h1タグとは?SEO対策に効果的な7つの使い方と注意点
Webページのなかで、大見出しの役割を果たすのが「h1タグ」です。
h1タグは、6段階あるhタグのなかでも最も重要なHTMLタグですが、ただ何となく知っているだけという方も多いようです。
『h1タグはどのようなSEO効果があるの?』
『Googleの評価が高くなる使い方は?』
『h1タグを使う際の注意点は?』
そんな疑問を持っている方は、h1タグについておさらいしておきましょう。
h1タグは、適切に使用すればユーザー(読者)の満足度が高いWebページを作成でき、間接的なSEO効果をもたらします。
ですので、競合サイトに勝るページを作成するため、h1タグについて徹底的に押さえておくべきです。
今回は、h1タグのSEO効果や具体的な使い方を解説していきます。
h1タグとは?意味や定義を知りたい人必読!
そもそもhタグとは、Webページを構成する上で欠かせない「HTMLファイル」に記述する見出しタグのことです。
hタグは、1~6までの6段階に分けられており、h1タグは最も重要度の高いタグだと言えます。
Hタグは、Googleと訪問者に対してそのサイトやページの重要な部分を示します。
Hの後の数が低い程、そのテキストは重要である事を訪問者とGoogleは認識します。H1タグを正しく利用しましょう。
h1タグはSEO対策に効果的?
h1タグは、SEOに直接的な効果はありませんが「UX向上」において間接的な効果が期待されるため、適切な使い方をした方がいいでしょう。
UXとは、ユーザー体験のことを指しています。
ユーザー(読者)が満足できるページを作れば、離脱率が低くなり必然的にUXが向上します。
Googleは、UXを重視しているため適切なh1タグを挿入して、ユーザーの満足度をあげることができればWebページの評価が高くなるのです。
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、以下のように述べています。
見出しはコンテンツの文脈や構造を理解するのに少しだけ役立つが劇的な効果はない。
見出しが正しく使われてなくても、Googleはそれが致命的な問題とは認識しないし、アルゴリズムによって順位を下げるという事もない。引用:English general Google Webmaster Central office-hours hangout – YouTube
h1タグに狙ったSEOキーワードを入れる
h1タグは、検索エンジンがコンテンツを理解するために重要な要素の一つです。
ページに書かれている内容を簡潔にまとめて、h1タグに入れることが大切です。
その際に、狙ったSEOキーワードを入れておけば、検索エンジンがどのようなニーズにあう記事なのかを認識することができます。
「下半身 ダイエット」というキーワードで上位表示を狙うのであれば「下半身ダイエットの方法7選!スッキリ美脚を作る秘訣を伝授」というように対策キーワードを含めるようにしましょう。
押さえておくべき!h1タグの7つの使い方
Googleの公式ホームページであるGoogle検索セントラルブログの記事で『全Google登録サイトのうち19%が見出しタグ(の使い方)に改善する必要がある』と記述されています。
つまり、hタグはただ使えばいいというものではなく「正しく使わなければ意味がない」と認識して間違いないでしょう。
ここからは、h1タグの適切な使い方を以下の7つに分けてご紹介します。
どれも重要なことばかりですので、h1タグを使用する前にチェックしましょう。
- 一つのページに1~2個まで
- 画像を挿入する場合は「alt属性」に限る
- h1タグから順番に使う
- フォントサイズの変更に使用しない
- 簡潔な内容にする
- CSSで揃える
- 適切な文字数
一つずつ具体的に解説するので見ていきましょう。
h1タグは一つのページに1~2個まで
『h1タグが一つのページに複数あったら検索エンジンからの評価は下がるの?』そんな疑問が浮かんでいる方もいらっしゃるかもしれません。
結論は、h1タグは一つのページに複数あっても評価が下がることはありません。
ただし、h1タグがたくさんあると、どれがメインの見出しであるのかがハッキリしなくなります。
「情報が薄い」または「明確ではないページ」だと認識される可能性があるので、h1タグは一つのページに1~2個までに留めておきましょう。
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏は、ウェブマスターオフィスアワーにて『h1タグが複数あった場合に何か影響があるのか』という質問を受けた際に、こう回答しています。
