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SSL(https)化のSEOへの効果は?検索順位は下がる?【影響を徹底解説】

  
SSL(https)化のSEOへの影響を徹底解説

Webサイトのセキュリティを強化するための「SSL化(https)」。

Webサイト内の全WebページをSSL化にする「常時SSL化」に対応していないWebサイトは、Googleとユーザーからの評価が下がってしまうので、早めに導入した方がいいでしょう。

とはいえ、

『どうやって導入したらいいのか分からない』
『そもそもSSL化がよく分からない』
『SEOへの影響が怖い…順位が下がらないか心配』

そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?

今回のコラム記事では、SSL化とは何か、SEO対策における効果はあるのかについて徹底解説します。

導入する方法も解説しているので、メリットとデメリットを理解したうえで、手順通りに進めて常時SSL化を完了させましょう。

そもそもSSL(https)化ってなに?

SSL(Secure Sockets Layer)とは、Webサイトの安全性を高めるために導入された技術のことです。

具体的にSSLはどのような技術なのかというと「インターネット上の通信を暗号化する」といった内容です。

WebサイトをSSL化することで、個人情報が流出したり、第三者による傍受を防いだりセキュリティ面を強化できるため早急に対応しましょう。

もともとSSL化は、個人情報を入力する画面やクレジット決済画面のみで扱われていました。

しかし、2015年にWikipediaが常時SSL化を導入し、続いてYahoo!やTwitterなども採用するようになりました。

そして2021年には「Googleの検索結果に表示される約97%のWebサイトが常時SSL化されている」というデータ(※)が公表されています。

WebサイトにSSLを導入すると、URLの先頭が「http」から「https」になります。

当サイト「ビズサイ」のURLはSSL化を導入しているため「https://www.Webdeki.com」と表示されます。

この「s」は、SSL(Secure Sockets Layer)の頭文字「セキュア(安全)」を意味します。

※参考:https://transparencyreport.google.com/https/overview

SSL(https)化はGoogleが推奨している

Googleでは、無料で提供しているガイドラインにてhttps化を推奨していると断言しました。

HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)は、ユーザーのパソコンとサイトの間で送受信されるデータの完全性と機密性を確保できるインターネット接続プロトコルです。ユーザーはウェブサイトにアクセスするとき、安全でプライベートにインターネットを利用していると考えています。サイトのコンテンツを問わず、ユーザーによるウェブサイトへの接続を保護するために、HTTPS を導入することをおすすめします。

引用:HTTPSでサイトを保護する

Googleは、検索結果の順位付けをする際に、判断基準のひとつとしてSSL化の対応をチェックしています。

つまり、SSL化を導入していなければ検索結果に表示されにくくなるので、確実に導入した方がいいでしょう。

GoogleがSSL化を導入した理由は、インターネット上のセキュリティ問題が後を絶たないからだといわれています。

ユーザーもネット通信の安全性について敏感になっているので、ユーザーファーストなWebサイトを運営するためにはSSL化の導入は必須です。

SSL(https)化によるSEOへの効果は?3つのメリット

SSL化によって起こりうるSEO効果は、気になるところです。

SSL化は、主に下記のような効果が期待でき、検索結果にも影響してきます。

  • 検索エンジンの上位に表示されやすくなる
  • 「警告表示」によるユーザーの離脱を防ぐ
  • リスクを回避できる

では一つずつ見ていきましょう。

検索エンジンの上位に表示されやすくなる

常時SSL化を導入することで検索結果の上位に表示されやすくなります。

Googleの検索エンジンに「SSL化がなされているWebサイト=安全性が高い」と認識されます。

よって、SSL化に対応していないWebサイトよりもSSL化されているWebサイトの方が上位に表示される可能性が高くなるのです。

実際にGoogleでは「Googleの検索結果に表示されるWebサイトの約95%がSSL化を採用している」といったデータが公表されているように、SSL化を導入していないWebサイトでは検索結果の上位獲得は極めて難しいことが分かります。

また、Googleでは2014年にSSL(https)をランキングシグナル(検索順位付けを決定する要因)に使うことを発表しています。

こうした理由から、Google では過去数か月にわたり、Google のランキング アルゴリズムでのシグナルとして、暗号化された安全な接続をサイトで使用しているかを考慮に入れたテストを実施してきました。この実験ではよい結果が得られているため、ユーザーがもっと安全にサイトを閲覧できるよう、すべてのサイト所有者の皆様に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えています。

