ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違い【2021年最新版】
SEO対策の手法である「ブラックハットSEO」と「ホワイトハットSEO」。
『ブラックハットSEOってなに?』
『ホワイトハットSEOとどこが違うの?』
『どっちが検索結果の上位を獲得できるの?』
そのような疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
今回は、ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いを徹底解説いたします。
あわせて、これからのSEO対策において、どちらの手法が勝るのかをお伝えするので、あなたが最も力を入れなければならないことがハッキリします。
30秒でわかる!ブラックハットSEOとは?
ブラックハットSEOとは、Googleが推奨するガイドラインに反し、アルゴリズムの穴を見抜いて不正に検索結果上位を狙う手法のことです。
『ブラックハットSEOって具体的にはどのような手法なの?』『リスクやペナルティってあるの?』といった疑問を持っている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
検索エンジンの裏をかく手法
ブラックハットSEOは、検索エンジンの穴を見つけて不正なやり方で検索上位を目指す手法です。
ここでは、具体的にどのような手で検索上位を狙っていたのかを解説していきます。
- 被リンクを購入する「ペイドリンク」
- 対策キーワードを盛り込む「隠しテキスト・隠しリンク」
- ボタン一つで文書を作成する「自動作成コンテンツ」
上記、ブラックハットSEOの手法を一つずつ解説していきます。
ペイドリンク
ペイドリンクは、ほかのWebサイトにお金を支払ってリンク付けをしてもらう手法のことです。
「大量のリンクが付く=人気なWebサイト(価値のあるページ)」と認識するGoogleアルゴリズムの裏をついており、検索順位があがると2000年頃に多くの人が手を出しました。
現在も被リンクの数は検索順位に影響しますが、不正なリンクに対するパトロールが強化されたため、Googleからペナルティを受けるリスクが高くなっています。
隠しテキスト・隠しリンク
隠しテキスト・隠しリンクは、ユーザーから読み取れないようにキーワードを詰め込む手法です。
具体的には、以下のような装飾をしてユーザーの目には映らないようにします。
- テキストの背景を同じ色にする
- 文字の大きさが極端に小さい
- テキストに画像を被らせる
上記の内容は検索エンジンだけに読み取れるので、上位表示させたいキーワードの含有率が高くなるといったメリットがあります。
しかし、隠しテキストと隠しリンクは「ユーザーが得る情報」と「検索エンジンが読み取る情報」に違和感が生じるため、ペナルティの対象になっているのです。
自動作成コンテンツ
自動作成コンテンツは文章を自動で作成してくれるツールを利用して、コンテンツを作る手法のことを指します。
自動作成コンテンツはテキストを作成する手間が省けるため、被リンク用のWebサイトを大量に作成して文章を自動作成コンテンツに任せる手法が行われていました。
自動作成コンテンツを使用したコンテンツは、文法的には正しいものの人が読むと支離滅裂としており、不自然な文章となっています。
現在では、検索エンジンの精度が向上し、スパムリンクとして見抜くことができるようになりました。
そのため、自動作成コンテンツで作成されたWebサイトからリンクを貼られているWebサイトはペナルティの対象となっています。
ブラックハットSEOのリスク・ペナルティ
ブラックハットSEOは、Googleアルゴリズムの穴をついて楽に検索結果の上位を目指すことができるので、魅力的に感じるはずです。
しかし、ブラックハットSEOはユーザー(読者)目線ではないため、検索エンジンの精度が高くなった現在では以下のようなペナルティを受けるようになりました。
- 検索順位が大幅に下がる
- 検索エンジンのインデックスから消される
- Webサイトのドメインごと消される
- Webサイトを運営するIPアドレスを禁止される
『ユーザーへの影響度に応じて各スパム報告に優先度を設定し、場合によってはスパムサイトを Google の検索結果から完全に削除することがあります。』
ブラックハットSEOは、検索結果の1ページ目に表示されていたページが急に検索結果から消されるケースもあります。
なお、一度受けたペナルティは、解除されない可能性が高いため、一からドメインを取得し直す必要があります。
ブラックハットSEOは、検索エンジンの精度が低く穴をつくことができた時代に流行した手法です。
現在では、ブラックハットSEOで上位を狙うのはハイリスクですので避けた方がいいでしょう。
30秒でわかる!ホワイトハットSEOとは?
