ECサイトの集客にSNSを活用する方法を初心者にもわかりやすく解説【2022年最新版】
『ECサイトにSNSを活用して集客できるって聞いたけど効果あるの?』
『社内にはSNSに詳しい人材がいないから、ウチでは集客に活用するなんてムリかも… 』
市場競争が激化する現代のECサイト運営において、SNSを使った集客は必須です。
さらに、SNSはSEO(検索エンジン最適化)に比べると難しい専門知識が不要のため、ちょっとした基礎知識を知っておくだけで集客に即、活用できるのです。
今回はECサイト向け「SNSを活用した集客方法」について、初心者にもわかりやすく徹底解説いたします。
この記事を読めば、ECサイトに必要なSNS集客の知識を10分で理解できます!
- 1. ECサイトの集客にSNSを活用するメリット
- 2. ECサイトの集客に活用できる7つのSNS
- 3. ECサイトにInstagram(インスタグラム)を活用した集客方法
- 4. ECサイトにFacebook(フェイスブック)を活用した集客方法
- 5. ECサイトにTwitter(ツイッター)を活用した集客方法
- 6. ECサイトにLINE(ライン)を活用した集客方法
- 7. ECサイトにnote(ノート)を活用した集客方法
- 8. ECサイトにYouTube(ユーチューブ)を活用した集客方法
- 9. ECサイトにTikTok(ティックトック)を活用した集客方法
- 10. ECサイトの集客をSNSで行う場合の注意点
- 11. まとめ
ECサイトの集客にSNSを活用するメリット
ECサイトの集客にSNSを活用するメリットは、おおよそ以下の5点が挙げられます。
- 検索エンジン以外からの流入が見込める
- 拡散力が早い
- 低コスト
- SNSの口コミを参考にするユーザーの増加
- 潜在顧客へのアプローチが可能
検索エンジン以外からの流入が見込める
SNSを使って集客を行う一番のメリットは、検索エンジン以外からの流入が見込める点です。
ECサイトでもっとも基本的な集客方法といえば、Googleなどの検索エンジンを使った自然検索(オーガニック検索)からの流入です。
しかし、自然検索は上位表示されれば見込み客に効率良くヒットしますが、ビックキーワードで上位表示させるのは至難の業といわれるため、SEO対策で成果を出すにはかなりの専門知識が必要になります。
SNSは検索エンジンの影響を全く受けないため、SEOの知識がなくても効果の高い集客方法を実践することができます。
拡散力が早い
検索エンジンにないSNSならではの特徴は「拡散力の早さ」です。
例えば自然検索に頼るホームページは、商品を探している人が自ら検索エンジンにキーワードを入力し、サイトをクリックしてもらわなくては商品情報にたどり着いてもらうことができません。
あくまでホームページとユーザー(検索者)は1対1の関係であるため、サイトの内容がよほど評価されなければ友人、知人に広めてくれることは期待できないものです。
一方、SNSは人ヅテに横へ横へと拡散する性質のメディアです。
SNSは「他者との情報共有」が目的になっていることから、誰かが何気なく投稿した内容に「いいね」「リツイート」「シェア」などを付け合うことで、評価された情報が瞬時に拡散されます。
何万件、何十万件というフォロワーを持つ「インフルエンサー」に商品についてコメントしてもらえば、瞬く間に貴社の商品の魅力や良さを多くの人に知ってもらうことができるのです。
低コスト
SNSを使ったプロモーションは比較的低コストで実践できるのも大きな魅力の1つです。
フォロワーを増やす、コメントや画像の投稿やコミュニケーションをメインとするだけならほぼ無料で実践できます。
また、SNSの有料広告はGoogle、Yahoo!などの広告枠よりずっと安価です。
FacebookやInstagramであれば1日辺り300円~有料広告を試すことができるため、平均客単価の低いECサイト事業者にも取り組みやすいプロモーション方法なのです。
SNSの口コミを参考にするユーザーの増加
近年では商品購入前にSNSの口コミを参考にするユーザーが増加傾向にあります。
モノが溢れる現代社会において消費者の購買動向は複雑化しており、従来のように良いものを適正価格で売れば購買に至ってくれる時代はもう終わりを告げています。
目の肥えた現代の消費者に商品の魅力を知ってもらうには、TV、雑誌など企業が作為的に発信するリアルメディア主体の情報よりも、同じ消費者である立場の人がコメントした「口コミ」の方を重視する傾向に偏ってきているからです。
口コミといえばECサイトの「レビュー欄」や「口コミサイト」のコメントも同様ですが、SNSで拡散される口コミの方が商品の購買に直結しやすい特性があります。
