競合サイトの分析ツール15選【無料で競合サイトを見つける方法も紹介】
Webサイトで「アクセス数を増やしたい」「コンバージョン率を上げたい」などのパフォーマンスを改善するには、競合サイトの分析が欠かせません。
競合サイトの分析は、ユーザーニーズの理解や自社コンテンツの差別化のヒントになるためです。
しかし、いざ自社で競合サイト分析を始めるうえで、
『競合サイトの見つけ方を知りたい』
『分析方法がわからない』
『便利なツールがあれば知りたい』
上記のような課題が生じるかと思います。
今回のコラム記事では、企業のサイト担当者様へ向けて「競合サイトの分析をすべき理由」「競合サイトの見つけ方」「競合サイトの分析ツール15選(無料6選+有料9選)」を紹介しています。
※今回のコラム記事で掲載している情報は、記事公開時点(2022年6月24日)のものです
※ツールの最新情報は、各公式サイトをご覧ください
競合サイトの調査・分析をすべき3つの理由
まずは、競合サイトの調査・分析をすべき3つの理由を紹介します。
下記理由を理解したうえで、競合サイトの分析を実施しましょう。
- ターゲットのニーズを理解できる
- 競合他社との差別化を図るヒントを得られる
- 競合サイトの戦略が予測できる
ターゲットのニーズを理解できる
競合サイトの調査・分析をすべき理由1つ目は、ターゲットのニーズを理解できる点です。
たとえば、競合サイトのアクセス情報とコンテンツの内容を分析すれば、どんなユーザーが競合サイトに訪問して、どんな情報を求めているかを把握できます。
競合サイトの調査・分析でユーザーニーズの把握ができれば、自社サイトにも反映させることができるでしょう。
競合他社との差別化を図るヒントを得られる
競合サイトの調査・分析をすべき理由2つ目は、競合他社との差別化を図るヒントを得られる点です。
たとえば、競合サイトが、どのように強みをコンテンツに反映しているのか調査して参考にすれば、競合他社との差別化を図れるでしょう。
また、ツールで競合サイトの流入キーワードを分析できれば、自社サイトで今まで発見できなかった新しいキーワードを見つけられます。
競合サイトの戦略が予測できる
競合サイトの調査・分析をすべき理由3つ目は、競合サイトの戦略が予測できる点です。
分析によって、競合サイトがどんな施策に力を入れているか判断できれば、それを自社の戦略にも反映させられます。
たとえば、競合サイトにアクセスしているユーザーの属性を分析できれば、どんなユーザーにどんなコンテンツが人気あるかなどを把握できます。
分析結果を自社のマーケティング戦略に反映させれば、コンバージョン率向上にもつながるでしょう。
競合サイトの見つけ方
競合サイトの見つけ方を紹介します。
競合サイト分析では、まず競合サイトを見つけなくはいけません。
自社にあった方法で、競合サイトを見つけてみましょう。
キーワードを決定して検索エンジンで検索する
1つ目は、キーワードを決定して検索エンジンで検索する方法です。
まず、自社サイトで重要視するキーワードを選定しましょう。
たとえば、東京のホームページ制作会社であれば「東京 ホームページ制作会社」などのコンバージョンにつながりやすいキーワードを選定します。
キーワードが決まったら、Googleなどの検索エンジンで検索をかけます。
検索エンジン上には「東京 ホームページ制作会社」のキーワードを狙って、競合サイトが複数表示されています。
ただし、検索エンジン上に表示されるすべてが競合サイトとは限りません。
検索結果にランクインしているWebサイトに一つずつアクセスして、目視でピックアップしていきましょう。
キーワードプランナーの活用もおすすめ
自社で重要視するキーワードが選定できない場合は、Googleのキーワードプランナーを活用するのがおすすめです。
出典:Googleキーワードプランナー
キーワードプランナーの「新しいキーワードを見つける」では、自社サイトのURLを入力するだけで最適なキーワードを複数ピックアップしてくれます。
出典:Googleキーワードプランナー
表示されたキーワードの「検索ボリューム」や「競合性」なども確認できるので、こちらのキーワードで検索すれば、競合サイトを見つけることも可能です。
また、キーワードプランナーではキーワードを入力すると、それに関連するキーワードをリストアップしてくれる機能もあるので、こちらも活用してみましょう。
Similar Sitesを活用する
2つ目は、Similar Sitesを活用する方法です。
Similar Sitesは、自社サイトのURLを入力するだけで競合サイトをリストアップしてくれるツールです。
使用方法は下記のとおりになります。
Similar Sitesにアクセスして、検索窓に自社サイトのURLを入力しましょう。
出典:Similar Sites
上記画面のように競合サイトが複数表示されます。