影響はないだろう。
ただし、複数のH1見出しを見た場合には、それらのどれがメインの見出しかはわからないので薄まるという事はある。
つまり、SEOに直接的な影響はないもののユーザー(読者)の満足度が下がる可能性があるということです。
hタグに画像を挿入する場合は「alt属性」に限る
hタグは画像を挿入することもできます。
文章ではなく画像で見出しを作りたい場合は、hタグに画像を挿入すると良いでしょう。
しかし、hタグに画像を挿入するには画像を「alt属性」に設定しなければなりません。
GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏、はGoogleのオフィスアワーで『alt属性の方がシンプルで、検索エンジンもスクリーンリーダーを使う訪問者も読むことができる』と発言しています。
「alt属性」とは、画像がどのような内容であるかを説明するhtml要素のことです。
alt属性の記述は以下の通りです。
<img src="aaaaaa.jpeg" alt="画像の説明" />
「画像の説明」の部分に画像の内容を記述します。
上記のalt属性をh1タグとして使用する場合は、以下のようにh1タグで囲むといいでしょう。
<h1><img src="aaaaaa.jpeg" alt="画像の説明" /></h1>
h1タグと同様に「画像の説明」の部分に対策キーワードを挿入します。
対策キーワードとあわせて、画像の説明もしなければならないため初心者には少し難しく感じるかもしれません。
その場合は、挿入する画像をh1タグの内容に近いものを選ぶと、シンプルで分かりやすいでしょう。
h1タグから順番に使う
hタグには1~6までの6段階あり、見出しの順番によって使い分けます。
具体的には、h1→h2→h3→h4→h5→h6というように数字が若い順に使用することが大切です。
『見出しタグの順番は重要ですか?h2タグの後にh1タグを使用しても問題ないのか?』という質問に対して、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏は以下のように回答しています。
It helps Google if there’s a clear structure on a page, with headings & content, but we’re not going to count it against a site if they improvise / get it wrong. That said, a clear semantic structure of a page can also make sense outside of search.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) July 29, 2018
翻訳をすると『コンテンツと見出しが含まれ、ページ上の構造が明確であれば、見出しタグの順番はGoogleの手助けとなるが、それらが行き当たりばったり、または誤っているからといってサイトの評価が不利に働く事はない』
要するに、見出しタグの順番がバラバラだからといって順位を下げることはないものの、適切に並んでいれば検索エンジンの手助けとなるということです。
私たちは、作成したWebページをいち早く検索エンジンに見つけてもらい、記事内容を正しく読み取られることが重要ですので、順番通りに使用した方が有利だと言えます。
hタグの使い方の具体例
hタグの使い方を「良い例」と「悪い例」に分けて、ご紹介するのでチェックしてみてください。
【良い例】
<h2>SEO対策におけるh1タグの効果3つ</h2>
<h3>効果1○○</h3>
<h3>効果2○○</h3>
<h3>効果3○○</h3>
<h4>○○</h4>
<h4>○○</h4>
<h2>SEO対策に悪影響あり?注意点を押さえておこう</h2>
<h3>注意点1○○</h3>
<h3>注意点2○○</h3>
<h2>まとめ</h2>
【悪い例】
<h2>SEO対策におけるh1タグの効果3つ</h2>
<h4>○○</h4>
<h4>○○</h4>
<h3>効果1○○</h3>
<h3>効果2○○</h3>
<h2>SEO対策に悪影響あり?注意点を押さえておこう</h2>
<h4>注意点1○○</h4>
<h4>注意点2○○</h4>