そもそもSNSは普段から商品の購買と無関係のやりとりを行っている人たちや、好みの合う人同士が情報交換しあうメディアのため、SNSで拡散される口コミに「信頼度」を置いているユーザーが多いためです。
潜在顧客へのアプローチが可能
ECサイトのターゲットとなる顧客層は「見込み客」と「潜在顧客」に分かれており、SNSは「潜在顧客」へのアプローチがしやすいプロモーション方法です。
「見込み客」とは、既に商品についてある程度知っている顧客のことです。
ECサイトでは主に検索エンジンにキーワードを入れて商品情報を探しているような顧客層を指します。
「見込み客」は商品のことを認知しているため、事細かく説明せずとも購買が成立しやすい顧客と思いがちですが、商品のことを知っているからこそ類似品や価格条件だけで単純比較されやすい側面もあります。
「潜在顧客」とは商品の存在をあまり知らない、あるいは何となく知っていたものの対象商品がどのように自身のニーズを満たしてくれるかがわかっていない顧客層のことです。
SNSは性別、年齢、趣味、職業、興味関心別に絞りこんでアプローチすることが可能なため、商品の良さ、魅力を丁寧に伝えることでサイトのファンを育てやすいのです。
つまり、SNSは潜在顧客を良質な「見込み客」へと育てるツールとして非常に適しているのです。
ECサイトの集客に活用できる7つのSNS
ECサイトの集客に活用できるSNSは以下の7つです。
- LINE
- note
- YouTube
- TikTok
出典:Instagram
Instagramとは、テキストをほとんど使わずに画像や動画の共有に特化したSNSで、ECサイトの集客ツールに最も適しているといわれています。
Instagramは、全世界20億人のユーザーを保有するFacebook傘下となっており、Instagram自体のユーザー数は2020年時点で全世界10億人、日本のユーザー数は親会社のFacebookを超える3300万人まで伸びています。
かつてInstagramは「インスタ映え」という言葉が10~20代女性を中心に根付いていたほど、作為的に見栄えを整えられた画像が多くを占めていました。
しかし、近頃では30~40代までユーザーの年齢層が広がり、性別の隔たりも無く、より自然体なテイストの画像や動画が受け入れられやすくなっています。
出典:Facebook
Facebookは全世界ユーザー数23億人を超える世界最大級のSNSであり、一番の特徴は実名制でアカウント登録を行っている点です。
使い方はLINEなどと同様、情報を投稿したり、いいねを付けてフォローし合う仲間同士のコミュニケーションがメインです。
実名での登録が前提であるFacebookは情報の精度が高く、企業のプロモーション活動にも積極的に利用されています。
Facebookは2018年まで日本国内でも順調にユーザーが拡大していました。
前述のように、2019年に入りInstagramがFacebookのユーザー数を超えたことやアルゴリズムの変更などにより、現在ではプロモーションツールとしての活用幅が以前と変わりつつあります。
Facebookは情報の精度や信頼性を重視する40代以上~向けのSNS広告媒体としては変わらず健在であることから、高価格帯の商品など特定のターゲット層に向けたアプローチに適しているといわれています。
出典:Twitter
Twitterは短文による「つぶやき」を投稿し合って、やり取りを行う特性のSNSです。
全世界のユーザー数は2019年時点で3億3000万人と決して多くありませんが、日本人のアクティブユーザー数は4500万人とFacebookやInstagramより上回っています。
発祥国アメリカのユーザー数は1億5千万人ですので、人口の割合から考えてもTwitterは日本人の特性に非常にマッチしているSNSといってよいでしょう。
Twitterの使い方は140文字までの短いテキストでコメント(ツイート)や画像や動画を投稿、配信する方式です。
TwitterをECサイトの集客方法として使う何よりのメリットは「圧倒的な拡散力の早さ」です。
Twitter拡散力の秘密は気に入ったツイートを自分のタイムラインに投稿する「リツイート」や、返信機能「リプライ」などを駆使することで情報が横へ横へと広がりやすい点です。
日本人に馴染み深いTwitterを活用し、ユーザーとコミュニケーションを取りながら将来の潜在顧客発掘へ繋げていくことが期待できます。
LINE
出典:LINE
LINEはスマホ、タブレット、PCで利用できるアプリケーションで、今や日本人のほとんどがインストールしている国内普及率NO.1のSNSです。
