個人・フリーランスにホームページ作成を依頼したときの費用相場を徹底解説
ホームページの作成を外部に委託する場合、個人・フリーランスは制作会社よりも費用を抑えられます。
そのため、個人・フリーランスへホームページ作成の依頼を検討している方も多いのではないでしょうか。
『個人・フリーランスの費用相場はどれくらい?』
『個人・フリーランスへ依頼するメリットは?』
『個人・フリーランスを探す方法がわからない』
上記のような疑問を生じている方も多いと思います。
今回のコラム記事は、ホームページの作成費用を抑えたいと考えている方向けです。
個人・フリーランスにホームページ作成を依頼するときの費用相場、メリット・デメリット、探し方などを解説しています。
※2023年12月6日:記事の情報を更新しました
個人・フリーランスにホームページ作成を依頼するときの費用相場
はじめに、個人・フリーランスにホームページ作成を依頼するときの費用相場を紹介します。
名刺代わりの企業ホームページやLPなど、パターン別に費用を紹介するので、自社の目的に合った相場が理解できるでしょう。
また、下記で紹介する費用相場は、当サイトがクラウドソーシングサービスを確認して独自に調査したものです。
名刺代わりの企業ホームページ
個人・フリーランスに名刺代わりで5ページ程度の企業ホームページ(コーポレートサイト)作成を依頼した場合、費用相場は5万~10万円程度です。
Webデザイン、コーディング、レスポンシブ対応、簡易的なお問い合わせフォームなど、標準的な工程が含まれています。
ホームページのWebデザインに関しては、テンプレートの利用が多いです。
一方、名刺代わりの企業ホームページが5ページ以上だと、費用相場は10万~30万円ほどまで上がります。
なお、ホームページに掲載する文章や画像などのコンテンツは、発注者が用意するのが一般的です。
LPの場合
個人・フリーランスにLPの作成を依頼した場合、費用相場は5万~10万円程度です。
テンプレートを使用したWebデザイン、コーディング、レスポンシブ対応など、LP作成に必要な工程が含まれる金額です。
なお、入力フォームはページ遷移型で、必要最低限のLPであればこの相場内で依頼できるでしょう。
LPはコンバージョンを高めるために定期的な改善が必要のため、ランニングコストには注意しましょう。
なぜなら、Web広告で活用するLPはコンバージョンを上げるために分析と検証をしないといけないからです。
コンバージョン率を最適化させるためにはLPの改善が必要ですが、この改善に関して個人・フリーランスに修正依頼をすると費用が発生します。
以上から、LP作成の初期費用に加え、公開後の継続的な最適化作業にもそれなりの費用がかかることを覚えておきましょう。
集客用のホームページ
個人・フリーランスに10ページ程度で集客用のホームページ作成を依頼した場合、費用相場は30万~50万円程度です。
主な工程は、まず企画段階でホームページの目的や目標、ターゲット、調査・分析などがおこなわれます。
その後、ホームページの設計やデザイン制作、コーディングなどがおこなわれます。
ホームページ作成では、CMSのWordPressを使う場合が多いです。
また、集客効果を高めるためにホームページをSEO対策します。
名刺代わりのホームページとは異なり、マーケティングなどの専門性が求められるため、ある程度の費用が必要です。
ECサイト
個人・フリーランスにShopify (ショッピファイ)でECサイトの構築を依頼した場合、費用相場は30万~50万円程度です。
個人・フリーランスが手掛けるECサイトの構築では、ShopifyなどのASP型ECサービスを利用するケースが主流です。
ECサイトの主な工程としては、アカウント申請などの基本設定、配送方法や決済方法などEC事業に必要な条件を設定したうえで、実際の商品を一つずつ登録していきます。
以上のように、Shopifyの機能を最大限にいかす作業が含まれるため、ある程度の費用が必要です。
ホームページ作成を個人・フリーランスに依頼するメリット
ホームページの作成を個人・フリーランスに依頼するメリットを見ていきましょう。
