コーポレートサイトにおすすめのCMS15選【正しい選定方法も紹介】
近年、コーポレートサイトの作成にCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を活用する企業が増えています。
しかし、CMSにはそれぞれ特徴があるため、自社コーポレートサイトの目的にあったものを選定する必要があります。
そんなCMSについて考えるうえで、
『そもそも自社にCMSが向いているかわからない』
『CMSの種類が知りたい』
『おすすめのCMSが知りたい』
上記のような課題が生じるかと思います。
今回のコラム記事では、企業のホームページ担当者様へ向けて、CMSの「種類」「活用するメリット」「選び方」に加えて「コーポレートサイトにおすすめのCMS15選」を紹介しています。
※今回のコラム記事で掲載している情報は、記事公開時点(2022年10月30日)のものです
※各CMSの最新情報は、公式ホームページをご覧ください
コーポレートサイトに最適なCMSとは
ひと昔前まで、ホームページの作成にはHTMLやCSSなどの言語の知識が必須でした。
言語の習得には大きな学習コストがかかるため、多くの企業では制作会社を利用していた背景があります。
しかし、CMSの誕生により、知識がなくても自社でコーポレートサイトの作成や管理が簡単にできるようになりました。
では、実際どれくらいの企業がCMSを導入しており、どんな企業に適しているかを見ていきましょう。
CMSの導入率
株式会社あとらす二十一の調査(※)によると、上場企業の約4割(2022年2月累計)がCMSを導入してコーポレートサイトを作成しています。
新興成長企業に関しては、約6割がCMS導入率となっています。
導入率は年々増加傾向にあり、今後もCMSの市場は拡大していくと予測できるでしょう。
※参照:https://ohdo.at21.jp/cms/cms-share/
CMSの導入が適しているケース
コーポレートサイトの更新頻度が高くなる場合は、CMSの導入が適しています。
CMSを導入すると、誰でも簡単にコンテンツを更新できるので、お知らせなどでリアルタイムに情報を発信したい企業向けといえるでしょう。
また、CMSは管理機能にも優れています。
Webページが多くて、コーポレートサイトの管理を一元化したい場合にもCMSは向いているでしょう。
CMSの導入が適していないケース
コーポレートサイトの更新頻度が低い場合は、CMSの導入が適していません。
更新頻度が低いと、CMSのメリットが実感しにくいでしょう。
また、デザイン性の高いコーポレートサイトを開設したい方にも、CMS導入は向いていない可能性があります。
CMSの種類
CMSは、大きく分けて2種類に分類できます。
- オープンソース型CMS
- 商用CMS
それぞれの特徴についてみていきましょう。
オープンソース型CMS
オープンソース型CMSとは、ソースコードがインターネット上に無料で公開されているCMSのことです。
コーポレートサイトでも利用の多い WordPress(ワードプレス)は、オープンソース型CMSに分類されます。
費用がかからない点がオープンソース型CMSのメリットですが、サポートはなく、セキュリティ対策も自社で対応しなくてはいけないデメリットがあります。
商用CMS
商用CMSとは、ベンダー(販売会社・提供会社)が独自開発したCMSのことです。
代表的な商用CMSには、Adobe Dreamweaver(アドビ・ドリームウィーバー)が挙げられます。
商用CMSの利用にはライセンス費用を支払う必要がありますが、コーポレートサイトに特化した機能の搭載やサービス提供者からのサポートを受けることが可能です。
さらに、商用CMSには「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類に分類できます。
クラウド型
クラウド型は、ベンダーが用意したサーバーでホームページを運用する方式のことです。
利用者はパソコンへCMSをインストールする必要がなく、インターネット環境があれば手軽に導入できる点がメリットです。
また、利用者はサーバーの管理や保守をする必要がありません。
開発フローは違いますが、クラウド型はオープンソース型に近いCMSといえます。
オンプレミス型
オンプレミス型は、利用者がCMSに対応したサーバーを用意して、そのサーバーにCMSを導入する方式のことです。
導入までの期間はかかりますが、CMSのパッケージ内に搭載されていない機能なども自社で開発でき、カスタマイズ性に優れているのが特徴といえます。
コーポレートサイトにCMSを活用するメリット
続いて、コーポレートサイトにCMSを活用するメリットを4つ紹介します。
下記メリットを参考にしたうえで、CMSの導入を検討してみましょう。
- 専門知識がなくてもコーポレートサイトを開設できる
- 効率的な管理が実現できる
