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楽天市場の出店ガイド!検討前に知るべきメリット・デメリット・費用・運用方法

  
楽天市場の出店ガイド

『楽天へ出店するにはどうしたらいい?』
『楽天に出店すればすぐに売上が上がるって本当?』

国内トップの集客力をもつECモールが楽天市場です。

ネットショップの成功を目指す事業者なら、必ず一度は有力な選択肢に含めるものです。

ただ、ちょっと待ってください。

「楽天への出店=ネットショップの成功」はイコールではありません。

楽天市場への出店はメリット・デメリットを踏まえた上でじっくり検討すべきなのです。

今回は楽天市場の出店方法、費用、運用方法の基礎知識と共に、検討前に必ず知っておくべき楽天に出店することでのメリット・デメリットを併せて解説していきます。

※今回のコラム記事でご紹介している情報は記事公開(2021年7月15日)時点になります

楽天市場に出店するメリット

まず、楽天市場に出店するメリットを5つ解説していきます。

  • 信頼度を共有できる
  • 市場規模が大きい
  • 自社で集客する手間を削減できる
  • 早期に売上が見込める
  • 専任担当者によるサポートが受けられる

【メリット①】信頼度を共有できる

楽天に出店する一番のメリットは、楽天グループの知名度による「信頼度」を共有できることです。

楽天市場の運営母体である楽天グループは、金融や携帯電話キャリア、プロ野球の球団など楽天以外にも様々な事業を展開しており、日本中で楽天のことを知らない人はほぼいないといっても過言ではありません。

楽天市場の出店審査は厳格なことで知られており、購買者と出店者間のトラブルも楽天が責任をもって対処してくれることから、ネットショッピングを頻繁に利用するユーザーからの信頼度は絶大です。

楽天グループの信頼度を共有してネットショップの運営を開始できることで、売上アップに向けた期間を大幅に短縮することができます。

【メリット②】市場規模が大きい

俗にビジネス成功の鉄則は「魚の多いところで釣りをするべき」と言われるように、楽天市場は国内で最も魚(ユーザー)が集まるところです。

2021年1月にオンライン配信された「楽天新春カンファレンス」では、2020年12期に楽天市場の流通総額が3兆円を突破したと発表するなど、ネットショッピングモールでは国内最大級の市場規模を誇っています。

楽天市場へ訪れるユーザーはネットショップで買い物をしたいという意欲を持っている方が多く、他の媒体と比較しても早期に売上につなげやすい特性をもちます。

【メリット③】自社で集客する手間を削減できる

楽天市場へ出店することで、自社で集客する手間を大幅に削減することができます。

自社サイトで集客するには、検索エンジンでのSEO対策やSNS広告など様々な広告媒体を駆使し、それなりの費用と時間、手間がかかることを覚悟しなければなりません。

しかし、楽天市場は前述のように「ネットショッピングをしたい」という強い意向をもったユーザーが毎日何らかの形でWebサイトに訪れており、日本の人口の約1/3に相当する月間5,000万人近い利用者を誇っている巨大マーケットです。

楽天グループの金融、不動産、旅行、携帯電話サービスなどの会員情報も共有することができるため、集客面では自社サイトをはるかに上回るメリットを享受できます。

【メリット④】早期に売上が見込める

楽天市場の出店は、自社サイトよりも早期に売上が見込まれます。

自社サイトでネットショップの運営を開始する場合は、集客や顧客への信頼獲得に一定の期間を要するため、開店直後に大きな金額の売上を期待することは困難です。

しかし、出店するだけで信頼度を共有でき、既存会員情報、アクティブユーザー数の多い楽天市場では、集客や信頼獲得などの期間が大幅に削減できるため、新規店ならではのハンディキャップがほぼありません。

「お買い物マラソン」「楽天スーパーセール」など、楽天側が主催するイベントセールも頻繁に開催されるため、店舗の既存顧客が少なくても売上を作りやすい環境が用意されています。

【メリット⑤】専任担当者によるサポートが受けられる

楽天市場では店舗ごとに専任担当者が付き、運営面でのサポートを受けることができます。

楽天の担当者は予算に応じた広告の選び方や売上を上げるための施策、売れるWebページの制作方法など運営面で困ったことは何でも相談することが可能です。

楽天市場のモール内で一定の売上が上げられるように万全なサポートを行ってくれますので、ネットショップ運営初心者の事業者でも取り組みやすい体制が整えられています。

楽天市場に出店するデメリット

楽天市場に出店するのはメリットばかりではありません。

ここからは、楽天市場に出店するデメリットを5つご紹介していきます。

  • 出店費用・ランニングコストが高額
  • 定期的に有料広告の掲載が必要になる
  • モール内での競合が多い
  • 楽天市場ならではのルールに縛られる
  • アカウント停止のリスクあり

