インデックス数とは?調べる方法やSEOとの関係性を解説
インデックス数は、検索エンジンのデータベースに登録されているWebページの数です。
『インデックス数とSEOに関連性はある?』
『インデックス数を増やすための方法は?』
『インデックス数を調べる方法は?』
『インデックス数が減少したときの対策は?』
今回のコラム記事では、以上のような疑問がある人に向けて「インデックス数」についてまとめています。
インデックス数について正しく理解することで、Webサイトの改善や競合サイトの調査など、ご自身が運営しているWebサイトがプラスに働くはずです。
インデックス数とは
インデックス数とは、Googleなど検索エンジンのデータベースに登録されているWebページ(URL)の総数です。
公開したWebページが検索エンジンによって認知(クロール)され、検索エンジンのデータベースに登録(インデックス)されます。
検索エンジンの検索結果にWebページを表示させるには、このインデックス処理をしてもらうことが必須になります。
また、Webサイトに公開しているWebページの総数と、検索エンジンに登録されているインデックス数では、必ずしも数があっているとは限りません。
なぜかというと、Webページを公開していても検索エンジンが認識しないと、そのWebページはインデックスされないからです。
インデックス数の多さとSEOとの関係性
『インデックス数が多いほどSEO効果が高まるのか』など、インデックス数とSEOの因果関係について疑問があるはずです。
答えとしては「ある」とも「ない」ともいえます。
以下の2つのWebサイトの場合、インデックス数が多い方がSEOの効果が「ある」か、それとも「ない」と思うか考えてみましょう。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
パターン1 | 検索キーワードの検索意図に沿ったWebページが多くインデックスされているWebサイト |
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パターン2 | 上位表示するため適当に500ページ追加したインデックス数が多いWebサイト |
パターン1の場合、インデックス数が多い方がSEOの効果が期待できます。
しかし、パターン2の場合は、インデックス数が多くてもSEO効果は期待できないはずです。
このように、インデックス数とSEOの関連性はハッキリと「ある」とも「ない」ともいえません。
検索ユーザーの知りたい情報が豊富に含まれている良質なコンテンツが多くインデックスされているWebサイトであれば、以下のようなことが期待できます。
- インデックス数とSEOに関連性はあり
- インデックス数によりSEO効果が高まる
- Webページが多いWebサイトの方が評価される
インデックス数が多いからSEO効果が高まるのではありません。
低品質コンテンツが少なく、高品質コンテンツが多いWebサイトが正当に評価を受けるのです。
過去には、コンテンツの内容をあまり意識せずにWebページを量産する手法で検索上位をねらえた時期がありました。
しかし、検索アルゴリズムの進化によって現在の検索エンジン(Google)では、上記の手法で評価を受けることはほぼありません。
これからは「コンテンツの品質」がより重視され、評価される時代なのです。
インデックス数を増やすには
Webサイト内のインデックス数を増やすためには、以下の対策が必要です。
- コンテンツを増やす
- インデックス登録をリクエストする
- 内部リンクの設置・被リンクの獲得
それぞれの対策について、くわしく解説していきます。
コンテンツを増やす
インデックス数を増やすには、コンテンツ(Webページ)の数を増やすのが大前提です。
また、SEOでWebサイトの集客力をアップさせたいのであれば、検索キーワードに応じたユーザーの悩みを解決できるコンテンツ(質の高いコンテンツ)が必要です。
質の高いコンテンツを増やすことで、Webサイト内に訪れるクローラーの巡回頻度が上がり、インデックスが増えていってSEO効果が期待できます。
インデックス登録をリクエストする
Webページが公開中にもかかわらず、Google(検索エンジン)にインデックスされていない場合は、検索エンジンにインデックス登録をリクエストしてみましょう。
本来であれば、検索エンジンのデータベースに一度も登録されていないWebサイト(URL)は、検索エンジンのクローラーから認知されるまでには時間がかります。
そこで、Googleサーチコンソールの「URL検査」ツールを使って申請をおこなうと、GoogleのクローラーからWebページをクロールしてくれます。
クロールしたあとにWebページがGoogleにインデックスされると、Webページが検索結果に表示されます。
しかし、インデックス登録のリクエストをしても検索結果に表示されていない場合は「低品質コンテンツ」や「ペナルティ」「noindex」の疑いが考えられます。
内部リンクの設置・被リンクの獲得
内部リンクの設置や被リンクを獲得すると、クローラビリティが向上しインデックス登録がスムーズにおこなえます。
内部リンクとはWebサイト内のページ同士を結ぶリンクのことで、被リンクとは外部のWebサイト内に自身のWebサイトのリンクが設置されることです。
新たなWebページを公開または更新をした場合、早く検索結果に反映されると効果が早く期待できます。
内部リンクが最適化されているまたは被リンクを獲得すると、クローラーがリンクを巡りWebページの存在や更新を早く認知しやすくなります。
インデックス数を調べる方法
Webサイトのインデックス数を調べる2つの方法を紹介していきます。
- 「site:」で調べる方法
- Googleサーチコンソールで調べる方法
それでは、くわしく見ていきましょう。
「site:」で調べる方法
出典:Google検索
検索エンジン(Google)の検索窓から「site:対象のURL」を入力して検索すると、おおまかな件数(インデックス数)を確認できます。
しかし、本来「site:」による検索の目的は、Webサイト内検索です。
「site:対象のURL」を検索窓に入力し検索することで、指定したWebサイトに限定して検索できます。