どんな場合におすすめなのかも解説しているので、参考にしてください。
- 制作会社よりも低コストでホームページが作成できる
- コミュニケーションが取りやすい
- 短期間でプロジェクトが完了する
制作会社よりも低コストでホームページが作成できる
制作会社にホームページ作成の依頼をするのに比べて、低コストで済む点が個人・フリーランスのメリットです。
制作会社では、さまざまな制作工程を経て品質の高いホームページを提供してくれますが、人件費や諸経費を考えると高額になりがちです。
一方、個人・フリーランスだと、ホームページ作成のコストを抑えた料金設定になっています。
たとえば、LPの作成を制作会社に依頼すると10万円以上かかるところを、個人に依頼すれば数万円で実現可能な場合もあるでしょう。
以上のように、資産が十分でないスタートアップや小規模企業にとって、低コストでホームページの作成ができるのはメリットが大きいといえます。
コミュニケーションが取りやすい
コミュニケーションが取りやすいのも、個人・フリーランスのメリットです。
大手制作会社では、担当者が頻繁に変わったり、会社のルールで素早い対応ができなかったりする場合があります。
しかし、個人・フリーランスであれば、依頼者との距離が近く、メールやチャットでのやり取りがスムーズです。
たとえば、ホームページ作成の作業中に微調整が必要な点が出てきたとき、個人であれば柔軟に対応してくれるでしょう。
制作会社だとルール上、ホームページの修正に追加料金が発生するケースもあります。
そのため、迅速な対応が必要な場合は、個人・フリーランスにホームページ作成の依頼をするメリットが大きいといえます。
短期間でプロジェクトが完了する
短期間でプロジェクトを完了できる点も、個人・フリーランスのメリットです。
大手制作会社では、多くの案件を並行処理するため、案件受注から納品までに数か月を要することも珍しくありません。
一方、個人・フリーランスであれば、そのときどきのスケジュールに合わせて対応してくれる柔軟性があるので、期間の短縮が図れる可能性があります。
たとえば、1か月以内にホームページを開設したい場合など、タイトなスケジュールでの対応が必要なプロジェクトに個人・フリーランスは適しています。
ホームページ作成を個人・フリーランスに依頼するデメリット
ホームページの作成を個人・フリーランスに依頼するにはデメリットもあります。
下記デメリットを加味したうえで、個人・フリーランスへの依頼を検討しましょう。
- 大規模なプロジェクトに向いていない
- スキルにバラつきがある
- サポートやメンテナンスが受けらない可能性がある
大規模なプロジェクトに向いていない
大規模なプロジェクトに向いていないのは、個人・フリーランスのデメリットです。
1人で活動する個人・フリーランスは、リソースや人員に限界があるため、大量のコンテンツ作成や複雑なシステム機能を実装する大規模プロジェクトは難しいでしょう。
たとえば、ECサイトで数万品目の商品を掲載する場合や、同時アクセス数が膨大になる可能性があるコーポレートサイトなどは向いていません。
さらに、上記のケースでは、きめ細かなテストや運用体制の整備も欠かせないです。
大量のコンテンツ、複雑または多機能のシステム開発を要するホームページ作成は、豊富な人材と資源を有する制作会社に依頼しましょう。
スキルにバラつきがある
クリエイターのスキルにバラつきがある点も、個人・フリーランスのデメリットです。
制作会社では、組織として一定水準以上の品質を担保できますが、個人の場合はスキルが不透明なことが少なくありません。
ポートフォリオを確認しても、実力が想定通りでない可能性もあります。
たとえば、デザインセンスやコーディングスキルに個人差があって、思うようなホームページが完成しないこともあるでしょう。
作成費用だけを優先しすぎると、さらに時間と費用がかかるケースもあるため注意が必要です。
ホームページの高度な技術力や確かな品質が必要な場合は、制作会社に依頼するのが無難な選択といえます。
サポートやメンテナンスが受けらない可能性がある
サポートやメンテナンスが十分に受けられない可能性がある点も、個人・フリーランスのデメリットです。