【デメリット①】出店費用・ランニングコストが高額

集客面やサポート面が手厚い楽天市場ですが、出店する上で最大のデメリットとも言えるのが出店費用やランニングコストが非常に高額である点です。

出典費用の内訳は後ほど紹介しますが、AmazonやYahoo!ショッピング、au PAY マーケットなど、その他の大手ショッピングモールと比較しても楽天市場の費用は高額であると言わざるを得ません。

また、楽天市場の出店者の大半は有在庫販売が前提のため、社内である程度の在庫を保有していられる事業者でなければ大きな売上につながりにくい媒体です。

楽天市場の高額な出店費用やランニングコストに加え、在庫の仕入れ資金、代金回収までの運転資金も加わるため、結果として楽天市場で成功店舗になるには「まとまった資本を保有している事業者」に限定されているのが実状です。

【デメリット②】定期的に有料広告の掲載が必要になる

楽天市場で成功店舗になるためには、楽天の有料広告を定期的に掲載する必要があります。

言い換えれば、有料の広告費用をかけられない事業者は成功店になりにくいことを意味します。

有料広告は楽天市場のトップページ、特集・企画ページのバナー、キーワードの上位表示など様々なタイプがあり、費用は月間3万円~数百万など幅広いので、店舗の予算に応じて担当者と相談して決めることになります。

さらに、楽天市場で毎月安定した売上を上げるためにはメルマガ配信が大事になってきます。

メルマガ配信の利用料は無料ですが、配信数に応じて1通あたり1円の配信料がかかります。

出店に際しては有料の広告費用、メルマガ配信費用も含めて資金準備をしておく必要があります。

【デメリット③】モール内での競合が多い

自社サイトより集客面の優位性や大きな額の売上を早期に立てやすい楽天市場ですが、モール内での競合店舗の多さも同じ数だけ存在します。

2020年時点で楽天市場の店舗数は約5万店舗に達しており、数ある競合店の中から自社の店舗へ顧客を誘導するために競い合いを強いられてしまうことは避けられません。

コロナ禍でEC販売に新規参入する事業者が増加している背景から、楽天市場のモール内での競合は一層激化しており、今後ますます拡大することが予想されます。

【デメリット④】楽天市場ならではのルールに縛られる

楽天市場では「ならではのルール」に従って運営を行うことになるため、モール内に出店している限り永久に楽天のルールに縛られることになります。

ECサイト制作も楽天のシステム内で行うことになるため、デザインや機能面においても「楽天っぽさ」が前面に出てしまい、他店と差別化が図りづらい側面があります。

メディアでも話題となった「送料無料の問題」など、急なシステム変更を楽天側の決定で強行されてしまう恐れもあるため、出店に際しては店舗側の意に沿わない事態が起こり得ることも覚悟しておかなければなりません。

【デメリット⑤】アカウント停止のリスクあり

楽天市場では、出店者に対して運営側が「合理的に不適切」と判断された場合、アカウント停止措置を取られるリスクがあります。

楽天市場での売上を主軸に置いている事業者にとって、ある日突然アカウントが停止されてしまってはECビジネスを継続することができなくなるため、大きな打撃をあたえられることになります。

ただし、近年では規約違反に該当する行為を行ったとみられる店舗にも「罰金制」で解決する事例が増えており、実際にアカウントを停止される店舗の数は少なくなりつつあります。

いずれにせよ不正行為や規約違反とみなされる行為をした店舗は厳罰に処せられることになりますので、出店に際してはアカウント停止や罰金のリスクを全て踏まえて検討する必要があります。

楽天市場の出店プランは3つに分かれる

出店プランと費用

出典:出店プランと費用|楽天市場

ここからは、楽天市場に出店するときのプランについて解説をしていきます。

楽天市場の出店プランは出品点数、容量、売上目標に応じて以下の3つに分かれています。

  • がんばれ!プラン
  • スタンダードプラン
  • メガショッププラン

がんばれ!プラン

がんばれ!プランは、月額19,500円(税抜)とリーズナブルな費用で出店できるネットショップ運営初心者向きのプランです。

ただし、がんばれ!プランで登録できる画像の容量は500MBしかないため、画像を増やそうとすると容量はすぐいっぱいになってしまいます。

売買成立時に発生するシステム利用料も3.5~7%と他のプランと比べても、やや割高に設定されており、月商100万以上を狙う事業者にとってはランニングコストがかえって高くなってしまうこともあります。