- 統一感のあるコーポレートサイトが作成できる
- SEO対策ができる
専門知識がなくてもコーポレートサイトを開設できる
CMSは、専門の知識がなくてもコーポレートサイトを開設できます。
基本的にCMSは、ドラッグ&ドロップの操作でコンテンツを作成できるため、専門的な知識は必要ありません。
また、コーポレートサイトの作成だけではなく、通常の更新作業も手軽に実施できるのもメリットでしょう。
効率的な管理が実現できる
CMSを活用することで、効率的な管理が実現できます。
ほとんどのCMSには、権限の付与機能が搭載されています。
権限の付与機能を使えば、各部署に編集権を振り分けて、社内でコーポレートサイトを管理することが可能です。
また、オープンソース型やクラウド型のCMSであれば、どこからでもコーポレートサイトにアクセスできるので、効率的な管理が実現できるでしょう。
統一感のあるコーポレートサイトが作成できる
CMSを活用すると、統一感のあるコーポレートサイトの作成が可能です。
CMSの中には、コーポレートサイト向けのテンプレートが用意されています。
テンプレートに沿っていき、テキストや画像を挿入するだけでコンテンツを作成できます。
そのため、各Webページのレイアウトが崩れることなく、統一感のあるコーポレートサイトが開設できるでしょう。
SEO対策ができる
SEO対策の機能を搭載したCMSを活用することで、検索エンジンからの流入が期待できます。
CMSの中には「XMLサイトマップ」「パンくずリスト」など、SEO対策できる機能が搭載されており、初心者でも簡単に設定ができます。
コーポレートサイトに最適なCMSの選び方
コーポレートサイトに最適なCMSの選び方を紹介します。
下記内容を参考にして、自社にあったCMSを選定してみましょう。
- 費用面で選定する
- セキュリティ面で選定する
- サポート体制の有無で選定する
費用面で選定する
CMSの選び方、1つ目は費用面で選定する方法です。
まずは、初期費用や月額費用にいくらまでかけられるかを明確にしましょう。
ある程度の予算が確保できる場合は商用CMS、予算があまり確保できない場合はオープンソース型CMSと、費用面だけでもおおまかに絞ることができます。
セキュリティ面で選定する
CMSの選び方、2つ目はセキュリティ面で選定する方法です。
コーポレートサイトの場合、問い合わせなどで獲得した顧客情報を流出しないためにもセキュリティ対策が必須となります。
商用CMSであれば、基本的にセキュリティ対策はしっかりしているので安心してコーポレートサイトを開設できます。
一方、オープンソース型CMSの場合はプラグインの導入など、自社でセキュリティ対策をするのが必要です。
サポート体制の有無で選定する
CMSの選び方、3つ目はサポート体制の有無で選定する方法です。
商用CMSの場合、ベンダーの公式サイトを確認したり、問い合わせをしたりすればサポート体制の内容がわかるでしょう。
一方、オープンソース型CMSの場合は、インターネット検索をして、その都度に問題を解決していく必要があります。
コーポレートサイトにおすすめの商用CMS【12選】
コーポレートサイトにおすすめの商用CMSを12個紹介します。
1.ShareWith
出典:ShareWith
ShareWith(シェアウィズ)は、クラウド型の商用CMSです。
導入実績は200社以上となっており、どんな組織体系にもマッチする「コーポレートサイト・クラウド」といったサービスを展開しています。
コーポレートサイトに必要な機能をワンパッケージで提供しているため、知識がない方でも安心して利用が可能です。
初期費用 | ■コンパクト:75万円~ ■スタンダード:100万円~ ■レジリエンス:280万円~ |
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月額費用 | ■コンパクト:12万円~ ■スタンダード:14万8,000円~ ■レジリエンス:24万8,000円~ |
2.Movable Type
出典:Movable Type
Movable Type(ムーバブル・タイプ)は、ブログ感覚で簡単にコーポレートサイトが作成できる商用CMSです。
小規模から大規模なコーポレートサイトまで、幅広く作成ができます。
Movable Typeではテンプレート内で独自に利用できるタグがあり、HTMLよりも管理や更新を効率的に行えるのが魅力です。
Movable Typeにはソフトウェア版とクラウド版があるので、自社にあったほうを選ぶとよいでしょう。
Movable Type(ソフトウェア版) | 9万9,000円(年間) |
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Movable Type(クラウド版) | 5,500円~(月額) |
※税込表示
3.Blue Monkey
