WordPressで有効なSEO対策18選【初心者におすすめ】
WordPressでブログやWebサイトを運営している人にとって、Googleの検索順位アップは大きな目標です。
検索順位アップのためには、WordPressにSEO対策を施す必要があります。
『WordPressではどういったSEO対策があるの?』
『いますぐできるSEO対策が知りたい』
『プラグインを使ってSEO対策をしたい』
今回のコラム記事では、上記のような疑問に答えるために18個のSEO対策を紹介します。
自身のWebサイトに最適なSEO対策をみつけ、検索順位の向上を目指しましょう。
WordPress全体のSEO対策
WordPress全体で行うSEO対策について7つ紹介します。
1.noindex・canonicalで低品質評価を回避
noindex(ノーインデックス)やcanonical(カノニカル)は、Webページのhead内に設置するタグです。
noindexは、検索エンジン(クローラー)に「このページをインデックスしてほしくない」と伝えることができます。
noindex
<meta name="robots" content="noindex" />
canonicalは、検索エンジン(クローラー)に「このURLが正規URL」と伝えることができます。
canonical
<link rel="canonical" href="https://xxx.com/xxx.html" />
オリジナリティに乏しいコンテンツの場合、noindexでインデックスしないようにすればGoogleからの評価を落とさずにすみます。
類似のコンテンツがいくつもある場合は、canonicalで正規URLをメインとなるページに設定しましょう。
関連記事
canonicalやnoindexの詳細は、以下のコラム記事でくわしく解説しています。
・canonical(カノニカル)タグとは?期待できるSEO効果と正しい使い方
・noindexとは?【タグの設定方法とSEO効果を解説】
2.適切なパーマリンクの設定
パーマリンクとは、Webページごとの固有のURLを指します。
WordPressのパーマリンクは、以下の形式で変更できます。
- デフォルトのパーマリンク
- 日付と投稿名
- 月と投稿名
- 数字ベース
- 投稿名
- カスタム構造
パーマリンクの設定で投稿名を含むパーマリンクにするなら、投稿するときにパーマリンクを英数字に変更することをおすすめします。
日本語タイトルのままパーマリンクに変換すると、非常に長いURLになってしまいます。
被リンクはSEOで重要な要素ですが、長いURLだと被リンクを貼ってもらいにくくなります。
3.セキュリティを意識した運用
WordPressの脆弱性を狙った攻撃は世界中で発生しており、攻撃が成功するとWordPressが乗っ取られたり書き換えられたりする被害が引き起こされます。
そのような事態になれば、SEOにとっても大きなマイナスです。
被害に遭わないように、いつでもWordPressやプラグインは最新のバージョンを使いましょう。
くわえて、WordPressのログイン画面のURLを変更するのもセキュリティ向上に役立ちます。
「WPS Hide Login」「SiteGuard WP Plugin」といったプラグインを活用しましょう。
4.レスポンシブデザインでスマートフォンから見やすく
Webサイトをレスポンシブデザイン対応させて、スマートフォンでも見やすくしましょう。
レスポンシブデザインとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、ことなるデバイスに合わせてWebサイトのレイアウトを最適化してくれるWebデザインです。
Googleによると、スマートフォン画面でも快適にWebサイトを閲覧できるのか「モバイルフレンドリー」という指標を検索順位のランキング要因に組み込んでいます。
また、Googleでは2018年からモバイルファーストインデックス(MFI)を開始しています。
モバイルファーストインデックスとは、GoogleがWebサイトのインデックス登録や評価を行うとき、パソコン版サイトではなくスマホ版サイトを基準にすることです。
以上から、SEO対策する上でWebサイトをレスポンシブデザイン対応させるのは、必須といってもいいでしょう。
レスポンシブデザインは、WordPressのテーマでも標準になりつつあります。
5.Googleサーチコンソールと連携
Googleサーチコンソールとは、Googleが提供している分析ツールで、検索キーワードの表示回数や流入数、順位などが分析できます。
SEO対策をする上で現状把握は欠かせません。