引用:HTTPS をランキング シグナルに使用します

SEO視点で考えると、WebサイトをSSL化させるのは重要な対策の1つだと分かるでしょう。

ただし、現時点ではSSL化を導入していないWebサイトの方が少ないので、SSL化を導入したからといってGoogleからの評価が急激に上がるわけではありません。

重要なのは、ユーザーにとって有益なコンテンツを配信続けることです。

「警告表示」によるユーザーの離脱を防ぐ

Webサイトを開いた際に「この接続は安全ではありません」「保護されていません」といった警告を見たことがある方がいらっしゃるかもしれません。

近年では、SSL化を導入していないWebサイトを表示したときに警告画面が出てくるようになっています。

それを見たユーザーは、不信に感じて離脱してしまうかもしれません。

とくにオンライン上で決済を行ったり、個人情報を記載したりする際にこの画面が表示されるとほぼ確実にユーザーが離脱するでしょう。

適切にSSL化が導入されていれば、警告画面が表示されることはありません。

SSL化が導入されている場合はアドレスバーに錠前マークがつきます

ブラウザのアドレスバーにある鍵マーク部分をクリックすると、ブラウザによってことなりますが「この接続は保護されています」「安全な接続」「接続がセキュリティで保護されています」など表示されるので、安心感を与えられます。

リスクを回避できる

WebサイトをSSL化することで安全性が高まります。

URLがhttpから始まるWebサイトは、通信保護されていないため下記のリスクがあるのです。

  • 第三者による通信内容の盗聴
  • 第三者による通信内容の改ざん

オンライン上で決済を行うECサイトで、万が一、上記のような事態が発生したら運営者側が責任を問われます。

一度発生したトラブルは、なかったことにできないので運営を続けていく限り付きまとう厄介な問題となるでしょう。

そういったトラブルを回避するためにもSSL化を導入し、安全な通信環境でWebサイトを運営するべきです。

SSL(https)化は検索順位が下がる?3つのデメリット

SSL化を導入する前に、起こりうるデメリットを紹介します。

結論からいうと、SSL化を導入した直後は、検索順位が一時的に下がる可能性があります。

しかし、適切な設定をして検索エンジンがWebサイトのコンテンツ内容を再認識すれば次第に元の順位に戻ってくるはずです。

ほかにも3つのデメリットがあるので押さえておきましょう。

  • 作業量が増える
  • 依頼する場合はコストがかかる
  • SNSのシェアボタンが削除される

作業量が増える

SSL化の導入は、証明書を発行したり、コンテンツの修正をしたりと作業量が多い欠点があります。

そのうえ、一つでも作業を失敗してしまうと上手く反映されません。

『不具合が出た場合に対処ができない』『上手く導入する自信がない』という方は、実績のある業者に依頼するのも一つの手です。

依頼する場合はコストがかかる

先ほど、お伝えしたようにSSL化を導入する場合には多くの作業が必要になります。

そのため、全工程を代行業者に依頼する方もいらっしゃるでしょう。

すると、SSL化を導入するための証明書の費用に上乗せして、依頼費用もかかります。

依頼費用は業者によって大きくことなるので、見積書を出してもらい納得した上で契約をしましょう。

SNSのシェアボタンが削除される

SSL化を導入することで、WebサイトのURLが変更されて別のWebサイトだと認識されます。

そのため、Webページで獲得していたシェアボタンがすべて削除されてしまうのです。

各Webページに設置されたFacebookやTwitterなどの「いいね」の数がリセットされる点は、大打撃だと感じる方も少なくないでしょう。

【手順】SSL(https)化の導入方法

下記3つの手順に沿って行うと簡単にSSL化を導入できます。

  • SSL証明書の購入
  • SSL証明書をインストール
  • URLの修正

では、一つずつ分かりやすく解説するので見ていきましょう。

SSL証明書の購入

SSL化を導入するためには、SSL証明書を購入する必要があります。

SSL証明書には、認証レベルに応じて下記の3種類に分類されます。

▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください

証明書の種類 認証レベル 特徴
DV証明書 ドメイン名が正しいことを証明する
OV証明書 ★★ ドメイン名・会社名・所在地名が正しいことを証明する
EV証明書 ★★★ ドメイン名・会社名・所在地名が正しいことを証明する
※OV証明書より厳しい審査基準

審査基準によって証明書が分けられているので、運営しているWebサイトに応じて適切な証明書を選ぶ必要があります。

なお、SSL証明書の生成方法は発行している認証局によってことなるので、提供事業者へ確認をしましょう。

SSL証明書をインストール

SSL証明書審査に通過したらインストールします。

WebサーバーにSSL証明書を設定するのですが、利用しているレンタルサーバーによって手順がことなります。

ポイント!