ホームページの作成をしてくれた制作会社に、ホームページ公開後の保守管理を依頼することがあります。
しかし、個人は作成だけに特化している場合があり、ホームページ公開後の対応が手薄なことも少なくありません。
たとえば、ホームページのトラブル対応やバージョンアップ、新機能の追加などに対し、個人から十分なサポートを受けることは難しいでしょう。
ホームページの運用期間が長期にわたる場合は、制作会社に依頼して保守管理の体制を確保するのがおすすめです。
個人・フリーランスを探す方法
ホームページ作成を手掛ける個人・フリーランスの探し方を4つ紹介します。
下記の方法を参考にして、自社に合ったものを選びましょう。
- 専用サービス
- SNS
- 個人のWebサイト
- 知り合い
専用サービス
個人・フリーランスのクリエイターを探す方法の一つとして、専用のサービスを利用する手があります。
代表的なのは、クラウドワークスやランサーズといったマッチングサービスです。
クラウドワークスやランサーズには多くのクリエイターが登録しており、作成できるジャンルやスキル、実績などがプロフィールで確認できます。
各サービスの詳細は下記のとおりです。
クラウドワークス
出典:クラウドワークス
クラウドワークスは、働きたいクラウドワーカーと仕事を発注したいクライアントをマッチングするプラットフォームです。
ワーカーの登録数は500万人以上で、ホームページ作成のスキルがある個人・フリーランスが多く登録されています。
クラウドワークスでホームページ作成の仕事依頼を募集すると、多くのワーカーが集まるでしょう。
また、ワーカーのプロフィールでスキルと実績を確認して、気になったワーカーをスカウトすることも可能です。
ランサーズ
出典:ランサーズ
ランサーズは、日本最大級のクラウドソーシングでマッチングサービスです。
ワーカーの登録数は110万人以上で、60万社を超える企業が利用しています。
ランサーズはホームページ作成の経験豊富な個人・フリーランスが多く登録されているので、目的の方が見つかるでしょう。
フリーランス名鑑
出典:フリーランス名鑑
フリーランス名鑑は、StockSun株式会社が運営するフリーランスの検索サイトです。
クリエイターがフリーランス名鑑へ登録するには「StockSunサロン」への入会が条件となっています。
StockSunサロンは、一定水準以上のスキルを備えたフリーランスの育成・輩出を目的としているため、名鑑に登録されているクリエイターの技術力に一定の信頼性があるのが特徴です。
SNS
SNSを活用して、個人・フリーランスを探す方法があります。
Facebook、X(旧:Twitter)、InstagramなどのSNSでは、ホームページの作成実績を公開しているクリエイターがいます。
気になったクリエイターを見つけたら、各SNSのダイレクトメッセージ機能を使い、直接コンタクトを取ることが可能です。
発注者からクリエイターにホームページ作成を依頼したい内容を伝えれば、スムーズにオンライン上でやり取りを開始できます。
個人のWebサイト
個人・フリーランスのクリエイターを探すもう一つの方法が、クリエイター個人が運営するWebサイトを見つけることです。
多くのフリーランスは、自身の実績やスキルをアピールするために、ポートフォリオサイトやブログを公開しています。
個人が運営するWebサイトでは、実際の制作サンプルが確認できるだけでなく、クリエイターの特徴や個性がわかります。
気に入ったクリエイターを見つけたら、お問い合わせフォームやメールアドレス宛てに連絡すれば、簡単に依頼できるでしょう。
マッチングサービスまたはSNSのプロフィールに、ポートフォリオサイトやブログのURLを掲載している場合があるので、確認してみるとよいでしょう。
知り合い
個人・フリーランスの知り合いに、ホームページ作成の依頼をする選択肢もあります。
フリーランスの知り合いであれば、作成費用が安くなったり、コミュニケーションがうまく取れたりします。
一方、距離が近い知り合いだからこそ、気を使ってホームページの修正依頼をできないことも考えられるでしょう。