がんばれ!プランで出店申込を行う場合は、自社が目指す売上目標を踏まえて決定しましょう。

スタンダードプラン

スタンダードプランは、月額50,000円(税抜)で売買成立時に発生するシステム手数料が2.0~4.5%の楽天市場で最も標準的なプランです。

楽天市場では月商140万以上を狙う事業者には、がんばれ!プランよりもスタンダードプランで出店することを推奨しています。

商品登録は20,000点、画像容量も5GBまでと制限がありますが、楽天の機能「楽天GOLD」を使ってWebページの作成をしたり、担当者に容量追加を随時申請することも可能です。

楽天市場に出店者のほとんどがスタンダードプランを選択しているので、出店を検討するなら、まずスタンダードプランの出店に必要な費用を算出することを念頭に入れておきましょう。

メガショッププラン

メガショッププランは、月額100,000円(税抜)で売買成約時のシステム手数料はスタンダードプランと同じ2.0~4.5%に設定されていますが、画像容量や商品登録点数が無制限になっています。

現物を手に取れないネットショップでは、画像の品質や情報量が80%の要素を占めると言われており、お客様の購買を後押しする上でも商品ページに登録する画像枚数が多いに越したことはありません。

また、近年では動画を使った商品ページがユーザーから好評になっており、動画を商品ページに挿入するには大きな容量が必須となります。

画像や動画の容量を気にせず、出品ページのクオリティを高めたい事業者に向いているプランといえるでしょう。

楽天市場の運用にかかる利用料

楽天市場の運用には、月額費用以外に次のような利用料が発生します。

  • システム利用料
  • システムサービス利用料
  • R-Messe利用料
  • 楽天ペイ(楽天市場決済)
  • 利用料
  • オプションサービス利用料金

システム利用料

システム利用料とは、前述した楽天市場内で売買成立するごとに発生する費用のことです。

適用される料率は出店プランや売上高、PC、モバイル経由でことなり、売買成約金額に応じて以下の割合で費用を徴収されることになります。

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デバイス がんばれプラン スタンダードプラン メガショッププラン
PC経由 3.5~6.5% 2.0~4.0% 2.0~4.0%
モバイル経由 4.0~7.0% 2.5~4.5% 2.5~4.5%

※システム利用料の詳しい料率は楽天市場の「サービス・料金詳細」をご覧ください

楽天市場のシステム利用料は、平均バスケット単価(月間通常販売額÷月間通常販売件数)と平均月商金額に応じて変動します。

システム利用料は月商の高い店舗ほど適用される割合が低くなっており、月商の低い店舗ほど支払う額が高くなっています。

つまり、楽天市場で利益を上げるには売上額を上げていかなければならない仕組みになっているため、出店前に明確な月商目標を決めた上で運用プランを綿密に練っておくことが求められます。

システムサービス利用料

楽天市場ではユーザーの取引種別に応じて、以下のような「システムサービス利用料」も発生します。

  • 楽天ポイント
  • 取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料
  • 楽天スーパーアフィリエイト

楽天ポイント

楽天ポイントは、楽天会員向けのポイントプログラムで、売上の約95%が楽天会員からの売上であることを想定して設定されている費用です。

楽天市場で楽天会員から商品購入があった場合、楽天ポイントの原資である購入金額の約1%が店舗側負担になります。

取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料

取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料とは、楽天市場でユーザーが安心・安全に買い物できるための環境整備を目的としている費用です。

費用は月間売上高の0.1%(税抜)で、費用の使い道は環境整備向けシステム開発やユーザー向け窓口の運用費などに充当されることになっています。

楽天スーパーアフィリエイト

楽天スーパーアフィリエイトとは、楽天アフィリエイトパートナーに支払う報酬のことです。

楽天のパートナーサイトからの経由で注文が発生した場合、商品ジャンルに応じて購入金額の約2~4%を成功報酬として支払うことになります。

自社サイトでは集客方法にアフィリエイトを使うかどうかは自社の判断になりますが、楽天市場ではアフィリエイトプログラムの利用が必須となります。

アフィリエイター経由で発生するシステムサービス利用料も必ず含めて価格設定を行うようにしましょう。

R-Messe利用料

「R-Messe(アールメッセ)」とは、お客様の問い合わせ対応をメッセージ形式で迅速に行うための楽天専用のチャットツールです。

かつて「R-Chat(アールチャット)」という名称でしたが、このシステムは廃止され、2019年6月よりR-Messeに名称変更になり新たにサービスが開始されました。