出典:Blue Monkey
Blue Monkey(ブル-モンキー)は、マーケティングオートメーション(MA)ツールやオウンドメディア構築ツールとの連携が可能な商用CMSです。
高品質な機能を搭載しながらも、シンプルに操作できるのが特徴です。
また、サーバダウンの原因となるDDoS対策のアップデートも自動で実施しているので、セキュリティ面も安心できます。
初期費用 | – |
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月額費用 | ■CMS BlueMonkeyS:3万3,000円 ■CMS BlueMonkeySS:5万5,000円 ■CMS BlueMonkey専用スタンダード:7万7,000円 ■CMS BlueMonkeyハイエンド:13万2,000円 |
※税込表示
4.NOREN
出典:NOREN
NOREN(のれん)は、国内トップクラスの導入実績のある商用CMSです。
誰でも簡単に操作できる機能を標準搭載しており、NORENを導入した87%の企業は、制作会社を利用せず自社でコーポレートサイトを作成しています。
初期費用 | 要問合せ |
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月額費用 | 要問合せ |
5.A-BISU
出典:A-BISU
A-BISU(エビス)は、Webマーケティングをオールインワンで提供する商用CMSです。
問い合わせ対応管理、アクセス解析、ABテストなどもA-BISU上で実施することができます。
また、外部ECサービスとの連携が可能な点も特徴といえます。
初期費用 | 要問合せ |
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月額費用 | 要問合せ |
6.Okra
出典:Okra
Okra(オクラ)は、専門知識が不要で美しいコーポレートサイトが作成できる商用CMSです。
シンプルな操作画面以外にも、グローバルサイト構築するための機能がデフォルトで搭載されています。
海外に向けて情報発信をしたい企業には、ピッタリのCMSといえます。
初期費用 | 要問合せ |
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月額費用 | 要問合せ |
7.bingo!CMS
出典:bingo!CMS
bingo!CMS(ビンゴシーエムエス)は、コーディングレスでホームページが作成できる商用CMSです。
bingo!CMSには、WordPressのように「投稿ページ」「固定ページ」といった区別がありません。
そのため、すべてのWebページの修正をドラッグ&ドロップ操作で完結できます。
また、問い合わせフォームなども、プラグインなしで簡単に設置できる初心者に優しいCMSとなっています。
初期費用 | – |
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月額費用 | ■シングルライセンス(ページ数の制限あり):41,800円 ■シングルライセンス(ページ数の制限なし):66,000円 |
※税込表示
8.WEB SPIRAL
出典:WEB SPIRAL
WEB SPIRAL(ウェブスパイラル)は、ホームページの運営や管理を効率化できる商用CMSです。
WEB SPIRALではセキュリティや品質を維持しながら、運営に必要な公開管理、ファイル管理などを誰でも簡単に実施できます。
また、HTMLをベースとしているため、現在運用中のコーポレートサイトからの移行もスムーズに行えます。
初期費用(1年目) | 207万9,000円 |
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2年目以降の費用(年間) | 55万円 |
※税込表示
9.RCMS
出典:RCMS
RCMS(アールシーエムエス)は、国内導入実績3,000社以上の商用CMSです。
250以上の機能があるので、目的の機能を搭載したコーポレートサイトを作成することができるでしょう。
また、クラウド型やオンプレミス型など、さまざまなプランを設けているのもRCMSの特徴です。
初期費用 | ■スタンダードプラン:4万4,000円 ■仮想専用サーバプラン:8万8,000円 ■オンプレミス提供プラン:159万5,000円 |
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月額費用 | ■スタンダードプラン:1万1,000円 ■仮想専用サーバプラン:5万5,000 円 ■オンプレミス提供プラン:27万5,000円/年 |
※税込表示
10.SITE PUBLIS
出典:SITE PUBLIS
SITE PUBLIS(サイト・パブリス)は、大手企業や自治体などに多数の導入実績がある商用CMSです。