全世界アクティブユーザー数は2019年時点で2億2000万人で、Facebookなどと比べると決して多くありませんが、LINEのユーザー層の大半を占めているのは日本と韓国です。
LINEの日本国内ユーザー数は8200万人と、他のSNSの追随を許さないほどダントツトップのユーザー数を誇っています。
音声通話をメインに使っているLINEユーザーの中には、「LINEはSNSではない」と解釈されている方も少なくありませんが、タイムラインなど複数人数と情報共有し合える機能がたくさんあるため、れっきとしたSNSの1つです。
他のSNSを大きく引き離す国内ユーザー数の多さをいかし、男女、年齢層を問わず幅広い顧客層へ自社サイトの魅力をアピールするツールとして活用したいものです。
note
出典:note
noteとは文章(テキスト)の他に、画像、動画、音楽、イラストなど様々な作品を投稿、配信できるメディアプラットフォームです。
noteの使い方は非常にシンプルで文章や画像、動画を規程のフォームに投稿するだけですが、他のSNS同様フォローや評価をし合うことが可能です。
今、noteのユーザー数は驚異的な伸び率を見せていることで話題となっています。
2019年9月時点までのnoteユーザー数は2000万人ほどでしたが、2020年5月にはコロナ禍が後押ししユーザー数が前年比3倍の6300万人まで一挙に増加。
コロナ禍でユーザー数が伸びた理由の背景には、新型コロナウイルスの感染情報や特別定額給付金についてなど、コロナ禍ならではの情報発信記事に注目が集まったためです。
法人アカウントの登録件数も1600件と急増しており、業務用「note pro」の契約数も伸びているため、「Yahoo!」や「LINE」と並ぶ国内の新たなメガメディアとなりそうです。
YouTube
出典:YouTube
YouTubeは、全世界アクティブユーザー数は2020年時点で20億人以上、100ヵ国80言語に対応している世界NO.1の動画共有サービスです。
日本国内のユーザー数は2020年時点で6500万人を突破するなど、コロナ禍のステイホームがユーザー数の伸び率を後押しした形です。
「子供のなりたい職業NO.1」にユーチューバーが挙げられたり、テレビは見ないけどYouTubeなら見るなど、現在ではすっかり日本人の日常生活に密着したメディアとなりました。
近年では、有名芸能人もYouTube専用チャンネルを開設するなど参入が相次いでおり、地上波のテレビで見られない独自の映像コンテンツ配信ツールとして、今後ますますの市場拡大が期待できます。
TikTok
出典:TikTok
TikTokとは、中国発祥のビデオ映像プラットフォームです。
映像配信サービスはYouTubeと比較されがちですが、TikTokは60秒までのごく短いショート映像専用に特化しています。
TikTokの全世界ユーザー数は2021年時点で12億人に達しているものの、日本のユーザー数は950万人と少なめの印象ですが、サービス自体が2017年に開始されたばかりと考えればむしろ驚異的なスピードでユーザーが増えているといえるでしょう。
日本では2018年より10~20年代の若年層を中心にTikTokで爆発的な流行を見せ、配信者のことを「TikToker」と呼ばれ、年内の流行語大賞にも選ばれました。
人気の秘密は画像、動画の撮影、加工がとても簡単なため、投稿のハードルが低い点です。
画像加工の容易さにより簡単に「盛れる」ため、比較的簡単に「いいね」がゲットしやすいのも特徴の1つです。
TikTok独自の文化が生まれやすく、YouTubeよりもずっと手軽に動画、画像を使った情報配信に適しています。
ECサイトにInstagram(インスタグラム)を活用した集客方法
ECサイトの集客方法に適したInstagram(インスタグラム)のプロモーション方法には無料でできる方法と、有料でできる方法に分かれています。
無料でできる方法
- 投稿欄にECサイトのリンクを貼る
- ストーリーズにリンクを貼る
- ショッピングタグを投稿に埋め込む
Instagramで最も王道のECサイト向け集客方法は、投稿欄や24時間で消える「ストーリーズ」に自社ECサイトのリンクを貼り、サイトへ誘導することです。
キーワードにハッシュタグ「#」を付けることで検索対策も可能なため、自社の投稿内容を見つけてもらいやすくなります。
また、投稿欄の画像に価格や商品名が記載されたショッピングタグを埋め込んでおけば、気に入った商品を見つけたユーザーはECサイトへそのまま遷移させることも可能です。
有料広告を使う方法
Instagramは、有料広告を使って自社のサイト案内を配信する方法もあります。