ただし、Similar Sitesはあくまでコンテンツの内容が似たWebサイトを見つけるツールなので、表示されるすべてが競合サイトではない可能性があります。
競合サイトを見つけるには、検索エンジンを利用する方法との組み合わせがおすすめです。
競合サイトの分析で見るべき指標は6つ
続いて、競合サイトの分析で見るべき指標を6つ紹介します。
下記指標を理解したうえで、分析を実施しましょう。
- アクセス数
- キーワード
- 流入経路
- 滞在時間
- 被リンク先
- 上位表示ページ
アクセス数
競合サイトの分析では、アクセス数を確認しましょう。
ツールを活用すると、競合サイトのアクセスの傾向を把握できます。
たとえば、競合サイトのアクセス数が急激に増加したのが確認できた場合、原因を追求すれば、自社に反映させることもできるでしょう。
キーワード
競合サイトの分析では、キーワードを確認しましょう。
競合サイトがどんなキーワードで流入しているかを分析します。
くわえて、キーワードの競合性も確認して、自社でそのキーワードを狙うことが可能か判断します。
流入経路
競合サイトの分析では、流入経路を確認しましょう。
「検索エンジン」「Web広告」「SNS」など、競合サイトのメインの流入元を分析します。
アクセス数の多い流入元が把握できれば、競合サイトがどの施策に力を入れているかが判断できます。
アクセス数が課題の場合は、競合サイトの流入経路を参考にして、自社サイトの集客にも反映させてみましょう。
滞在時間
競合サイトの分析では、滞在時間を確認しましょう。
滞在時間は、ユーザーがWebページを閲覧した時間です。
競合サイトで滞在時間が長いWebページがあれば、その情報がユーザーにとって重要である可能性があります。
競合サイトと自社サイトの平均滞在時間を比べてみましょう。
自社サイトの平均滞在時間が短い場合は、コンテンツの量が適切か確認する必要があります。
被リンク先
競合サイトの分析では、被リンクの獲得先を確認しましょう。
被リンクの獲得は、検索エンジンで上位表示を目指すのに欠かせない施策です。
そのため、競合サイトの被リンクの傾向や動向を確認する必要があります。
仮に、競合サイトが多くの被リンクを獲得しているのであれば、自社でも同じような被リンクを獲得できないか対策を練ります。
上位表示ページ
競合サイトの分析では、上位表示ページを確認しましょう。
Google(検索エンジン)では、ユーザーにとって有益な情報を記載しているコンテンツが上位に表示される傾向があります。
そのため、上位表示されているコンテンツを確認して「なぜ上位に表示されているのか」を分析すれば、自社のSEO施策のヒントになるでしょう。
競合サイト分析ツール6選【無料】
無料で利用できる競合サイトの分析ツールを6つ紹介します。
競合サイトの分析をするのが初めての方は、まず下記無料ツールの利用から検討してみましょう。
SEOチェキ
出典:SEOチェキ
SEOチェキは、競合サイトの分析が無料で行えるツールです。
競合サイトのURLを入力するだけで「発リンク数」「最終更新日時」「Google・Yahoo!のインデックス数」などが分析できます。
SEOチェキは無料のツールですが、利用するだけで競合サイトがどんなSEO施策をしているか確認できるので、非常に優れたツールといえます。
GRC
出典:GRC
GRCは、無料の検索順位チェックツールです。
「Google」「Yahoo」「Bing」など、各検索エンジンの順位が確認できます。
検索順位を調べたいURLとキーワードを入力すれば、簡単に競合サイトの検索順位が分析できます。
GRCで登録できるURLや検索キーワードを増やしたい場合は、有料版を利用するといいでしょう。
SEO META in 1 CLICK
SEO META in 1 CLICKは、無料で競合サイトのSEO対策状況を分析できるGoogle Chromeの拡張機能です。
Chromeから一度インストールすれば、ワンクリックでWebサイトの分析ができます。
SEO META in 1 CLICKでは「各種タグ情報」「SNS関連情報」「リンク情報」などが一度に分析可能です。
Page Speed Insights
Page Speed Insights(ページスピードインサイト)は、無料でWebサイトの表示速度を分析できるツールです。
URLを入力して分析すると、読み込み速度をスコアリングしてくれて、改善策も提示してくれます。
Page Speed Insightsで競合サイトと自社サイトの読み込み速度を比較すれば、改善が必要なのか判断できます。
Wayback Machine
Wayback Machine(ウェイバックマシン)は、インターネットアーカイブが保存している過去のWebページを閲覧・保存できるツールです。
URLを入力するだけで、過去のWebページを閲覧できます。
Wayback Machineを使えば、競合サイトのデザインを調べられます。