R-Messeの利用料は以下の通りです。

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R-Messe 費用
・スタンダードプラン
・メガプラン
月額5,000円
・がんばれ!プラン 月額3,000円

※税抜表示

R-Messeは月に100会話まで月額の範囲内ですが、101会話目からは1会話につき10円の従量課金が発生するため、注意が必要です。

楽天ペイ(楽天市場決済)利用料

楽天ペイとは、楽天グループが運営するID決済サービスです。

自社サイトなど外部コンテンツで楽天ペイを導入した場合、ユーザーから決済サービスの利用があった場合に限り費用が発生しますが、楽天市場の出店者は全店で利用が義務付けられています。

楽天市場の出店者にかかる楽天ペイシステムサービス利用料は、売買成立金額に対して2.5~3.5%です。

システムサービス利用料は月商と客単価に応じて変動し、月商100万円以上の店舗は客単価が安いほど割合が高くなります。

楽天ペイは「銀行振込」や「代金引換」など本来決済手数料がかからない決済手段でも課金対象となるため、楽天ペイのシステムサービス料も必ず商品代金に含めて試算しておく必要があります。

オプションサービス利用料金

オプションサービスの利用料金は、以下2つのオプションサービスを利用した際に課金される費用です。

  • R-SNS
  • R-mail

R-SNS

R-SNSとはLINE公式アカウント、Instagram、Facebook、楽天ROOMなどのSNSに出店店舗のアカウントを簡単に開設する機能です。

R-SNSの利用料は月額3,000円(税抜)で、ショッピングアプリ経由で売上が発生した場合は売買成立金額の1.0%かかります。

ただし、LINE公式アカウントの場合はスタンダードプランで月額15,000円(税抜)など別費用となり、有料サービスは実費請求となります。

R-mail

R-mailとは楽天が提供するメルマガサービスで、サービスに申し込むと週に1回楽天会員に配信が可能になります。

R-mailの利用は無料ですが、1配信あたり1円(税抜)となっており、仮に1万件の会員に配信する場合の費用は10,000円(税抜)となります。

楽天市場の出店・運営にかかる費用を全公開

楽天市場の公式ホームページには、出店プランごとの月額費用を試算できるシミュレーター機能があります。

楽天市場のシミュレーター機能を使い、仮にレディースアパレルで平均客単価3,000円、月商300万円の売上を行った場合、プランごとに毎月の運営にかかるランニングコストを以下のように試算してみました。

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項目 がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
月額費用(1か月分) 19,500円 50,000円 100,000円
システム利用料 (PC)
※40%の売上を想定
73,500円 46,000円 46,000円
システム利用料 (モバイル)
※60%の売上を想定
115,500円 73,000円 73,000円
システムサービス利用料
楽天ポイント原資
28,500円 28,500円 28,500円
システムサービス利用料
安全性・利便性向上の システム利用料
3,000円 3,000円 3,000円
システムサービス利用料
アフィリエイト利用料
46,800円 46,800円 46,800円
楽天ペイ利用料 103,000円 103,000円 103,000円
合計(1か月) 389,800円 350,300円 400,300円

※税抜表示

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項目 がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
月額費用(一年分) 234,000円 600,000円 1,200,000円
ランニングコスト(1か月) 370,300円 300,300円 300,300円
1年目迄の費用(300万)
※1
4,677,600円 4,203,600円 4,803,600円

※税抜表示
※1 楽天市場で一年間運用した場合の総額

ご覧の様に、最も月額が安い「がんばれ!プラン」は初期費用のハードルこそ低いですが、月商300万以上を目指す事業者の場合は、月額費用や1年間の運用経費が割高になる計算になります。

メガショッププランは月額費用以外のランニングコストこそスタンダードプランと同じですが、月額費用が高額なため、月商300万円の店舗ならスタンダードプラン一択といえるでしょう。

いずれにせよ、どのプランを選択しても楽天市場の運用には1年間400万円以上の費用が必要になります。

楽天市場のプラットフォームで運用しつづける限り、上記のようなランニングコストが必要になってくるので、出店は慎重に検討しましょう。

楽天市場に出店するまでの流れ

楽天市場に出店するまでの流れは次のようになります。

  1. 出店申込
  2. 出店審査
  3. RMS利用開始・Webページ作成
  4. 開店前審査
  5. オープン

【STEP①】出店申込

ネットで売るなら楽天市場

出典:【圧倒的集客力のECモール】楽天市場に出店・開業しよう!