<h2>まとめ</h2>
上記のように「悪い例」ではh1→h2→h3…など順番通りではないはずです。
基本的に「h2」タグの下にh3、h3タグの下にh4を設定すると間違えることはないでしょう。
h1タグはフォントサイズの変更に使用しない
Webページを作成していると『フォントのサイズを大きくしてもっと目立つようにしたい』そんな場面に直面することもあるはずです。
h1タグは、大見出しタグですので、ほかのフォントよりもサイズが大きく目立つようになっています。
そのため、見出しではない通常の文章にh1タグを挿入してしまう方もいます。
hタグは、Googleがサイトの構造を把握して、ページ内容を理解するためにあるので、視覚的な目的では使わないようにしましょう。
h1タグは簡潔な内容にする
h1タグは、ページの内容を要約するためのものですので、簡潔にまとめてください。
h1タグの内容において重要なポイントは、
- ページの内容を簡潔にまとめること
- キーワードを含めること
上記の2点です。
キーワードが複数含まれていたり、ページ内容と異なっていたりすると、Googleが混乱してしまいます。
ページの構造が把握しにくくなるので、簡潔にまとめるといいでしょう。
h1タグの具体例として、キーワードは「半身浴 ダイエット効果」の場合、
<h1>半身浴はダイエット効果があるって本当?押さえておきたい3つの落とし穴</h1>
と上記のように、
- 対策キーワードをひとつだけ入れること
- ページの内容がひと目で分かること
を意識してh1タグの内容を記入しましょう。
h1タグをCSSで整える
h1タグをCSSでデザインに整えることで、ユーザー(読者)へ視覚的に大見出しの重要性を伝えやすくなります。
CSSを使用して、色やフォントサイズを変更して装飾した場合は、検索エンジンからも認識されやすくなるのです。
CSSは、h1タグを変更することもできますし、ほかのフォントを目立たせたいときにも役立ちます。
Googleの公式ブログでも以下のように記述されています。
もし、視覚的にh1タグがふさわしくないと思った場合は、h1タグのスタイルをCSSで修正しましょう。
引用:Holiday source code housekeeping: Website clinic for non-profits
h1タグの文字数
h1タグの文字数はとくに制限がありません。
ですが、h1タグとタイトルをまったく同じ内容にしている方は注意が必要です。
というのも、タイトルは検索結果に表示されるからです。
Googleの検索結果は、32文字まで表示するようになっているので、32文字以上の文字が途切れて表示されてしまいます。
タイトルとh1タグを同じ内容で設定するのであれば、32文字以内にするといいでしょう。
あるいは、タイトルとh1タグの内容を変えて設定すると検索エンジンとユーザー(読者)にとって分かりやすいWebページに仕上がります。
h1タグを使う際の注意点
ここからは、適切にh1タグを使うときに押さえておくべき注意点を5つご紹介します。
- キーワードの乱用と繰り返しを避ける
- ページ内容にあう文章にする
- 上位表示を狙う際には左側にキーワードを詰める
- 同じサイト内に似たh1タグを使用しない
- 途中で変更する場合はタイトルとh 1タグを分ける
それぞれ具体的に解説するので、目を通しておきましょう。
【注意点①】キーワードの乱用と繰り返しを避ける
『キーワードを詰め込むことで上位表示しやすくなる』と思われている方も少なくありません。
しかし、同じキーワードを複数使用したり、詰め込み過ぎるとGoogleのガイドライン違反となってしまいます。
ページが正しく評価されなくなるだけでなく、サイト全体の評価ダウンに繋がるのでキーワードの乱用は避けた方がいいでしょう。
【注意点②】ページ内容にあう文章にする
h1タグは、ページ全体における大見出しの役割を果たしているので、ページの内容と反れてしまうとGoogleが混乱してしまいます。
たとえば、上位表示させたいからh1タグには、ページの内容とは異なるキーワードを入れたとします。
Googleはページ内容と見出しの内容の相違に気づくので、サイト全体の評価ダウンに繋がる可能性もあります。
ですので、文章の内容とh1タグの内容が合致するように設定してください。
【注意点③】上位表示を狙う際には左側にキーワードを詰める
h1タグとtitleタグを同一にする際の注意点を解説します。
『上位表示を狙う際に、キーワードを左側に詰めた方がいい』という説を耳にしたことがありませんか?