編集したい部分をクリックして、テキストや画像を変更するだけの簡単操作が最大の特徴となっています。
また、標準搭載されていない機能については、プラグインで追加することも可能です。
SITE PUBLISでは、クラウド型とオンプレミス型の2種類から選べます。
初期費用 | クラウド型 ■Standard:22万円 ■Advanced:66万円 |
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オンプレミス型 ■Standard:110万円 ■Advanced:385万円 ■Enterprise:660万円 |
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月額費用 | クラウド型 ■Standard:11万円 ■Advanced:16万5,000円 |
年間費用 | オンプレミス型 ■Standard:22万円 ■Advanced:77万円 ■Enterprise:132万円 |
※税込表示
11.a-blog cms
出典:a-blog cms
a-blog cms(エーブログシーエムエス)は、安心・安全な環境で情報発信が可能な商用CMSです。
プログラムを記述することによるセキュリティリスクを排除し、生産性の向上を支えるツールとなっています。
コーポレートサイトに欠かせないフォーム機能については、複数のステップ形式へのカスタマイズや外部ツールと連携してデータを管理することも可能です。
a-blog cmsではさまざまなプランが用意されており、月額制や買い切り型(スタンダード)まであります。
初期費用 | スタンダード:6万6,000円 ※ほかのプランは0円 |
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月額費用 | ■スタートアップ:1,650円 ■スタートアップ+:5,500円 ■プロフェッショナル:1万1,000円 ■プロフェッショナル+:1万6,500円 |
※税込表示
12.CREAM
出典:CREAM
CREAM(クリーム)は、SEOに強いホームページが作成できる商用CMSです。
HTMLを知らない方でも、簡単にコンテンツが作成できます。
くわえて、キーワード(タグ)を階層化して管理することで、コンテンツと関連付けをしてSEO効果を高めてくれます。
CREAMは、検索エンジンからの流入を目的としている企業におすすめのCMSです。
初期費用 | ■レギュラープラン:3万3,000円 ■プレミアムプラン:20万9,000円 |
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月額費用 | ■レギュラープラン:1万6,500円 ■プレミアムプラン:3万3,000円 |
※税込表示
コーポレートサイトにおすすめのオープンソース型CMS【3選】
コーポレートサイトにおすすめのオープンソース型CMSを3個紹介します。
予算が限られている企業は、下記オープンソース型のCMSの導入を検討してみましょう。
1.WordPress
WordPress(ワードプレス)とは、無料で利用できるオープンソース型のCMSです。
もっともメジャーなCMSで、専門知識がなくても簡単にコーポレートサイトが開設できます。
WordPressからのサポート機能はありませんが、インターネット上に多くの情報が掲載されている点もメリットといえるでしょう。
2.Joomla!
出典:Joomla!
Joomla!(ジュームラ)は、デザイン性に優れたオープンソース型CMSです。
WordPressよりもスキルが必要になりますが、デザインのカスタマイズには定評があります。
デザインに凝ったコーポレートサイトを開設したい方には、おすすめできるCMSです。
3.Drupal
出典:Drupal
Drupal(ドルーパル)は、豊富な機能が充実した商用CMSです。
カテゴリ検索、多言語、コメントなどの機能が標準搭載されているため、さまざまなコーポレートサイトの作成に対応できています。
また、モジュールという拡張機能を使えば、そのほかの機能を簡単に追加することが可能です。
まとめ
コーポレートサイトにおすすめのCMSについて紹介しました。
CMSは大きく分けて2種類に分類でき、オープンソース型CMSと商用CMSです。
さらに、商用CMSはクラウド型とオンプレミス型の2種類に分類できます。
コーポレートサイトに最適なCMSの選び方は、下記のとおりです。
- 費用面で選定する
- セキュリティ面で選定する
- サポート体制の有無で選定する
今回のコラム記事で紹介したCMSを参考にして、コーポレートサイトの開設を準備しましょう。
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