まず、楽天市場の公式ホームページから「出店申込」を選択します。

出店申込

出典:楽天市場

次に事業主名、住所、業種、欄レク先などの個人情報を入力していきます。

法人の場合は、登記簿謄本上の本社住所と別の事業所、郵便物受け取り専用の住所が別途ある場合の記入欄もありますので、実際の営業形態に従って入力するようにしましょう。

メールアドレスは、GmailやYahoo!メールなどのフリーアドレスで申し込みをすることはできませんので、有料のメールアドレスを持っていない場合は新たに作成した上で入力するようにしましょう。

各項目の情報を入力が終わったら、画面下にある「入力内容を確認する」を選択して、申込内容の確認をしていきます。

【STEP②】出店審査

出店申込が完了すると後日、楽天市場の新規出店の担当者から入力内容について確認の連絡が入ります。

楽天市場では、新規出店専門のコンサルタントが付き、オープンまでスムーズに行えるように担当者がサポートを行ってくれます。

出店審査に際しては、法人や個人事業主によって必要書類がことなります。

個人事業主
  • 住民票
  • 印鑑証明書
  • 確定申告書または開業届
  • 商材/在庫写真
  • 仕入れ伝票
法人
  • 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
  • 商材/在庫写真
  • 仕入れ伝票

楽天市場の出店審査は、法人だと登記簿謄本(履歴事項全部証明書)を提出し、個人事業主だと開業届または確定申告の控えを提出しなければ出店することはできません。

店舗で取り扱う予定の商材、在庫写真、仕入れ伝票の提出も求められますので必ず事前に準備しておくようにしましょう。

ポイント!

楽天市場で取り扱いNGの商材や事前申請に別途必要な書類については、楽天市場の公式ホームページをご覧ください。
https://www.rakuten.co.jp/ec/open/attention/

【STEP③】RMS利用開始・Webページ作成

出店審査が完了すれば、楽天専用の店舗管理システム「RMS」のアカウントが付与されます。

RMSとは、店舗構築(ページ制作・更新)、受注管理、メール配信、データ分析の4つの機能が1つになった楽天独自のシステムです。

「RMS」にログインし、Webページの作成や出品作業、決済、配送方法の準備を整えていきます。

【STEP④】開店前審査

Webページの作成が完了したら楽天市場の「開店前審査」に入ります。

開店前審査は、トップページや商品ページに掲載されている内容、店舗運営を開始するための要件が全てそろっているかどうかの最終審査となります。

開店前審査に際しては、出品商品を最低限100点ほど用意するのが推奨されています。

出店審査に合格しても開店前審査で落ちするケースも少なくないため、楽天市場の必要要件をきちんと満たすべく万全な状態で審査を受けるようにしましょう。

【STEP⑤】オープン

開店前の最終審査が通過できたら、いよいよオープンとなります。

出店の申し込みからオープンまで、約1か月半~2か月ほどの期間を要することになります。

一般ユーザーから実際に注文が入り、問い合わせや商品代金の受け渡しもできるようになるため、楽天市場で本格的な店舗運営を行うことができます。

店舗運営マニュアルなどを作成し、スムーズに対応が行えるようにしましょう。

楽天市場の出店審査は厳しいことで有名!落ちる理由は?

楽天市場の出店申込を行った事業者の中には『審査で落とされた…』と落胆する声を耳にすることがあります。

出店審査で落とされる理由としては以下のような点が考えられます。

事業所の住所・電話番号の不備

楽天市場の出店申込に記載された住所や電話番号で電話がつながらない、現住所の証明が取れない、などの事態が発覚した場合は基本事項の不備で却下されてしまいます。

過去にID取り消し措置を受けたことがある

事業主が過去に楽天市場に出店した経歴を持ち、ID取り消しの措置を受けた場合も100%ではありませんが、審査に通りにくい要素となります。

副業目的の個人事業主

個人事業主は開業届を提出していても、副業目的などの会社員の出店は原則的に不可とされているため、Amazonや他のプラットフォームと比較すると楽天市場の審査ハードルはかなり高めに設定されています。