デザインの変化を知れば、自社サイトのリニューアルの参考になるヒントを得られるかもしれません。
Website Grader
Website Grader(ウェブサイトグレーダー)は、Webサイトの分析ができるツールです。
「Webページの表示速度」「SEO対策評価」「モバイル対応状況」「セキュリティ評価」などの項目をチェックできます。
URLを入力するだけで簡単に各対策を評価できるWebsite Graderは、競合分析には欠かせないツールといえるでしょう。
競合サイト分析ツール9選【有料】
続いて、競合サイトの分析ツール(有料版)を9つ紹介します。
有料ツールは無料よりも詳細な分析が可能になるので、下記内容を参考にツール導入を検討してみましょう。
Similarweb
出典:Similarweb
Similarweb(シミラーウェブ)は、URLを入力するだけで競合サイトのアクセス情報を分析できるツールです。
「アクセス数」「滞在時間」「直帰率」など、細かいデータが分析できます。
また、Chromeの拡張機能をインストールすれば、競合サイトに訪問しながらアクセス情報を閲覧することも可能です。
Similarwebの有料版では、無料トライアル期間が設けられています。
トライアル期間中にツールを使用してみて、契約の有無を考えるのもいいでしょう。
料金(月額) | 無料プラン:無料(分析制限あり) 有料プラン:$249~(月額払いの場合) |
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無料トライアル | あり(7日間) |
ahrefs
出典:ahrefs
ahrefs(エイチレフス)は、オールインワンのSEO分析ツールです。
Webサイトの被リンク分析や、自然検索キーワードなどのデータが分析できます。
ahrefsで競合サイトが「どの検索キーワードで上位表示されているか」「どれくらい流入しているか」を把握できます。
SEO施策に力を入れている企業には、ぴったりのツールです。
料金(月額) | ライト:12,500円 スタンダード:25,000円 アドバンスド:50,000円 企業:12,5000円 ※月額払いの場合 |
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無料トライアル | なし |
eMark+
出典:eMark+
eMark+(イーマークプラス)は、運営会社のヴァリューズが保有する膨大なユーザー行動データから、Webサイトへのアクセス状況を分析できるツールです。
ターゲットの属性を選択すると、そのユーザーがよく閲覧している競合サイトを見つけることができます。
また、eMark+は競合サイトと自社サイトの「コンバージョン」や「アクセス情報」などを比較する機能も搭載しています。
料金 | 要問合せ |
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無料での利用 | あり(一部機能で制限あり) |
Gyro-n SEO
出典:Gyro-n SEO
Gyro-n SEO(ジャイロンSEO)は、競合サイトの検索順位変動が分析できるツールです。
Webサイトの「各キーワード順位変動」「コンテンツ分析」「内部対策分析」などが実施できます。
また、競合サイトと自社サイトの検索順位を比較する機能も搭載しています。
Gyro-n SEOは有料ツールになりますが、スタータープランでは最初の3か月が無料です。
料金(月額) | スターター:550円 ライト:4,950円 スタンダード:10,560円 プレミアム:18,480円 |
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無料トライアル | あり ※スタータープランのみ3か月無料 |
※税込表示
SEMrush
出典:SEMrush
SEMrush(セムラッシュ)は、競合調査、SEO、コンテンツマーケティングなどの調査を実施できる分析ツールです。
競合調査では「トラフィック分析」「オーガニック検索分析」「リスティング広告分析」「ソーシャルメディアトラッカー」など、複数の流入経路を把握できます。
SEOに関しては、検索ランキングを上げるための具体的な改善策の提示もあるため、分析から改善までをSEMrushだけで対応できます。
SEMrushでは無料トライアルを設けているので、まずは利用してみるのもいいでしょう。
料金 | Pro:$119.95 Guru:$229.95 Business:$449.95 ※月額払いの場合 |
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無料トライアル | あり(7日間) |
Dockpit
出典:Dockpit
Dockpit(ドックピット)は、競合サイトの分析やトレンド調査が実施できるツールです。