有料広告は、配信方法によって大きく以下2つに分かれます。
- ストーリーズ広告
- ユーザーがストーリーズ広告を見る間に流れる広告
- フィード広告
- ユーザーの通常投稿と同じデザインで流れる広告
ストーリーズ広告とは、ユーザーがフォローしている人のストーリーズを読んでいる間に流れる広告で、Instagramを普段から使い慣れているユーザーへのアプローチに適しています。
フィード広告は、通常投稿と同じデザインの広告で主に以下4つの種類があります。
- 写真広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- コレクション広告
写真広告は画像を使ったシンプルな広告、動画広告は60秒までの動画が配信できる方法でいずれもユーザーの投稿とほぼ同じデザインのため、広告だと気付かれることが少ない方法です。
カルーセル広告は、画像の表示をスワイプして見ることができ、コレクション広告は表示された画像に興味をもったユーザーだけがタップでき、広告の中に入るとさらに商品の情報が見れる方式です。
いずれも本気で商品に興味のある人に向けてアプローチできます。
ECサイトにFacebook(フェイスブック)を活用した集客方法
ECサイトにFacebookを活用した集客方法を行うには、まずビジネスアカウントを開設することです。
有料広告はInstagramと連携しているため、Facebookのアカウントを使ってどちらで配信するかを選ぶことができ、広告の種類もほぼ同じです。
ここではFacebookならではの無料でできる集客方法についてご紹介します。
無料でできる方法
- テキスト、ブログ形式の記事を投稿
- タイムラインにキャンペーン告知を配信
- ショップ機能を使う
Facebookは、ホームページなどと同様に、タイムラインに割引きセールやキャンペーンの情報を投稿するのが定番の使い方です。
サイトへの誘導は、あからさまにECサイトへの誘導を行うよりも記事などを使った読み物形式にする方がユーザーが読み入ってくれる率は高くなります。
Facebook上に商品の魅力や店舗責任者ならではの商品マメ知識などを投稿することで、ユーザーに抵抗なくサイトへの関心をもってもらえるでしょう。
また、2020年6月よりFacebook内にECサイト機能が付属したため、Facebook自体をECサイトとして使うこともできるようになりました。
ただし、決済機能は実装されていないため、集客面では自社ECサイトと連動して運営してみても良いでしょう。
ECサイトにTwitter(ツイッター)を活用した集客方法
ECサイトの集客にTwitter(ツイッター)を活用する方法は次の5つです。
- リンクを貼る
- プロフィールを充実させる
- ハッシュタグを使う
- ツイートする時間を決めて配信
- あからさまに商売感を出さない
Twitterを使ってECサイトへ誘導するにはツイート内にサイトのリンクを貼るか、ブログを持っているならブログのリンクを貼ってもOKです。
140文字と制限があるツイートでは、1回で長いテキストをダラダラと書くことができないためプロフィール欄を充実させておくことも重要となり、プロフィールにサイトのリンクを貼るのも有益となります。
ツイートは自社の商品に興味関心の高い層に向けたハッシュタグを使い、購買ターゲットがスマホに向かいそうな時間帯に毎日決めて行うのがベストです。
Twitterを使った集客方法の注意点はあからさまに「商売感」を出さないことです。
物を売りつけられるとわかればフォローやリツイートがもらいにくくなるため、まずはユーザーとコミュニケーションを取って信頼を獲得することに集中しましょう。
ECサイトにLINE(ライン)を活用した集客方法
LINE公式アカウントを利用する集客方法は、あらゆるSNSで最もECサイトの購買に繋がりやすいといわれています。
LINE公式アカウントの広告は有料ですが費用は安価な予算からスタートできるため、平均単価が低い店舗様にも負担が少ないプロモーション方法となります。
LINEを使った集客方法の戦略としてはおおまかに以下の2つに分かれます。
- 短期的に成果を上げる方法
- キャンペーン・クーポンの配信
- 中長期的に成果を上げる方法
- チャットによるコミュニケーション
短期的に成果を上げる方法は、LINE公式アカウントのキャンペーン、クーポンの配信などの方法で、特にスクラッチを利用したデジタルキャンペーンはECサイトへの誘導率が高いと評判です。
中長期的に成果を上げる方法とは、LINE公式アカウントを使ったトークやチャットによるコミュニケーションです。
