発送量が多いと車が必要になる
かんたんBUYMA便では、出品者が必ず郵便局に荷物を持ち込まなければならないため、発送量が多いと車が必ず必要になります。
言い換えれば、車をもっていない出品者にとっては、かんたんBUYMA便扱いの荷物量を物理的に増やすことができないと言えなくもありません。
しかし、通常の宅配便やゆうパックなら宅配業者が出品者の事業所まで荷物の集荷に来てくれるため、荷物の発送量が増えたとしても気にすることなくBUYMAの運営に集中することができます。
サービス自体の知名度がまだ高くない
かんたんBUYMA便は2020年10月に取り扱いを開始されたばかりのためか、サービス自体の知名度がまだ高くありません。
かんたんBUYMA便のことを知らない購入者が大半を占めるため、現段階では、かんたんBUYMA便の導入が出品者のメリットにつながるといいにくい側面があります。
何万人といるBUYMA出品者の中でも「かんたんBUYMA便」を導入している人の絶対数自体も多くありません。
そのため、現時点では「かんたんBUYMA便」導入が必ずしも売上促進につながるとは断言しにくいのも事実です。
まとめ
今回はBUYMAの「かんたんBUYMA便」についてお話させて頂きました。
まとめますと「かんたんBUYMA便」とは、BUYMAが日本郵便と提携して取り扱いを開始した匿名配送サービスです。
かんたんBUYMA便の主な特徴は次のようになります。
- 受注画面・専用送り状どちらも個人情報が伏字
- ゆうパケット利用規程サイズ:3辺合計60cm以内(長辺34cm以内/厚さ3cm以内/)、重量も1kg以内
- ゆうパック利用規程サイズ:3辺合計が60、80、100、120cmの4パターン、従量は25kg以内
- 配送料金は通常の日本郵便より安い(送料の差額はBUYMA負担)
かんたんBUYMA便の発送手続き方法には「郵便局の窓口で手続き」「ゆうプリタッチを利用する」の2通りがあります。
ただし、かんたんBUYMA便を利用するには、以下4つの条件を満たしている必要があります。
- 日本国内在住の出品者
- 日本国内から発送する荷物
- 商品はビューティーカテゴリー、電子タバコ以外
- 成約代金総額が1,250円以上
また、かんたんBUYMA便を導入するメリットや利用する上での注意点は、それぞれ3点です。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
導入するメリット | 利用する上での注意点 |
---|---|
・受領確認操作が早まる ・購買者側は匿名なので安心感がある ・宛名書きが不要 |
・郵便局でのラベル印刷・貼り付けが煩雑 ・発送量が多いと車が必要になる ・BUYMA出品者の導入件数は高くない |
かんたんBUYMA便をうまく活用すれば購入者にとっても、出品者側にとってもメリットの多い配送方法です。
BUYMA日本国内在住出品者のみな様は、かんたんBUYMA便のメリットや注意点を踏まえた上で導入を検討し、BUYMAの売上促進につなげていきましょう。
まずは無料でご相談ください。
お問い合わせ・ご相談や、公開後の修正依頼などに関しては、いずれかの方法にてお問い合わせください。
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