さらに、何らかの理由で知り合いと疎遠になったら、ホームページの運営が難しくなることもあります。
知り合いの個人・フリーランスにホームページ作成の依頼をするのであれば、ビジネスライクでプロジェクトを進めて、ホームページの目的や公開後の運用・管理方法などをしっかりと決めましょう。
個人・フリーランスにホームページ作成の依頼をするときのポイント
個人・フリーランスにホームページ作成の依頼をするときのポイントを3つ紹介します。
下記の内容を参考にして、個人・フリーランスを見つけましょう。
- ポートフォリオを参考にしてスキルレベルを知る
- 依頼内容をまとめる
- 契約書を作成する
ポートフォリオを参考にしてスキルレベルを知る
個人・フリーランスにホームページの作成を依頼するときには、ポートフォリオを参考にしてスキルレベルを確認しましょう。
クリエイターが公開しているポートフォリオサイトからは、その人のデザインセンスや成果などがわかります。
具体的には「スペースの取り方」「写真とテキストのバランス」「ホームページへのアクセス数」「コンバージョンの成果」などを見るのがポイントです。
以上のように、ポートフォリオでクリエイターの技量をある程度把握でき、依頼内容に対して適任かどうかの判断材料になります。
依頼内容をまとめる
個人・フリーランスへ依頼するときに大切なのは、発注者側が求める成果物の内容をまとめることです。
ホームページの目的、予算、納期、Webページ数、Webデザインの方向性、ホームページの保守管理・サポートの有無などの要素を決めましょう。
曖昧でホームページ作成の依頼をするのは、クリエイター側の解釈や作業工程が不明瞭になりがちです。
ホームページ作成に向けて発注者側が準備をしておくことで、クリエイター側も作業の見積もりがしやすくなったり、円滑なコミュニケーションと作業進行を担保できたりします。
一方、ホームページ作成の依頼する経験がない、あるいは少ない方であれば、いきなり依頼内容をまとめるのは難しいかもしれません。
すべての要素を完璧に用意する必要はないですが、ホームページの目的、予算、納期などを決めておくことで、クリエイター側も提案しやすくなります。
契約書を作成する
個人・フリーランスへのホームページ作成依頼では、事前に両者間で交わす契約書の作成をしましょう。
SNSや直接交渉の場合、専門のマッチングサイトのような第三者機関が関与していないため、トラブル時の対応が難しくなるためです。
ホームページ作成の契約書には、業務の範囲、納期、支払方法と条件、著作権の取り扱いなどを明記しましょう。
発注者と受注者で契約を結んでおけば、連絡が取れなくなった場合などにも一定の権利関係を主張できます。
まとめ
個人・フリーランスにホームページ作成を依頼したときの費用相場を解説しました。
ケースごとにホームページ作成の費用相場を挙げると、以下のとおりです。
ホームページの種類 | 個人・フリーランスの費用相場 |
---|---|
名刺代わりのホームページ(5ページ) | 5万~10万円ほど |
LP(1ページ) | 5万~10万円ほど |
集客用のホームページ(10ページ) | 30万~50万円ほど |
ECサイト(Shopifyで構築) | 30万~50万円ほど |
個人・フリーランスは、制作会社よりも低コストでホームページを作成できるメリットがあります。
一方、大規模なプロジェクトに向いていない、スキルにバラつきがある、などのデメリットがあります。
メリット・デメリットをしっかり理解してうえで、個人・フリーランスへの依頼を検討しましょう。
なお、当サイト「ビズサイ」ではホームページ作成サービス(サブスクリプション)を提供しています。
低コストでオリジナルデザインのホームページを作成しており、公開後も保守管理や更新代行などのサポートをしています。
ホームページの新規開設やリニューアルでお困りの方は、ビズサイにお任せくださいませ(ホームページ作成サービスの詳細を見る)。
まずは無料でご相談ください。
お問い合わせ・ご相談や、公開後の修正依頼などに関しては、いずれかの方法にてお問い合わせください。
※年末年始・土日祝は定休日となります
※受付時間 9:00~17:30