見込み客と直接コミュニケーションが取れるので、お客様側も購買前の不安を払拭し、安心して購買に踏み切るきっかけを作りやすくなります。
ECサイトにnote(ノート)を活用した集客方法
noteは情報発信によるプロモーションも可能ですが、直接的に自社ECサイトへの誘導が可能です。
「note for shopping」という機能が付属しており、連携している各ECプラットフォームのURLをコンテンツに埋め込むことでnoteの画面上にカード形式でECサイトの情報が表示されます。
noteと連携しているECプラットフォームは現在15社といわれており、主に次のような有名モール、ASPが軒を連ねています。
- Amazon
- Yahoo!ショッピング
- カラーミーショップ
- MakeShop
- EC-CUBE
- BASE
- STORES
- おちゃのこネット
- Shopify
ECサイトの運営者にとってはnoteコンテンツ内で効率良く商品をアピールできるため、 集客や売上アップに繋がりやすくなります。
また、noteはコンテンツ販売を直接行うこともできるため、書籍やCDの試し読みや視聴、ノウハウの有料提供も手軽に行うことができます。
コンテンツのSEO対策も専門知識不要のため、ますます拡大するnoteを貴サイトのプロモーションにぜひご活用ください。
ECサイトにYouTube(ユーチューブ)を活用した集客方法
YouTube(ユーチューブ)は、集客ツールとして活用できることはもちろんですが、ECサイトの売上アップにも大きく貢献するプラットフォームです。
ECサイトは原則、静止画像による情報がメインとなるため、ユーザーが商品の購買を決心するまで躊躇してしまうケースが少なくありません。
YouTubeで商品の情報を動画でわかりやすく配信することで、ユーザーに商品の魅力がより伝わりやすく、迷わず購買を決め手くれる確率が高くなるのです。
YouTubeを使った集客、販促実践に向けた主な手順は次の3ステップとなります。
- YouTubeを開設してコンテンツを配信
- YouTube概要欄にECサイトのリンクを貼る
- ECサイト内にもYouTubeのリンクを埋め込む
まず、YouTubeのアカウントを開設してコンテンツ内容を考案します。
商品の魅力が伝わるように素材やサイズ、お役立ち活用方法などプロならではの情報をコンテンツ化し、配信するのです。
直接的な見込み客向けだけでなく、「こんな使い方もできるんだ!」といった具合に商品のことをよく知らなかった潜在顧客へアプローチが可能となります。
YouTube概要欄にリンクを貼っておくと、ECサイトへ誘導も可能です。
自社のECサイト内にYouTubeのリンクを埋め込んでおけば商品のことをより深く理解してもらえるため、相互どちらもリンクを貼り合って売上アップを狙いましょう。
ECサイトにTikTok(ティックトック)を活用した集客方法
TikTok(ティックトック)のECサイト向け集客方法はYouTubeなどと同様に、投稿欄にリンクや広告を貼ってサイトへ誘導するのが定番です。
しかし、20代女性のユーザー情報を多く保有するTikTokの良さを最大限にいかした集客を行うなら、ぜひ有料広告にチャレンジしてみることをおすすめします。
TikTokの有料広告は主に以下3つの種類に分かれています。
- ハッシュタグチャレンジ
- 起動画面広告
- 運用型インフィード広告
ハッシュタグチャレンジとは、簡単にいえばユーザー参加型のブランディグイベントです。
ユーザーに公式動画をまねた動画を作成させ商品の魅力を拡散してもらう方法ですが、即効性が期待できると評判です。
ただしハッシュタグチャレンジの広告予算は1000万以上のため、年商50億以上の企業向けのプロモーション方法となります。
起動画面広告は、TikTokを起動した瞬間に表示される広告のことで、1日1社限定の稀少な広告枠です。
自社サイトのLPに直接誘導可能なため、即効性のある広告効果が見込めます。
TikTokでECサイト広告実績NO.1といわれているのが運用型インフィード広告です。
Instaguramなどと同様にユーザーが見ている画面と同様の広告が配信され、記事型広告とも併用可能なため、商品説明を詳しく付け加えることが可能です。
ECサイトの集客をSNSで行う場合の注意点
ECサイトの集客をSNSで行う場合の注意点は以下4つです。
- 炎上リスク・投稿内容への注意
- アカウント停止リスク(アカBAN)
- 無料機能に即効性を期待しない
- 継続投稿の負担増を想定
炎上リスク・投稿内容への注意
SNS集客を行う上で最も気を付けるべきは「炎上リスク」です。