また、検索結果に表示される件数は、検索するタイミングによってことなります。
以上から、インデックス数の確認やWebページ更新時の確認をするために「site:」を使用するのは不適切です。
インデックス数やWebページの更新、URL変更などの確認は「Googleサーチコンソール」でおこないましょう。
Googleサーチコンソールで調べる方法
出典:Google Search Console
Googleサーチコンソールの「カバレッジレポート」でインデックス数を確認する方法を紹介します。
カバレッジレポートは4つのステータスでインデックス状況を伝えます。
- 有効
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Webページが正常にインデックス登録されている状態です。
- 有効(警告あり)
-
インデックス登録済みですが、何らかの原因がある状態です。
- エラー
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何らかの原因でWebページがインデックスされていない状態です。
エラーになる原因を例として挙げると、該当するWebページが404エラー(Webページが存在しない)、nonidex(インデックス登録をブロック)の設定をしている、などがあります。
- 除外
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エラー以外の原因でWebページがインデックスされていない状態です。
除外になる原因を例として挙げると、コンテンツが低品質、重複したコンテンツが存在する、などがあります。
正常にインデックスされている数を調べたいときには「有効」ステータスを確認しましょう。
何らかの原因でWebページが正常にインデックスされていない場合は、各ステータスにチェックを入れて「詳細」から確認できます。
また「詳細」からは、各Webページのクロールの最終日時も確認できます。
Googleサーチコンソールからインデックス数を調べるのは、最も正確な方法です。
インデックス数が減少したらペナルティを疑う
インデックス数が減少(削除)した場合には、Googleによるペナルティを疑いましょう。
Googleでは、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反したWebサイトはペナルティの対象になる場合があります。
ペナルティを受けたWebサイトは、検索順位の降下やWebページのインデックスが削除されます。
ペナルティには主に「手動対策」「自動対策」の2種類に分かれます。
手動対策は、人間が目視でWebサイトを審査して、ガイドライン違反と判断する場合に実装されるペナルティです。
Webサイトが手動対策の対象になると、検索順位の下降やWebページのインデックスが削除されます。
自動対策は、Googleのアルゴリズムによって自動でガイドライン違反のWebサイトを検知し、実装されるペナルティです。
自動対策は手動対策よりも比較的軽いペナルティで、検索順位が下降します。
インデックス数が減少(削除)した場合には、Webサイトが手動対策になっていないか疑いましょう。
Webサイトが手動対策の対象になっているのか確認をするには、Googleサーチコンソールの「手動による対策」レポートから行います。
このレポートに「問題は検出されませんでした」と表示される場合は、手動対策ではない別の理由でインデックス数が減少しているのが考えられます。
一方、手動対策になっている場合には、警告メッセージが表示され、手動対策になった原因を確認できます。
ペナルティ以外でインデックス数が減少する原因
Webサイトのインデックス数が減少する原因がペナルティではなかった場合には、以下を確認しましょう。
- noindexの設定
-
初歩的なミスとして挙げられるのがnoindexタグの設定です。
検索エンジンにインデックス登録されているWebページでnoindex(検索エンジンにインデックス登録を拒否)タグの設定をすると、インデックスが削除(減少)します。
- canonicalタグの間違った設定
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canonical(カノニカル)タグは「URLの正規化」のことで、重複コンテンツが複数のWebページにまたがって存在する場合、検索エンジンに正規のWebページを伝えるためのタグです。
canonicalタグの記述ミスや意図しない設定をしていると、インデックス数が減少する場合があります。
特にWebサイトのリニューアルや引越しなど、Webサイトの設定変更を行うときには、ミスが起こりやすいです。
なので、各Webページのソースコードからcanonicalタグが正しく使われているか確認をしましょう。
- 削除ツールの使用
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可能性は低いですが、Googleサーチコンソールの「削除」ツールを使用すると、リクエストしたWebページが一時的にインデックスから外されます。
関連記事
noindexタグやcanonicalタグの詳細は、以下のコラム記事で解説中です。
・noindexとは?【タグの設定方法とSEO効果を解説】
・canonical(カノニカル)タグとは?期待できるSEO効果と正しい使い方
まとめ
今回は「インデックス数」について詳しく解説しました。
改めて、インデックス数についておさらいをしていきます。
- インデックス数とは検索エンジンのデータベースに登録されているWebページの総数
- 「インデックス数が多い=SEO効果が高い」は間違い
- インデックスを増やすにはWebサイト内の適正化が必要
- インデックスの数はGoogleサーチコンソールで調べることができる
- Googleのガイドラインに違反しなければインデックス減少を避けられ
検索キーワードからユーザーが求めている情報を用意して、Webサイトに訪れたユーザーに満足してもらうようなコンテンツを作成して、インデックス数を増やしていきましょう。
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