現状を把握するためには、平均検索順位やどんなキーワードで検索されているのかといった情報が必要です。
そういった情報を分析できるのがGoogleサーチコンソールです。
プラグインを使えばWordPressとの連携も難しくありませんので、早めの導入をおすすめします。
6.Googleアナリティクスの活用
Googleアナリティクスとは、Googleが提供するアクセス解析ツールです。
多くの企業が導入しており、アクセス解析ツールの定番です。
Googleアナリティクスでは、ユニークアクセスやセッション、ページビューのほかにも、ユーザーの属性や参照元、検索エンジンからの流入数など、さまざまな指標が分析できます。
SEO対策をするにあたり、Googleアナリティクスで強化するWebページやコンテンツに見当をつける材料となります。
Googleサーチコンソールとともに、早めの導入をおすすめします。
7.「www」のありなしを統一してドメインを正規化
URLの「www」のありなしはどちらでもSEOには影響がありませんが、正規のURLをGoogleに伝えることは必要です。
「www」のありなしが混在していると、Googleが検索結果にどちらのURLを掲載してよいのか混乱します。
WordPressで「www」のありなしを統一する方法は、以下の通りです。
- WordPressの管理画面から「設定」→「一般」をクリック
- 「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」に正規URLを記入
- 「変更を保存」で設定を保存する
WordPressプラグインを使ったSEO対策
WordPressのプラグインを使ったSEO対策を4つ紹介します。
なお、本格的なSEO対策をするなら、以下の2つのプラグインがおすすめです。
- All in One SEO
- Yoast SEO
関連記事
「All in One SEO」と「Yoast SEO」使い方については、以下のコラム記事をご覧ください。
・All In One SEOのインストール・設定・使い方をすべて解説
・Yoast SEOの使い方や設定を徹底解説【初心者でも簡単に使える】
8.キャッシュ系プラグインで高速化
Webページをキャッシュして高速化するプラグインがWordPressにはいくつもあります。
Webページの表示速度は、SEOにとっても重要な要素の1つです。
WordPressのキャッシュ系プラグインには以下があります。
- LiteSpeed Cache
- WP Super Cache
- W3 Total Cache
- WP Fastest Cache
Webページの表示速度が遅いと感じたら、キャッシュ系プラグインを導入しましょう。
9.「XML Sitemaps」でXMLサイトマップを送信
XMLサイトマップは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにどんなWebページがあるのかを知らせる重要な仕組みです。
GoogleはXMLサイトマップをたどってWebページを巡回し、インデックスして検索順位をつけます。
WordPress5.5からデフォルトでもXMLサイトマップが生成されるようになりましたが、より詳細なサイトマップが必要ならプラグインを導入しましょう。
XMLサイトマップ生成プラグインは「XML Sitemaps(旧:Google XML Sitemaps)」がおすすめです。
なお、WordPressデフォルトのXMLサイトマップは「https://xxx.com/feed/」で表示されます。
関連記事
XML Sitemapsの使い方については、以下のコラム記事で解説中です。
・XML Sitemaps(旧:Google XML Sitemaps)の設定方法や使い方
サイトマップのSEO効果について知りたい方は、以下のコラム記事で解説中です。
・【サイトマップとは】SEOに効果的?設置するメリット・デメリットなど徹底解説
10.SNSボタンを設置
FacebookやTwitter、LINEのSNSボタンを設置しても検索順位には直接影響を与えません。
しかし、SNSボタンを通じてWebページがシェアされると、被リンクによるSEO効果が見込めます。
さらに、SNSボタンの設置でWebサイトの認知度が上がり、より多くの人が訪れるきっかけとなります。
SNSシェアボタンは以下のプラグインで簡単に設置できます。
- AddToAny Share Buttons
- Share Buttons by AddThis
- Simple Share Buttons Adder
11.パンくずリストを設置
パンくずリストとは、Webサイトの上部や下部に設置されていることが多いページ遍歴のことです。