SNSは自社の商品の良さや魅力を素早い拡散力でアピールできるのがメリットはありますが、同時に悪い印象をもたれた場合は瞬く間に悪評も拡散されてしまうリスクを秘めています。
また、SNSを使って情報発信を行う際は投稿内容にも細心の注意を払う必要があります。
SNSはあらゆる年代、性別の不特定多数の方が閲覧するため「誰が読むかわからない」という緊張感をもって情報発信するように心がけましょう。
アカウント停止リスク(アカBAN)
媒体にもよりますが、SNSはアカウント停止リスク(アカBAN)と常に隣り合わせです。
SNSのアカウント停止は、外部サイトやバナーへの誘導がしつこ過ぎる、発信内容が不適切であると判断された場合に起こるトラブルです。
SNSの扱いに細心の注意を払っていたつもりでも運営元の都合で突然アカウントを止められるケースも少なからず報告されています。
特にFacebookやInstagramなどユーザー数の多いサービスは規約が厳しいことで知られていますので、くれぐれも行き過ぎた表現を伴うプロモーション方法は避けるようにしましょう。
無料機能に即効性を期待しない
ECサイト向けSNS集客は無料と有料でできる方法に分かれますが、無料でできる方法には即効性が期待できません。
新規で開設したアカウントではフォローや多人数に向けた情報共有、拡散がしにくいため、あくまでフォロワーを増やし、ユーザーとこまめなコミュニケーションを図ることで効果に繋がる特性をもつからです。
最低6ヵ月~1年前後は大きな効果を期待せず、諦めずにこまめに更新を続けていくように心がけてください。
継続投稿の負担増を想定
前述のようにSNSは継続的な投稿を行うことが必須のため、しばしば運営元にとって負担増が想定されます。
SNSは一度にたくさんのコメントや画像を投稿するより、アクションは少なくても定期的に発信しなければフォロワーが減ったり、閲覧数が下がる仕組みとなっています。
できればECサイト運営は、別で専任担当者を1人置き、SNSプロモーションに集中してもらえることがベストです。
まとめ
今回はECサイト向け「SNSを活用した集客方法」について初心者向けにわかりやすさを心がけ、お話させて頂きました。
まとめますと、現代のECサイト運営においてはSNSを積極的に活用した集客方法は必須です。
ECサイトの集客でSNSを活用するメリットはおおよそ以下の5点が挙げられます。
- 検索エンジン以外からの流入が見込める
- 拡散力が早い
- 低コスト
- SNSの口コミを参考にするユーザーの増加
- 潜在顧客へのアプローチが可能
ECサイトの集客に活用できるSNSは以下の7つです。
- LINE
- Note
- YouTube
- TikTok
プラットフォーム別、無料、有料の集客方法は以下にまとめております。
▼スマホの場合は横にスクロールしてご覧ください
SNSの集客方法 | 無料 | 有料 |
---|---|---|
・投稿欄にECサイトのリンクを貼る ・ストーリーズにリンクを貼る ・ショッピングタグを投稿に埋め込む |
・ストーリーズ広告 ・フィード広告 |
|
・テキスト、ブログ形式の記事を投稿 ・タイムラインにキャンペーン告知を配信 ・ショップ機能を使う |
・Instagramと共同 | |
・リンクを貼る ・プロフィールを充実させる ・ハッシュタグを使う ・ツイートする時間を決めて配信 ・あからさまに商売感を出さない |
||
LINE | ■短期的な方法 キャンペーン・クーポンの配信 ■中長期的な方法 メッセージ配信・チャットによるコミュニケーション |
|
note | ・Amazon、Yahoo!など 15社のECサイトプラットフォームリンクの 埋め込み可能 |
|
YouTube | ・YouTubeを開設してコンテンツを配信 ・YouTube概要欄にECサイトのリンクを貼る ・ECサイト内にもYouTubeのリンクを埋め込む |
|
TikTok | ・ハッシュタグチャレンジ ・起動画面広告 ・運用型インフィード広告 |
SNSを使ったECサイト向け集客方法は、Google検索のSEO対策などと比較すると専門知識はほぼ不要です。
しかし、SNS集客を成功させるには運用担当者がこまめに投稿、情報発信を繰り返し、見込み客、潜在客に積極的にアプローチすることに他なりません。
早期に効果は見込めないかもしれませんが、SNSを活用してゆっくりと時間をかけ良質な将来のロイヤルカスタマー(企業や商品・サービスに対して忠誠心の高い顧客)を育てていきましょう。
まずは無料でご相談ください。
お問い合わせ・ご相談や、公開後の修正依頼などに関しては、いずれかの方法にてお問い合わせください。
※年末年始・土日祝は定休日となります
※受付時間 9:00~17:30