SSL証明書の設定後、Webサーバーに反映されるまで数十分から1時間ほどかかる場合があります。

URLの修正

Webサイト内の内部リンクや画像ファイルなどをすべて「http://」から「https://」に書き換えます。

WordPressを利用している場合は、管理画面の「設定」→「一般」からWordPressアドレスとサイトアドレスをhttpsに変更します。

常時SSL(https)化のあとに行うべき対策

常時SSL化を導入したあとは、下記の3つの対策をしましょう。

  • リダイレクト処理
  • canonicalタグのチェック
  • SEOツールへの再登録

リダイレクト処理

常時SSL化が完了したら「301リダイレクト設定」をしましょう。

301リダイレクトは、恒久的に転送するという意味で、WebサイトやWebページの引っ越しをする際に使用されます。

301リダイレクト設定をすればSEO評価を引き継ぐことができるので、一時的に下がった順位が元に戻る可能性があります。

下記の手順通りに進めると簡単に設定ができるはずです。

  • 「.htaccessファイル」を作成する
  • FTPツールで「.htaccessファイル」をアップロードする
  • リダイレクトチェックツールで正常に設定できたかを確認する

上記の通りたったの3ステップで301リダイレクト設定ができます。

関連記事

301リダイレクトについては以下のコラム記事で解説しています。

301リダイレクトとは?書き方と設定方法を解説

canonicalタグのチェック

Googleなどの検索エンジンに「https」を優先してもらうためにcanonical(カノニカル)タグを挿入する必要があります。

<link rel="canonical" href="https://example.com">

canonicalタグは、httpのままだとSEO評価が下がって、検索結果の順位が下落する可能性があるので注意しましょう。

HTMLのhead要素内に挿入して、常時SSL化のURL(https~)を記述して反映させます。

関連記事

canonicalタグについては、以下のコラム記事で解説をしています。

canonical(カノニカル)タグとは?期待できるSEO効果と正しい使い方

SEOツールへの再登録

最後に、SEOツールへの再登録を忘れずに行いましょう。

  • Googleアナリティクス
  • Googleサーチコンソール
  • Google map API
  • Googleサイト内検索

上記の紐づけを行っているSEOツールへ新しいドメインを再登録します。

これらのSEOツールは「http」と「https」を別のWebサイトだと認識しているので、再登録しなければ正常にツールを利用することができません。

「http」のままですので、アクセス数やユーザーのデバイスなど正しく分析できなくなるので早めに再登録をしておきましょう。

SSL(https)化にかかるコスト

SSL化を導入するにあたって、どれくらいの費用がかかるのか気になるはずです。

費用は、発行する「SSL証明書」によって大きくことなります。

国内のSSL証明書でシェアNo1を誇る「GlobalSign(グローバルサイン)」の費用は、以下の通りです。

▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください

証明書の種類 費用(税込)
DV証明書 38,280円(1年間)
OV証明書 65,780円(1年間)
EV証明書 140,800円(1年間)

※各費用は執筆時点(2021年4月23日)の情報です

それぞれSEOへもたらす効果や通信速度、暗号の強度などに違いはありません。

より厳しい審査を通過したことを証明し、会社の信頼度をあげたい場合には、EV証明書を購入するといいかもしれません。

個人ブログやアフィリエイトサイトなどを運営する場合は、無料のDV証明書でも問題ないでしょう。

契約しているレンタルサーバーによっては、無料で証明書を発行してもらえるケースもあるので要チェックです。

まとめ

SEO対策を行う上で、常時SSL化の導入は必須です。

最後にSSL化についてまとめたので、おさらいをしましょう。

  • 常時SSL化はセキュリティ面が強化される
  • SSL化はGoogleが推奨しており検索エンジンの評価に関わる
  • SSL化していなければ「警告画面」が表示されユーザーの離脱につながる
  • 常時SSL化のデメリットは作業量が増える・依頼する場合は費用がかかる

Google検索結果の約95%のWebサイトは、常時SSL化に対応しているので早めに導入をしておきましょう。

導入後は、301リダイレクト設定・canonicalタグのチェック・SEOツールの再登録を忘れずに行うことも大切です。

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