URLを入力するとアクセスの推移にくわえて、Webサイトに訪問しているユーザー属性も分析できます。
また、自社のターゲット属性を設定しておけば、ターゲット層のWeb行動も追うことができるため、Dockpitはユーザー調査にも最適なツールといえます。
料金 | 要問合せ |
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無料版 | あり |
SEARCH WRITE
出典:SEARCH WRITE
SEARCH WRITE(サーチライト)は、知識がなくてもすぐに使えてSEOの機能が豊富なツールです。
競合サイトの「タイトル」「ディスクリプション」「hタグ」などを抽出し、一覧に表示してくれます。
SEARCH WRITEはチーム運用に特化した設計になっているため、タスクをチームで共有しながら改善策を実行できます。
また、サポートセンターも設けられているので、ツールの使い方のアドバイスをもらうことも可能です。
料金(月額) | ベーシック:50,000円 スタンダード:順次リリース予定 ※ プレミアム:順次リリース予定 ※ ※2022年6月時点の情報 |
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無料トライアル | なし |
BULL
出典:BULL
BULL(ブル)は、検索エンジンの順位変動に特化したツールです。
「Google」「Yahoo!」「Bing」など、各検索エンジンの順位のモニタリングが簡単に実施できます。
また、BULLでは検索順位に変動があった場合、原因が「競合サイトによるものか」「Google検索アルゴリズムによるものなのか」を判断してくれる機能があります。
料金(月額) | BULL30:1,150円 BULL50:1,850円 BULL100:3,500円 BULL200:6,550円 BULL500:15,400円 |
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無料トライアル | あり(14日間) |
※税込表示
Keywordmap
出典:Keywordmap
Keywordmap(キーワードマップ)は、Web集客の最大化を実現してくれるツールです。
競合サイトの分析では、成果の要因を可視化することで、競合サイトを追い抜くための改善策が特定できます。
また、Keywordmapが保有するビックデータを基に検索エンジンの上位表示に必要な情報を抽出できるため、集客につながりやすいコンテンツが作成できます。
料金 | ■初期費用 全プラン共通:150,000円 |
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■月額費用 ライトプラン:98,000円 スタンダートプラン:148,000円 エキスパートプラン:198,000円 |
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無料トライアル | あり(7日間) |
まとめ
競合サイトの分析ツール15選を紹介しました。
競合サイトの調査・分析をすべき理由は下記のとおりです。
- ターゲットのニーズを理解できる
- 競合他社との差別化を図るヒントを得られる
- 競合サイトの戦略が予測できる
競合サイトを見つける方法は下記になります。
- キーワードを決めて検索エンジンで検索する
- Similar Sitesを活用する
競合サイトの分析で見るべき指標は下記6つです。
指標 | 詳細 |
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アクセス数 | 競合サイトのアクセスの傾向 |
キーワード | どんなキーワードで流入しているか |
流入経路 | 「検索エンジン」「Web広告」「SNS」などの流入元 |
滞在時間 | ユーザーがWebページを閲覧した時間 |
被リンク先 | 競合サイトの被リンク先の傾向・動向 |
上位表示ページ | 検索エンジンに上位表示されているWebページ |
競合サイトの分析ツールでも、それぞれ機能や特徴が異なります。
自社が必要としている機能を洗い出してから、ツールの導入を考えてみましょう。
今回のコラム記事を参考に、競合サイトの分析をしましょう。
また、当サイト「ビズサイ」ではホームページ制作サービス(サブスクリプション)を提供しています。
ビズサイでは、ホームページの目的に応じて3種類のプランを用意しており、お申込みから公開まで最短5営業日でホームページ制作ができます。
自社サイトの新規制作やリニューアル制作にも対応していますので、お気軽にご相談くださいませ(くわしいプラン内容はこちら)。
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