ホワイトハットSEOとは、ブラックハットSEOの真逆の手法で、Googleが公開している「ウェブマスター向けガイドライン」を守ってSEO対策を行うことです。
Googleがが求めているWebサイトは、以下の通りです。
ユーザー目線の優良コンテンツ作りをすることが、検索上位を獲得すための一番の近道だと述べています。
・検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
・ユーザーをだますようなことをしない。
・検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。
・どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるかを考えてみる。
ここからは、具体的にどのようなWebサイトが上位表示されるのかをまとめたので、ホワイトハットSEOでサイト作成をしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ユーザーと検索エンジンを意識した手法
ホワイトハットSEOは、Webサイトに訪れる「ユーザー(読者)」と「検索エンジン」にとって最適なサイト作成することを指します。
とはいえ「どのようなWebサイトがユーザーと検索エンジンに最適なの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、押さえるべきポイント3つをくわしくお伝えします。
- 優良コンテンツ
- Googleが推奨する「E-T-A」
- Webサイトの快適化
優良コンテンツ
ホワイトハットSEOで重視するポイントは、ユーザー(読者)にとって快適性の高いWebサイトであるかです。
Googleが求める「優良コンテンツ」の特徴をまとめたのでご覧ください。
- ユーザーが「ためになる」「もっと見たい」と感じる
- ほかのWebサイトと被っておらずオリジナリティが高い
- 誤字脱字や文章の違和感がない
ユーザーの検索意図をすべて満たすことができるWebサイトが「優良コンテンツ」だと認識されます。
ですので、ユーザーがWebサイト上に滞在する時間や開いたWebページを閉じて再度同じ検索をしているかなどをGoogleの検索エンジンがチェックしているようです。
つまり、ユーザーの悩みや疑問を自分のWebサイト上で、完全に解決してもらえるようにサイト作成をすると高く評価されるでしょう。
Googleが推奨する「E-T-A」
Googleは優良コンテンツを見極める指標として「E-T-A」を重視しています。
「E-T-A」とは、Expertise(専門性があること)Authoritativeness (権威があること)TrustWorthiness (信頼できること)のことです。
例としてダイエット方法の記事であれば、素人が書いた記事よりもプロトレーナーが書いた記事のほうが専門性があってユーザー(読者)も信頼できます。
では、どのように「E-T-A」を意識したサイト作成をしたらいいのか、くわしくまとめたのでチェックしましょう。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
E-T-A | 具体的な内容 |
---|---|
Expertise(専門性を高める) | ・ひとつのジャンルに特化する ・専門知識を高める ・専門家に取材をする ・一次情報を伝える |
Authoritativeness (権威性を高める) | ・運営会社・運営者を開示する ・有益なWebサイトから被リンクを得る ・他者のブログ・SNSで推奨される |
TrustWorthiness (信頼性を高める) | ・Webサイト運営者の情報を掲載 ・編集ポリシーを公開(Webサイトの方向性) ・専門性の高いWebサイトから情報を得る |
Webサイトの快適化
検索エンジンは「Webサイトの快適性」を評価基準のひとつにしています。
例として、ユーザー(読者)がクリックをしてWebサイト内に入ったものの「字が小さくて読みにくい」「色が薄くて見えない」といった不便なWebサイトだとすぐに閉じてしまうでしょう。
検索エンジンは、ユーザーの滞在時間と読了率で優良なWebサイトであるかをチェックしているので、読者が快適なWebサイトだと思えるような工夫が必要です。
- 見出しを整理する
- 表示スピードの早さ
- スマホ対応
上記の3点を意識してサイト作成をすると、検索ユーザーにとって利便性の良いWebサイトになります。
ブラックハットSEOはやるべきではない?
現在のブラックハットSEOを使った手法では、検索結果の上位を獲得することができないので、ブラックハットSEOはやるべきではありません。
というのもGoogleアルゴリズムである「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」によってブラックハットSEOは徹底的に排除されたからです。
検索エンジンの精度が向上し、すぐに不正が見抜かれるようになったのでブラックハットSEOを実施したところでペナルティの対象となるでしょう。
ここでは、ブラックハットSEOの脱却策である「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」について解説します。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートは、2012年4月に実施されたGoogleアルゴリズムのことです。
自作自演のスパム行為をターゲットとして実施された施策で、主に以下のようなWebサイトがペナルティの対象となりました。
- 被リンクの購入(ペイドリンク)
- 隠しテキスト・隠しリンク
- クローキング
被リンクや隠しテキストなどで上位表示をさせていたWebサイトは、一気に圏外へ飛ばされたり、ドメイン自体がペナルティを課せられてすべての記事が上位表示できなくなったりと徹底的に取り締まられました。
パンダアップデート
パンダアップデートとは、2012年7月に実施されたGoogleアルゴリズムのことです。
低品質なWebサイトの検索順位を大幅に下げて、優良サイトを上位表示させることを目的として行われました。
- 自動生成されたコンテンツ
- キーワードの詰め込み
- コピーコンテンツ
上記のWebサイトを低品質だと判断し、検索結果から排除したり、順位を下げたりといったペナルティを課しました。
なお、Googleはパンダアップデートに関して以下のように公表しています。
「サイトに対する Google の品質評価アルゴリズムは、低品質なコンテンツのランキングを下げることによって、良質なサイトをユーザーが見つけやすくします。今回の Panda アップデートは、サイトの品質評価をアルゴリズムで行うというこの難題に挑戦しました。」
まとめ
ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの違いについて解説しました。
今回のコラム記事をまとめると下記のようになります。
- ブラックハットSEOはGoogleの推奨するやり方に反した手法
- ホワイトハットSEOはユーザーに対して良質なコンテンツ
- ペンギンアップデート・パンダアップデートでブラックハットSEOは徹底的に排除された
このようにGoogleが定期的に実施するアップデートにより、アルゴリズムを分析して抜け道を探るブラックハットSEOは完全に消されます。
今後、SEO対策で最も力を入れるべきなのは、ユーザーに対して良質なコンテンツを提供することだと断言できるでしょう。
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