規約違反に抵触する商品の取り扱い

楽天市場の規約に抵触する商品の取り扱いは、原則として審査に落ちる可能性が高いです。

行政の許可申請・届け出の不備

行政の許可申請や届け出が必要な商品への書類不備が発覚した場合も、審査に落ちやすいです。

出店審査で不安な場合は、審査を通す前に楽天市場のECコンサルタントに相談してから申し込みを行うとスムーズです。

楽天市場の運用方法

通常、ネットショップの運営には「フロントエンド業務」と「バックエンド業務」と大きく2つに分かれていますが、楽天市場に出店する場合は主に楽天RMSを使った運用が中心となります。

以下の表にある「商品企画」以外の業務は、全てRMSを使うため、操作や活用方法を理解しておけば楽天の運用を制することができます。

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フロントエンド業務 バックエンド業務
・商品企画
・Webサイト・Webページ作成
・集客・プロモーション
・Webサイト分析
・商品登録
・受注管理
・梱包・発送
・店舗管理

フロントエンド業務とは、集客やプロモーション、Webサイトのページ作成などお客様が目に触れる部分を担う業務であり、楽天市場ではRMS内のアクセス分析や有料広告、楽天セール向けのバナー制作など集客と分析に非常に力を入れています。

出店したてで楽天市場ならではのフロントエンド業務の取り組み方やノウハウがわかりづらいときには、店舗ごとにつく専任コンサルタントに相談しながら進めていくのがコツです。

一方、バックエンド業務は店舗の裏方業務であり、楽天RMS内の商品登録や受注管理、梱包・発送、決済処理などが該当します。

高額な出店費用やランニングコストがかかる楽天市場の運営では、毎月発生する諸費用の管理業務もどんどん煩雑になってきますので、ムダなく円滑に運用をすすめるためには店舗管理業務を専任で行える人材を配置しておくことが望ましいでしょう。

関連記事

楽天市場の出店で成功する秘訣について知りたい方は、以下のコラム記事をご覧ください。

楽天で売上アップを狙うには?失敗する店舗の共通点・上位店が行う集客施策を全公開

まとめ

今回は楽天市場の出店方法、費用、運用方法の基礎知識と共に、検討前に必ず知っておくべき楽天市場に出店することでのメリット・デメリットをあわせてお話させて頂きました。

楽天市場に出店するメリット・デメリットは以下のようになります。

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メリット デメリット
・信頼度を共有できる
・市場規模が大きい
・自社で集客する手間を削減できる
・早期に売上が見込める
・専任担当者によるサポートが受けられる
・出店費用・ランニングコストが高額
・定期的に有料広告の掲載が必要になる
・モール内での競合が多い
・楽天市場ならではのルールに縛られる
・アカウント停止のリスクあり

楽天市場の出店には、3つのプランがあります。

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プラン 特徴
がんばれ!プラン ネットショップ 運営初心者向き
スタンダードプラン 利用者が多い標準プラン
メガショッププラン 登録可能の商品数や画像容量が無制限

楽天市場に出店するまでの流れは次のようになります。

  1. 出店申込
  2. 出店審査
  3. RMS利用開始・Webページ作成
  4. 開店前審査
  5. オープン

楽天市場の審査で落とされる理由としては以下のような点が考えられます。

  • 事業所の住所・電話番号の不備
  • 過去にID取り消し措置を受けたことがある
  • 副業目的の個人事業主
  • 規約違反に抵触する商品の取り扱い
  • 行政の許可申請・届け出の不備

楽天市場の運用は「フロントエンド業務」と「バックエンド業務」の大きく2つに分かれており、商品企画の業務以外は全て楽天専用のシステム「RMS」から行います。

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フロントエンド業務 バックエンド業務
・商品企画
・Webサイト・Webページ作成
・集客・プロモーション
・Webサイト分析
・商品登録
・受注管理
・梱包・発送
・店舗管理

楽天市場への出店は、ネットショップ運営において国内で最も活躍の場が広がりやすいチャンスに溢れたフィールドです。

しかし、出店費用やランニングコストの高さ、競合サイトの多さなどのデメリットも踏まえて考慮すれば、出店には相応の資金準備と運用面の煩雑さを踏まえて覚悟しなければなりません。

楽天出店に向けたメリット、デメリットのどちらもよく踏まえ、自社にとって最良の選択をご検討ください。

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