パンくずリストはナビゲーションとして役立つだけでなく、内部リンクとしてのSEO効果を期待できます。
「構造化データ」でパンくずリストを施すと、Googleが適切にWebサイト構造を認識してもらえます。
パンくずリストがWordPressテーマに搭載されていない場合は「Breadcrumb NavXT 」というプラグインで簡単にパンくずリストが導入できます。
WordPressのコンテンツSEO対策
コンテンツSEOとは、Webページ内のコンテンツに施すSEO対策です。
コンテンツSEOは多岐にわたりますが、代表的な方法を7つ紹介します。
12.関連記事を表示する
SEOには、大きく分けて内部対策と外部対策の2つの対策方法あります。
内部対策はサイトマップや内部リンク、パンくずリストなどが挙げられます。
内部リンクをスムーズに行うなら、関連記事を表示する方法がおすすめです。
ユーザーが閲覧しているWebページの最後尾に、関連のある記事を表示します。
関連ページを表示するプラグインとしては以下があります。
- WordPress Related Posts
- Yet Another Related Posts Plugin
- Contextual Related Posts
13.引用部分は引用タグを利用
引用するコンテンツ部分に引用タグ(blockquote)を使い、そのほかのオリジナルコンテンツと線引きすることは重要です。
引用タグを使うことで、Googleにどこからどこまでが引用でオリジナルコンテンツなのか伝えられます。
引用タグは、ブロックエディタ(Gutenberg)であれば、以下の手順で使えます。
- 記事編集ページのビジュアルエディターから、画面左上にある「+」ボタンをクリック
- メニューの中にある「引用」をクリック
- エディタに引用ブロックが挿入されるので編集
14.プロフィールで信頼性をアピール
Googleは、検索評価基準としてE-A-Tを取り入れています。
E-A-TとはExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取った言葉です。
プロフィールや著者の情報、問い合わせフォームなどを設置することは信頼性のアップにつながります。
WordPressでブログやWebサイトを運営するならプロフィールページを作りましょう。
15.タイトルにキーワードを含める
Webコンテンツにおけるタイトルは、もっとも重要な要素です。
記事のタイトルは、記事の内容を端的に表現するものが望ましいでしょう。
くわえて、タイトルに記事のテーマとなっているキーワードを含めると、SEO効果が期待できます。
タイトルを付けるときに気をつけたいポイントは以下です。
- 主要なキーワードは前半に持ってくる
- 説得力のある数字を入れる
- タイトルの文字数は32文字以内にする
16.ディスクリプションを記入
ディスクリプション(Description)とは、Webページの概要を説明する要素で、メタタグとして使用します。
ディスクリプションは検索結果に直接影響を与えませんが、Googleの検索結果のタイトル下に文章として表示されます。
魅力的なディスクリプションであれば、検索されたときのクリック率が向上します。
SEOプラグインの「All in One SEO」や「Yoast SEO」を導入すれば、記事ごとのディスクリプションが設定できます。
17.見出しを活用する
Webコンテンツの場合、長々とした文章は読み飛ばされるだけです。
そこで、ひとまとまりの文節を端的に説明するために見出しを使用します。
一般的に見出しはh2、h3、h4が使用されます。
見出しもタイトルと同様に「キーワードを含める」「数字を入れる」「長すぎない」といった工夫を凝らしましょう。
18.オリジナルコンテンツを作る
Webコンテンツには必ず、オリジナルコンテンツを盛り込みましょう。
ほかのWebページに書かれている内容と同じでは差別化できませんし、何より検索結果での上位表示が困難です。
コンテンツSEOにとって小手先の技術より、オリジナルコンテンツであることの方が何倍も重要です。
まとめ
今回のコラム記事では、多岐にわたるSEO対策の代表的な方法を18個ご紹介しました。
WordPressで適切なSEO対策を施すことは、検索結果からのアクセス流入を増やすことにつながります。
しかし、SEO対策でもっとも重要なのは、検索意図に答えるコンテンツです。
キーワードの検索意図や検索する人のペルソナを想定し、コンテンツを作り込むことがSEO対策の近道です。
SEO対策の王道とあわせて、今回ご紹介した方法で検索順位の向上を目指しましょう。
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