しかし2021年の最新情報としては、キーワードを左側に詰めた方がSEO効果が高くなるといった根拠はありません。
Googleにとって、キーワードを冒頭に置こうが後方に配置しようがSEOの順位に関係はないようです。
とはいえ、ユーザー(読者)からするとキーワードが左側に配置されていた方が目に留まりやすいのかもしれません。
とくに、ユーザー(読者)がスマホで検索をしている場合は、後方に配置された文字が見えないケースもあります。
ですので、表の下側のように、キーワードは冒頭に置くことを意識した方が読者にやさしいWebページとなるでしょう。
キーワード「バストアップ 効果」の場合、
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
左寄せでない | 知らないと損!バストアップ効果が高い3つの方法 |
---|---|
左寄せ | バストアップ効果を実感!美乳を手に入れる3つの方法 |
とキーワードを左寄せしたほうが視覚的にも目に留まりやすいでしょう。
【注意点④】同じサイト内に似たh1タグを使用しない
一つのホームページに似たようなWebページを複数入れて、類似の「h1」がたくさんあるとします。
そうすると、Googleはどれが一番重要なページなのか把握できません。
Googleにとって論理的構造が理解できなくなるので、似たようなページを複数作って類似h1タグを使用するのは控えた方がいいでしょう。
例えば、キーワード「ライザップ 効果」の場合、
<h1>ライザップの効果がスゴイ!実際に体験してみてリアルな感想を大暴露</h1>
<h1>ライザップは効果ない?42人に調査した結果分かった悲惨な事実</h1>
2パターンのWebページをWebサイト内に入れると、Googleが混乱してしまう可能性があるということです。
【注意点⑤】途中で変更する場合はタイトルとh1タグを分ける
『こっちの文章の方が伝わりやすい』というように、途中でh1を変更したくなることもあるはずです。
その際に、h1タグの内容を変更することは可能です。
ただし、h1タグの内容とタイトル(タグ)の内容が同じ場合は要注意しましょう。
というのも、タイトル(タグ)は検索結果に表示され、Googleが順位を決める際に重要な要素ですので、変更すると圏外に飛ばされる可能性があるからです。
「途中でタイトルを変更しても順位はそのまま」と述べているホームページもみかけますが、圏外に飛ばされたり、順位が下がったりするリスクがあるので注意しましょう。
もし、途中で変更したくなったらWebページのタイトル(タグ)は変更せずに、h1タグのテキストだけを変えましょう。
h1タグ評価チェックツールを活用する
「h1タグ評価チェックツール」という無料で使用できるSEOツールをご存知でしょうか?
名前の通り、h1タグの文字数・キーワード出現率・先頭キーワード状況を競合上位サイトと比較して、分析結果を出してくれる便利なツールです。
運営しているサイトで使用しているh1タグが適切であるかを把握したい方は、SEOツールを使用してみるといいでしょう。
h1タグを確認する方法
設定したh1タグを確認する方法は簡単です。
- ブラウザからh1タグを確認したいページにアクセス
- キーボードの「Ctrl」と「U」キーを同時に押す
- キーボードの「Ctrl」と「F」ボタンを同時に押すと検索窓が出てくるので「h1」と入力
上記の3ステップでh1タグを見つけることができます。
『このWebページのh1タグはどのような内容だったかな?』そんな風に思い出せないときは、ぜひ検索窓を活用してみてください。
まとめ
h1タグのSEO効果や適切な使い方について解説しました。
- h1タグは直接的なSEO効果はないもののユーザー(読者)満足度に関与し、間接的なSEO効果をもたらす
- h1タグは対策キーワードを含めて簡潔な内容にする
- キーワードの重複はホームページ全体の評価ダウンに繋がる
- 画像にh1タグを挿入する際には「alt属性」に限り使用できる
- ユーザーの視覚的にフォントを変更したい場合はCSSを使用する
上記のポイントを押さえておけば、適切にh1タグを使用できます。
検索エンジンとユーザー(読者)にとって、分かりやすいページを作ることができるので、ぜひ活用してみてください。
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